『蕎麦 石心』(那須塩原)- 蕎麦漫遊記29。+ほか | 栃木県宇都宮市で攀じるパパクライマー

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白笹山ほか登山を終えて、那須塩原の市街地におりてきたおいらは、板室温泉で体力の回復をはかって、いざ飯場へ。今回伺ったのは「石心」さん。那須ではそれなりに知られている有名なお蕎麦屋さんで、おいらの基本書「再訪そば処栃木の名店を歩く」でも最初に紹介されているお店になります(最初に紹介されているのは単に一番県北に店があるだけなのですが)。ま、でもなんかやっぱり、最初に紹介されているお店だと気が引き締まる思いです。店の佇まいもいい感じじゃないですか。


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奥に入っていくと暖簾がみえてくる。楽しみ。ガラガラ、すいませ~ん。ほうほう、なるほど、それは凄いことですね。いいですよ。待ちますよ、ぼくは。ガラガラ、えー読者の皆さん、1時間30分待ちを言い渡されてしまいましたよ。どうりで満車の駐車場の車内に人が待機しているわけだよ。なるほどなあ、ここまで有名だったとは!(グワシッ)


というわけで、いったん蕎麦漫遊記は中断させていただきます。1時間30分後に会いましょう。さようなら~



Burger shop unico』@那須郡那須町

1時間30分も待つ身となったおいらは、温泉に先に入るのじゃなかったと思いつつも、これはかえって好都合ではないのかと思い直して車に飛び乗る。向かった先は『Burger shop unico』。そう、那須ではわりと知られている御当地バーガー屋さんだ。一度行きたかったのだが、なかなかハンバーガー屋となると後回しでおいらには行けるチャンスがなかったのだ。今回みたいな空き時間こそ『Burger shop unico』は相応しい。変な意味でなく


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到着。店はシルバーアクセのショップと併設しているので迷う人もいるみたい(注意で)。さっそく、シンプルなバーガーセットを注文。出てくるのに時間がかかる。しかし、おいら以外にお客が誰もいないではないか。先の蕎麦屋とは雲泥の差だな。美味いのかな? 人を選ぶバーガーであるとは耳にしているが・・・


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品物到着。美味そうなものキタァ~~。ハンバーガー食べるのなんて何年ぶりだろう。胃も鳴こうというものだぜ! さて、挟まっているのは、玉子、ベーコン、チーズ、パテ、トマト、レタス、という按配で、野菜から肉から玉子まで、すべて地元の取れ立て食材を使用しておるという拘りよう。パンズも近隣の有名なパン屋さんから取り寄せているとのこと。うーん、食べるのが楽しみだぜ。


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肉汁がだだ漏れるから気を付けて食べてくださいとの店員に注意されつつ、パンズで挟んで潰します。ああ、なんかいろんなもので、ビショビショのグチョグチョじゃないか!


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この店の好みが二分されるのは、この信じられないくらいの溢れてくる肉汁でパンズがずぶ濡れになってしまう点。それが駄目だと、この店のバーガーはまったく受け付けないらしい。おいらはまったく問題なかったなあ。この店のバーガーは美味いよ。なにせ、マヨネーズやトマトケチャップなどのソース類が一切使用されていない点がよい。そう、おいらは塩分いらず、ソース入らずなのだ。


このバーガーはパテにふられた少々の塩胡椒しか味付けがなされていない。それこそ、今時の人には物足りないだろう。でもね、おいらはこの溢れてくる肉汁とトマト汁、チーズやベーコンの油でぐちょぐちょになったそれこそが、見事なソースになっていると思うんだよね、塩分も甘味も酸味も丁度いい感じで、素材の活きたバーガーとなっておりました。おいらにはちと高価だけど、それにも納得できるクオリティでございました。


一年に一度くらいは食べてもいい。そんなお店でございます。ごちそうさまでした。



とかなんとか時間を潰していたら、ああという間に、90分経過して、とうとうおいらの番号が呼ばれたのでした。さっそく店内にお邪魔したいと思いまーす。


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通された席からは見事というか雰囲気のある中庭の眺めが。店員の対応よし、雰囲気よし。なるほど、あとは肝心の味だね! でも、この流れだと間違いなさそうだなあ。既に心に決めていた「天もりそば」を注文する。内装も雰囲気があっていい。


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しばらくすると、目の前に頼んだ品が提供される。なるほど、内装同様、洗練されたものがでてきた。しかし、味もどうかは口に入れてみるまでは分からないよ。どれどれ、ずずずと。ふむ、なるほど。


おいらは正直ものだから書くしかない。ここの蕎麦は蕎麦好きが喜ぶ蕎麦ではなかった。確かに品のある汁、細めで角がたった蕎麦、味も薫りもそこそこして、蕎麦を食べなれていないものなら、美味しい蕎麦を食べさせてもらえた上に、接客対応も丁寧だから、素晴らしいお店だったと喜ぶことだろう。そこが評判の高さに繋がっているのだから。


でも常に個性を尊ぶおいらとしては、この蕎麦には魂というようなものがない。蕎麦も店の雰囲気に適ったスタイルを極めているが、その極まったスタイルの蕎麦で結局何を伝えたかったのかおいらには分からない。この蕎麦は例えていうなら、料亭や割烹のコースの最後の締めとしてくる蕎麦だろうか。この蕎麦だけを食べたところでなににもならない。そんな気がしてしようがない。


と、素人が書いても始まらないが、取り敢えず、遺憾ですと謝りたくなるほど、スタイルは貫いているし、味もそれなりに良い。だからこそ惜しい悔しいと思ってしまったのかもしれないなあ。それに天ぷらも天ぷら屋が出すような天ぷらが提供されていました。蕎麦とは合わないと思いますが如何に?


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【那須塩原】蕎麦 石心/天もりそば ☆☆☆☆ /そば湯 ☆☆☆★


【素材情報】

そば粉:馬頭産を八割使用

つ ゆ:本がえし/本ガツオ、宗田ガツオ、日高昆布、干ししいたけ

薬 味:葱、本わさび


【蕎麦まとめページ】

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