劇場鑑賞2月下旬(2009)できるだけ感想を書き加えてみた | 栃木県宇都宮市で攀じるパパクライマー

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人の親になっても頂きを目指し、家族と共に攀じり続けるパパクライマーの記録

9. 『13日の金曜日(2009)』

 MOVIX宇都宮 3.2

封切り日(13日の金曜日)に観てきました。それ以上特別書くことがない(爆)。まあなんというか、大スクリーンで「13日の金曜日」を観ることができるという以外に、なんの価値もない作品だったね。レンタル屋に並んだら、間違いなくオリジナルに軍配があがってしまう残念な作品です。でも本作はホラー映画と考える必要はないと思う。有り体に言うと遊園地のアトラクションムービーみたいなもんだわ。観客がわーきゃー騒いでストレス発散すればこと足りるわけで、とかくおいらが何を言う必要もないだろう。あっそうだ、登場人物の若者グループの一人が「卒業白書」のトム・クルーズにクリソツで、見ていてニヤニヤしてしまいました。狙って物真似しているのかと思うほどだったわ。


10.『ノン子36歳(家事手伝い)』 / 日本

 シネマックス足利 6.2

本作はノン子36歳(家事手伝い)の成長物語ではない。人は人と関係したい、寄りかかりたいと願っているという絶望的な事実を描いた側面と、大人はしょーもない小さな思い出を糧に生きていくしかないという、これまた絶望的な側面が描き出されている。誰もが誰かに寄り添ったり寄りかかったりしたいのは確かだけど、そういった誰かに寄りかかりたいという寄生的願望の人間ばかりが集まるとこうなりますという良い見本だ。見ていて気持ちいいものではない。描いたのは熊切監督で、そういったシュールな映画を描かされたらなかなかの鬼才だが、今回も如何せん、落とし方に難があった。熊切監督は落とし方にもっと2倍も3倍も苦心すべきだ。道中映画に引き込まれて見ていても、辿り着いた結論がいつもたいしたことないので、拍子抜けする。道中の雰囲気の出しかたや画作りは見事なのだから、もっと脚本の宇治田氏をあの手この手で叱咤激励して、これという落とし方を見付けてください。非常に勿体ないよ。


11.『少年メリケンサック』 / 日本

 ヒカリ座 6.2

クドカンは決定的に映画演出力に欠けているのでどうこうもないが、もともと映画というフォーマットに拘りがあるわけじゃないだろうから、見ているこちらも気にする必要がない。本作は、前作より笑えたし、キャストが楽しんでいるのがよく伝わってきたので(キャストがキャストのまま出ているような印象は拭えないけど)、こちらも気持ちよく楽しむことができた。ただはっきり言って、クドカンの監督業は、頑張っている自分への御褒美的な要素しかない。これだけの仕事量をこなしている彼に傑作を望むのは酷だと理解できるが、一作品一作品、なんらかしらの成長を見せてくれないと付き合えない。今回は既存の枠内に収まってしまっているので、そろそろ本業のほうでも腰を据えて自身の代表作を更新して欲しいものである。


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12.『チェンジリング』

TOHOシネマズ宇都宮 9.4

(感想:http://ameblo.jp/tama-xx/entry-10213784294.html


13.『ディファイアンス』

 MOVIX宇都宮 5.1

苦難に立ち向かいながら主人公(3兄弟の長男)が成長していく物語の骨格はあるんだけど、気持ちのいいエピソードが一つも出てこない映画で困った。ズウィックだから、実話とはいえもっとヒーローヒーローしているのかと思っていたけど、人間の弱さや汚い部分ばかりが描写されていて、主人公の成長描写の機微に欠ける。出来は悪くないけど、内容に乏しい感じかな。3兄弟の次男を演じたリーヴ・シュレイバーが収穫です。クレイグをくっていました。


14.『ハイスクール・ミュージカル ザ・ムービー<日本語吹替版>』

TOHOシネマズ宇都宮 6.6

シリーズ3作目にしてフィナーレを飾る映画化だから、制作費がスケールアップ。フロアを広く使った大人数でのダンスが多くなって豪華になった。反面、カメラがざっくりしてしまったのは否めない。ともあれ、これだけ若いキャストだけを集めて唄い踊るミュージカルというのは、おいらも長年映画を見てきているけどあまりなく、いままでのミュージカル映画にはないフレッシュさとダンスのキレや動きがとても新鮮で心地よかった。あんな風に踊れたらカッコイイだろうなあと自然と身体も動くのでした。


15.『ロシュフォールの恋人たち<デジタルリマスター版>』 / フランス

 シネセゾン渋谷 6.7

16.『シェルブールの雨傘<デジタルリマスター版>』 / フランス

 シネセゾン渋谷 7.4

前者は劇場で観たことがなかったので、やっと観ることができて嬉しかった。サントラ持っていて聴きたおしているから、劇場で観る意味があったのかは疑問だけどね。まあでも難点はあるものの何度観ても切なくなるいい映画だったからいいや。後者はおいらのお気に入りの一本だけど、今回のリマスター版はどうやらただのリマスターではないらしい。公式情報として確かめているわけじゃないけど、おいらの感覚だと全編にわたって少しずつ摘んである気がする。凄くテンポが速くなって観やすくなっている反面、タメがないぶん味わいは完全に薄まってしまった感。これはこれで“なし”だとは思わないけど、タイトルはやはり「シェルブールの雨傘 新編集版」とすべきだったと思うなあ。兎も角、皆さんも見比べてみてください。


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