(前編)独白。年越しそばを打つための悪戦苦闘 | 栃木県宇都宮市で攀じるパパクライマー

栃木県宇都宮市で攀じるパパクライマー

人の親になっても頂きを目指し、家族と共に攀じり続けるパパクライマーの記録

たまのブログ


たまのブログ


たまのブログ


たまのブログ


蕎麦を初めて打った時、おいらはまだ蕎麦道具を持っていなかった。それはボールを利用した打ち方の知識を一切入れずに打ってみた厚切りの十割蕎麦であった。出来損ないでも挽きたて新蕎麦粉で打った十割だったので、蕎麦粉の味香りともにちゃんと伝わってきてしまい、この時、おいらは蕎麦打ちが難しいとは微塵も感じなかった。


たまのブログ


たまのブログ


大晦日に実家や兄弟家族の年越し蕎麦を用意すると宣言して、蕎麦道具を一式購入する。そして、県内の蕎麦の産地から新蕎麦粉の入手に努めた。


たまのブログ


たまのブログ


たまのブログ


ここで一応基礎として、おいらの基本書の巻末に記載されている蕎麦の打ち方を一読し、その通りのつなぎに全卵を加えた七割を打ってみた。七割+卵だけに、素人でもつながった。しかし、素人が考え無しで全卵を加えた蕎麦は、歯ごたえというより単に硬い蕎麦であった。なにも見ないで打った十割のほうが圧倒的に美味い。そこで、おいらは人に振る舞う年越しそばを“つなぎに小麦粉だけを使った二八”に決定する。


たまのブログ


たまのブログ


たまのブログ


たまのブログ


この日から悪戦苦闘の日々が始まる。おいらの打ち方では二八はまったくつながってくれないのだ。切った時点では蕎麦の状態を保っているものの、茹でると途端にボロボロ崩れる。何度となく、打ってもそんな蕎麦しか打つことができなかった。


ここで一思案。頭にひっかかっていたことを思い出す。それは500gに対し、基本書は250ccの水が必要と記していたが、おいらは水を200ccくらいで蕎麦を打ってしまっていたこと。水が足らないのではないだろうか。だから折りたたんで切る時に、圧力に耐えかねて、ひび割れてしまったりするのだ。やはり素人なのだから、本に書いてある通りの水分量を使うべきではなかったか。一度ダメもとで基本書通りの水分量で打ってみよう。さらにこの時から、今まで鉢を床に置いて打っていたのを、ちゃんと力を入れて打たなければならないと、シンクの高さで打つことに変更した。(できるだけ手を抜きたいのだが)


たまのブログ


たまのブログ


たまのブログ


たまのブログ


たまのブログ


たまのブログ


これで良くなると思っていたが甘納豆。切ったところまでの見た目は悪くないのだけど、茹でると蕎麦がいままで以上にボロボロな上、蕎麦がくっついてしまうという、水分量の多い蕎麦特有の現象が起こってしまった。やはり基本書の通りに水分を加えていたのでは、ダメなのだ。自分で蕎麦粉の個性を見極めて適量と思う水分量で打たなければならない。そこでなぜおいらの蕎麦はつながらないのかという難題に逆戻り。(つづく)