イタリア映画祭参加後にディナーしに立ち寄ったのが、京橋にある都内唯一のクロアチア料理店『ドブロ』さんであった（イタリア映画祭後にイタリア料理という安直な誘惑に耐え抜いたおいらの頑張りは、今となってはなんだったのかと思うばかりだが）。
店の所在は、京橋とは言っても、銀座から５，６分も歩けば辿り着く場所だが、如何せん路地裏にあるため、そこにこういうお店があると知っている人しか食べにこないようなお店である。おいらが入ったディナー時間帯もおいら以外にはお客は一組しかおらず、なかなか隠れ家的雰囲気の漂う半地下のオサレな感じのお店である。銀座近辺で人がいないってだけでそもそも好感触ですな。
いう訳で、入ってすぐ気に入ったおいらは、なんとなしに今回はコースで注文してみることにした。選択したのは、食べようと思っていた伝統料理が大半食べられるクルーズコース。5, 980円と大盤振る舞いだが、果たして元は取れるのでしょうか？楽しみですね～
と、ここから書き始める前に、まず言っておかなければならないことがある。今回は使える自前の写真がまったくない。おいらが撮影したものは下記のような按配でまったく対象が写ってはおりません（フラッシュをきるような無粋なことはできないので）
アミューズ、自家製生ハムとチーズかなんか
海鮮系のサラダ（写真なし）
シュトルクリ（自家製パスタ生地でくるんだフレッシュチーズをパプリカクリームソースで）
ハーフサルマ（3週間塩漬けにしてから作る伝統のロールキャベツ）
ブーザラ（アドリア海定番の手長海老の魚介料理）
なんだったか思い出せないデザート
＊ 公式ＨＰ（http://www.dobro.co.jp/dobro/index.html ）のディナーメニューのページから、おいらの食べた料理の写真は確認できるので興味のある方はそちらで補って。
さて、料理写真が不鮮明なことから料理についてどうたらと時系列をもって書いたりはしないことにしますが、この店はおいら珍しく気に入りました。この企画ではなかなか心底気に入ったお店には出会ったりできませんが、この店はかなり気に入りました。なんと言っても店の方のサービスがいい。料理の一つ一つについての説明もちゃんと詳細にしてくれるし、おいらが各国の料理を食べていると話したら、話しも弾んで大層楽しかった。閉店時に、そのサービス精神が無料でなく、サービス料（料理代金の１０％）という商品の一種であったことを知ってもなお、気持ちよい食事ができたなと思えるお店であった。つまりは有料納得のサービスというわけだ。有料納得ってことはそら立派なサービスだったってことだよ。分かる？
おまけに、肝心の料理の味のほうまでおいらの口に合うのだった。古の料理サルマは塩漬けなので塩っ辛いが、他の料理は本当に素材を活かした料理方法がとられており、素材をそのまま提供しているわけでもないのに、ソースやら味付けやらと相まって非常に素材が活きていると感じられるような仕上がりになっているのである。素材を活かした云々という文句は世の中に蔓延っているけど、本当の意味で素材を活かした料理なんぞはなかなかないものだ。例えば、素材をそのまま提供しているのは素材を活かした料理じゃないあし、新鮮な食材を使っていても大抵ソースやら何やらで素材を殺しているものが多い。そもそも、おいらはなにからなにまでソースの類を使わないで食事している人間だから（ある時期から塩分入らずになった）、ちょっとでも素材がソースに殺されている料理が提供されようものなら、「手間かけて素材殺してんじゃねー！」と暴れてしまうのである。そんなおいらが誉めるのだから、ここの料理は間違いなく素材が活かされておった。がしかし、塩分入らずの舌を持っているからおいらに合うということは、逆に世間一般からは塩少なくね？という方向性かもしらんね。
兎にも角にも、一人でコースはそうそう食べには行けないけれど、パスタとかメインだけ一品頼むぶんには普段から気軽に利用できるお店だと思う。銀座テアトルシネマで映画を観たあとは、もうここで必ず飯にしようと決めたおいらなのであった。（おわり）
「世界六十カ国の料理を食べる」まとめページ。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1237222486&owner_id=1064357
p1.特集企画「きみも映画祭に足を運んでみないか」
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p2.特集企画「これから楽しみなドイツ映画祭」
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1498107852&owner_id=1064357
p3.新宿編－世界六十カ国の料理を食べる３７・３８・４２。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1499007406&owner_id=1064357
p4.特集企画「大盛況を誇るイタリア映画祭」