(プロローグ)完全実録・東京優駿 日本ダービー観戦記。~デジタル一眼レフデビュ~ | 栃木県宇都宮市で攀じるパパクライマー

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おいらは昨年のジャパンカップ観戦時同様に、今回も東京優駿観戦記を書くにあたって、超絶的な実録主義を取り入れて、懐具合の細かいディティールに拘り、恥の恥までさらすことを決意しています。四度目だからといってまったく馴れない完全実録観戦記。1レースも的中しないなどといった下手なことになったらどうしようという心配しか胸中にはなく、ああなんでこうおいらは自分に厳しいことを課すのかと、とほほな気持ちでいっぱいである。当たって欲しい。1レースでもいいから当たって欲しい。そう願わなくてはいられない。しかしそれでもまたおいらは言わざるを得ない。今更なにをと。本文の内容が、一昨年度からJRAが打ち出している“クラブ競馬”の普及の一助になるのか、もしくはアンチテーゼとして読まれるのか、それは読み手に委ねられている。


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本年は、もともとヴィクトリアマイルを観戦しに行こうかと友人と話していたところ、友人が行けなくなり、またNHKマイルカップが素晴らしいレースだったこともうけて、観戦GⅠはダービーへと変更になりました。ダービーはウオッカの勝った07年以来だからそもそも楽しみではあったが、今回はさらにそこに和をかけて、ダービー史上最強メンバーが揃ったと巷もメディアもダービーの話題で盛り上がっていたので、否応なしにこちらのテンションもあがっていったのであった。


そんなテンション最高潮なおいらは、今回競馬観戦資金として、史上最強ダービーの名のもとに軍資金も割増請求し、5万円を獲得(全額使い切るつもりはありません)。さらには、すっからかんになって宇都宮にまで戻ってこられなくなることを防ぐために、予備費として5万円を懐に隠し、合計10万円を所持して東京に向かいました(これがいけなかった)。10万円はおいらにとっては大金である。滅多に持てるものではない。そこでおいらはまた変なことを考えつくにいたる。


【この10万円を利用して、この際だから最近所有熱があがる一方のデジタル一眼レフを買ってしまったらどうか】


この唐突加減、皆さんにはまったく理解できないでしょうね。でもおいらには理解できます。使う気がないからとっていって、10万円も所持して競馬場に向かうということは、その10万円が一切合切なくなってしまい、その後の家計が苦しくなるという覚悟が数%はおいらの中に存在しているに違いないと。または10万円すべてが馬券という紙屑に変わってしまう可能性がほんの一握りでも存在することを理解しているはずだと。おいらはそういった細部に目をつける。競馬に負けたことにさえしてしまえば、このお金、自由に使えるんじゃねえのと。というか、競馬観戦=家計が苦しくなるって構図を確立させたほうが、自分のためになるんじゃねーのと。そこで、おいらはダービーの前日に東京入りし、鋭意大型家電量販店の店員と値引き交渉をおこなうのであった。こちらは端から買う気がない。遊びみたいなもんだ。店員さん、これは衝動買いみたいなものですよ。しかもおいいらは栃木人だ。せこく値引くつもりはありませんがね、今この時を逃したら、おいらというお客は逃してしまうことは間違いありませんぜ!


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交渉は夜まで続き、結果99000円(ポイント20%)で売っていた「EOS Kiss X4 ダブルズームキット」を87800円(ポイント20%)まで値下げることに成功。ポイント差し引くと7240円と、6万円台の大台には届かなかったが、価格.comの最安が8万11500円でamazon81636円の値をつけているので、悪くはないはず。ぶっちゃけ衝動買いで調べてないから、この値切りが自慢にたるレベルなのかはまったく分からないけど、個人的にはX4のダブルが実質7万ぽっきりなら満足できる範囲。してやったり。・・・ってまたやってしまった! がっかり。酷い。競馬は酷い。競馬観戦するとろくなことがない。次の日からの家計のやりくりする人間の身にもなって欲しい。こんな御時世に生活必需品でもない一眼レフにお金落とすもんかね。というか、レシートまで公開したもんかね。完全実録企画なんでもありだな、恐るべし。


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ま、ともあれ、愚痴っていても始まるまい。ダメージがあるからこそ元を取ろうという防衛本能が機能するというものだ。早速、明日の東京優駿から一眼レフデビューすればいいと思う。わけで、東京優駿前夜おいらが何をしていたのかと言えば、競馬新聞との睨めっこではなく、EOS Kiss X4の取説との睨めっこであった。一応全レース予想もやるにはやったが、今回は投稿時にたたき台であると断りを入れていたのはそのためである。ベクトルが予想のほうには向いていなかったわけ。


兎にも角にも、5月30日、東京優駿の当日をおいらは迎えるにいたる。この時点で早くも手持ち10万の内87800円が消費されているといういつになく厳しい立場にいるおいら。勝負資金は12200円。よし、今回はそこにポケットに入っていたジャラ銭400円を加えた13000円をボーダーラインと設定して勝負しよう。名付けて東京優駿排水の陣だ。おれはこの13000円を元手にJRAからカメラ代を回収してみせる!


(入場料金1名様200円になります)


・・・。この12800円を元手にJRAからカメラ代を回収してみせ(つづく)