p6.特集企画「稀にみる幸福な関係。相思相愛のフランス映画祭」 | 栃木県宇都宮市で攀じるパパクライマー

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フランス映画祭はについては、おいらは何遍何遍も書いているけど、フランス映画祭は素晴らしい映画祭である。おいらは東京国際映画祭も応援しているけれど、比でないほどにフランス映画祭のほうがサービス満点だ。以下、詳細を書くから参考にして欲しい。


これは東京国際映画祭と共通するけれど、六本木ヒルズの⑦スクリーンでフランス映画を堪能できます。六本木ヒルズの⑦番スクリーンのサイズは日本一の大きさを誇り、ミニシアター系フランス映画を⑦番で味わうチャンスは、この機会をおいて他にありません。おまけにTOHOシネマズ六本木ヒルズは、全スクリーンTHX仕様なので、フランス映画祭上映作品は⑦でなくても、すべてTHXで御覧頂けます!どうだ!


そして、ここからが東京国際映画祭と違うところ。相当数の上映作品で、監督や俳優のトークショーが行われ、スタッフキャストとの質疑応答の時間を楽しめます。さらには、その質疑応答時に東京国際映画祭などと違い自由に撮影ができるという太っ腹。それに意味があるかはさておいて、上記のような感じで撮影自由。空席が多い映画祭なので、トークショー前に、司会者が後方でご鑑賞のお客様は前方に移動されても構いませんよとの気遣いまでみせてくれる杓子行儀な運営でなく、とても好感度が高い。さらには、トークショー終了後には、そのまま別会場でサイン会が行われるという贅沢さだ。


さて、じつはこのサイン会場は六本木ヒルズ内のカフェだったりします。だから、別に映画祭に参加しなかった人でもその時間帯にお茶さえしていれば、複数の映画人を目にすることができます。つまりは映画観なくても会場に行きさえすれば映画祭の雰囲気を楽しむことができるわけです。東京国際映画祭のレッドカーペットでゲストが入場する数秒のために1時間以上待たねばならないあの感覚とは到底比較になりません。


というわけなんですよ。どうですか。まさに映画人とファンが密接に交流できる欧州スタイルの映画祭だと思いませんか。映画祭プロデューサーに話しきいたわけじゃないからおいらのかってな推測になるけども、本映画祭は絶対カンヌを意識していると思うね。ファンが映画人に質問したり賛辞をおくったり、握手してもらったりサインしてもらったり、こういうスタイルこそが、次代の映画ファンを育むいい肥やしになったりするのだというね、おいらはそう思うわけです。にもかかわらず、昨年は空席が目立ってしまった。それというのも宣伝費をあまりにかけなかったからである。いつもはマラソンのついでに顔を出している感じの参加だったけど、今年はがっつりフランス映画祭に参加しようと誓ったおいらなのでした。(ここまではほぼ昨年の引用)


で、おいらはやってきた。映画祭会場である六本木ヒルズに。今年度鑑賞した作品は、「リグレット」と「クリスマス・ストーリー」の2作品。前者は、ゼドリック・カーン監督の新作で“15年ぶりに再会したふたりに、恋の情熱がよみがえる。演技派のキャストが魅せる、大人のラブストーリー”。後者は、アルノー・デプレシャン監督の新作で、“最高のキャストで贈る、ある家族のクリスマスの物語。アルノー・デプレシャン監督の美しき集大成”。フランス映画祭のよいところは、上映作品の大半が一般公開される点である。つまりは、欧州映画不評とはいえ、フランス映画にかぎってはまだまだ商売が成立するジャンルなのである(まあフランス映画専門の配給会社がこの前倒産したけれども)。


わけで、おいらもフランス映画祭にかぎっては、他映画祭と違っていまだ話題作などの有名どころはスルーして、自由に作品をチョイスできています。で、おいらは今回来日ゲストがもっとも豪華になる可能性の高かった「クリスマス・ストーリー」とたぶん日本では一般公開されないであろうカーン監督の新作をチョイスしたのでした。


さておき、今年度のフランス映画祭の印象であるが、極端に作品人気がわれている感じがした。俄然、富裕層のラブストーリー見たい願望は高まりを増し、逆にフランスらしくない映画はそっぽを向かれる、そういった傾向が顕著にでていた。完売の作品も多数あるけど、当日券もさばけない作品もかなりある、そういった二極化である。


おいらがチョイスした二作品も「リグレット」は当日券も残っている状況なのに、対して、「クリスマス・ストーリー」は前売り発売数日で完売という按配である。毎年サイン会の整理券は午後にもらいに行けば十分に残っているのに、今年は「クリスマス・ストーリー」のサイン会整理券は配るのと同時にはけてしまったそうで、なんと!フランス映画祭を応援し続けて早5年を経過するおいらの分が今年は残っていないとのことであった。オーマイガッツ!(おおわたしのかみがみ!)つづく


p1.特集企画「きみも映画祭に足を運んでみないか」

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1493435641&owner_id=1064357

p2.特集企画「これから楽しみなドイツ映画祭」

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1498107852&owner_id=1064357

p3.新宿編-世界六十カ国の料理を食べる37・38・42。

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1499007406&owner_id=1064357

p4.特集企画「大盛況を誇るイタリア映画祭」

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p5. 『ドブロ』(クロアチア共和国料理)-世界六十カ国の料理を食べる50。

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