(中編)独白。年越しそばを打つための悪戦苦闘 | 栃木県宇都宮市で攀じるパパクライマー

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さらに一思案。茹でる湯の量が少ないというのも一つの問題点ではある。蕎麦は茹でる湯の量がかなり必要なのは分かっているけど、練習時から大量の湯を用意していたら、コストがかかってしようがない。湯の量は蕎麦の出来を決める決定的な問題ではないと判断して、今までは少ない湯で茹で上げてきた。でもこうなると自信なくなるよなあ。一応念のため、現状の少量の湯での茹で方でも決定的な問題はないということを確かめておくことにした。市内の蕎麦屋さん「笊蕎麦ふくや」で二八の生そばを二人前買ってきて、手持ちの二種の鍋でそれぞれ茹で上げてみた。やはり少量の湯で茹でても蕎麦が切れるということはなく、お店で食べたのと同様のしっかりとした長さを保っていた。問題は湯の量ではなく、あくまでおいらの打ち方に問題があったのである。また振り出し。


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でもう一思案。捏ねが足りないのだと判断した。最低300回をラインにして捏ねて打ってみることにした。それでもつながらない。


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数字じゃないんだ。内容なんだよ。回数じゃない。捏ねる力が足りないのだ。で、ここからは渾身の力を込めて捏ねることにした。少しはつながり始める。


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そんなこんな悪銭苦闘していたらば、角出し(四角く延すこと)も、少しずつ四角に近づいてきた。足踏みも悪くない。


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蕎麦を切るのも慣れてきた。練習するためにも一人前ずつ蕎麦の太さを変えて切ってみたりしている。やはり店で食べるような細さで切り揃えるのは難しく到底できそうにない。そもそも細く切るには、切り幅と同じ延し幅にしなくてはならないから、延しの時点から厚さをミリ単位で計算して延さなければ、正方形の真四角の蕎麦を打つことはできず、平打ち麺になってしまう。お店で食べても平打ちの蕎麦を出している店はたまにあるけど、それはおいらの望むべき蕎麦ではあり得ない。


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そして力入れて捏ね出したら、やっとつながりを見せ始めるおいらの蕎麦。でもはっきり言ってまだ人に出すどころか、蕎麦と形容できるような代物ではない。大いに不満。つながり出したら蕎麦になると獏と考えていたけど、それが間違っていたことに気付いた。おいらが打っていた蕎麦は蕎麦ではなかった。それはつながろうとつながっていなかろうと。つまり「徐々につながってきたぜ」と一瞬喜びそうになったおいらの蕎麦が、この先ちゃんとつながって体裁が整ったとしても、それはけして蕎麦でないんだろうなという予感というか予想というか、兎に角、気付いてしまった。いままでやってきたことは根本的に間違っていたと。おいらはここに来てまだスタートラインにも立っていなかったのである。(つづく)