年越シ蕎麦、自作ス。 | 栃木県宇都宮市で攀じるパパクライマー

栃木県宇都宮市で攀じるパパクライマー

人の親になっても頂きを目指し、家族と共に攀じり続けるパパクライマーの記録

年越し蕎麦を自作しようと鍛錬を重ねて一ヶ月。ギリギリ人に出せるレベルまで到達できたと思っていたおいらを待っていたのは、やはり失敗だった。というのも、練習用と本番用の蕎麦粉が違うところからくるズレが、想定より遥かに大きかったこと。練習用も栃木県の産地の新蕎麦粉ではあったのだけど、おいらが本番にと思っていた蕎麦粉は、那須産の新蕎麦粉。選ばれるからには理由があって、それは味も香りも高いという点にこそあった。つまるところ、水分をしっかりと蓄えたより水々しい蕎麦粉だったのである。


たまのブログ


たまのブログ


たまのブログ


だから、いつも500gに対して200ccぐらいで打っていたのに、今回に関しては160ccぐらいでビチョビチョになってしまったのだ。あわや纏まらないというところまで行く寸前のレベルで、くくることはできたが、もうこれは完全にゆる玉で、打ち粉かなりふってやっとこ切ることができた失敗の蕎麦というほかない。これではダメ。


この日は、二八を500gと十割を500g、蕎麦粉を変えて用意しようと思っていたけど、予定を変更。失敗の二八蕎麦500gとそれと同じ二八の再チャレンジ500gで済ますことにする。良い蕎麦粉はそれだけ打つのが難しいということを思い知らされたので、二種類の蕎麦を出すのは諦めることにする。


たまのブログ


たまのブログ


二回目は水回しも上手くいって(完璧ではないが)、蕎麦打ちは一応形にはなった。


たまのブログ


実家に持って行って一番でかい鍋で茹でる。(林檎で寸法はわかってもらえるかと)


たまのブログ


つけ汁も一応手作りしました。蕎麦がまだまだまともな物を打ててないので、誤魔化せるように甘めに作りました。出汁は、春の鹿児島旅行の時から使っている本枯節一本で。


たまのブログ


付け合わせは天ぷら。


たまのブログ


たまのブログ


盛りが美しくなくて申し訳ない。蕎麦を1000g茹でるのはスピード勝負で、写真のことなど気にしている余裕はないのだ。上の写真が二回目に打った水回しの上手くいった蕎麦。おいらが打った中では一番長くつながった蕎麦になってくれました。


たまのブログ


こちらが水回しを失敗したゆる玉を茹でたもの。やはり見事にボロボロに切れました。


たまのブログ


まあしかし面白いもので、同じ蕎麦粉で同じ二八なのに、味がまったく違います。母親は成功した蕎麦のほうが味わい深いと言っていましたが、父親は失敗したほうが上手いと言っていました。兄はどちらもそれぞれ違う味わいがあると言っていますし、蕎麦は本当に奥が深く、個人的には今回は水回しからくる味の変化という比較実験ができた感じで、いいデータを手に入れられた感じかな。兎も角、形にはなったので、家族的にはまあOKということで、なによりなによりでありました。


冷蔵庫にはまだ蕎麦粉が5kg近く残っているので、一応使い切るまでは打ち続けようと思います。蕎麦粉を蕎麦状にするのはもう問題なくなってきたから、あとは自分も含めてうちの家族は全員細麺が好きなので、細麺を仕上げる延しの技と包丁の技術を身につけ、つながった蕎麦がつるつると喉越しよく吸い込まれるにはどうすればいいのか、考えていきたいと思います。定期的に実家にでも蕎麦を持っていってみようかな。


最後まで慌ただしい企画物の更新になってしまいましたが、本年中は皆さんお世話になりました。良いお年をお迎えください。