d.湘南音祭当日。(江ノ島観光編) | 栃木県宇都宮市で攀じるパパクライマー

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人の親になっても頂きを目指し、家族と共に攀じり続けるパパクライマーの記録

日の出前(4時頃)に起きられたら、茅ヶ崎方面にジョギングでもしようかなとかなり早めに目覚ましをかけてみたものの、何故か予定時刻になっても目覚ましは作動せず、起きたらもうチェックアウトの準備をしなければならない時刻になっていて飛び起きるのであった。


藤沢駅でライブの同行者と待ち合わせ、早速江ノ電を使って江ノ島に移動する。本日のプランニングはすべからくおいら任せになっている。取り敢えず、江ノ島駅の近くに“龍口寺”というのがあるから、そこを目指します。(トコトコ...)


「ん? あれ、もしかしてライブもビーサンで参加するつもりだったりする?」

「そうだよ、だって海辺のフェスなんでしょ? 捨ててもいいような格好で来いと言っていたから、わざわざユニクロで一式揃えてきたんだよ。海っぽいでしょ?」

(ガーン・・・)

「かくかくしかじか(スタンディングのライブとは)」

「なんだよ、そういうことは早めに教えてくれないと!」

(まさかスタンディングのライブにビーチサンダルで参加しようという思考が成立するとは。「迂闊だぞ、たまさん」同行者はスタンディングのライブ初体験。これは完全においらのミスであった。“スニーカー厳守”と言っておれば、無念)


龍口寺到着。龍口寺とは、かつて処刑場があったところで、ある日、日蓮聖人を処刑しようと刀を振り上げたところ、江ノ島の方角からまん丸い光が飛んできて、首切り役の持っている刀を粉々にして行き、処刑は免れたとの伝説が残る場所です。後に日蓮聖人の弟子が寺を建立して今に到ります。


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県内唯一の本式木造五重塔などもあるのですが、見所は中国の故事が彫られた仁王門でしょうか。その彫刻はなかなかのもので見応え十分です。


そして本寺の面白いところは境内に参拝客が突いてよい鐘があるのです。鐘を突く機会というのは滅多に得られませんよね。これだけでもう得した気分満載です。「南無妙法蓮華経」と唱えて、叩かせていだきました。@@@ゴォオォオオオオォン@@@


鐘の余韻にひたりながら、江ノ島に歩を進めていると、片瀬東浜海水浴場に出ます。海水浴場の先が江ノ島大橋なのですが、折角だから砂浜を歩こうかということになった。同行者は、自分は下水着だから何時でも海に入れるんだけど?と訊いてきます。ライブというか海水浴に来たようなノリです。しかし、海水浴場のなんと閑散としていること。7月上旬はこんなものなのでしょうか? 海水浴人気は落ちてきているというのは噂では聞きますが。


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逆に多く見られるのがサーファーの皆さん。海水浴場とは区切られて、ちゃんと住み分けしてあるみたい。そしておいらが知らなかったのが、サーフィンやる場所でも上級者向けや初心者向けとちゃんとエリア分けされていたこと。初心者はちゃんと初心者らしく波打ち際で来る波にのる練習を寡黙に続けている。これは素晴らしい。サーフィンで有名な場所は、初心者が行ってもあまり歓迎されないと聞いていましたが、スノーボード同様に、こうやって順序だてて練習できるようにちゃんとお膳立てしてくれているではありませんか。これはおいらのような輩でも板さえあれば、何時でも湘南にサーフィンに来られることと同義です。うーん、楽しそうだなあ。どんなものも最初の基礎練が楽しいんだよなあ。


余談はさておいて、江ノ島大橋を渡ると最初に見えてくるのは青銅の鳥居。潮風で見事に錆てしまっています。その青銅の鳥居をくぐって参道を進むと、まず見えてくるのが江ノ島神社辺津宮。このまま江ノ島名物のエスカーに乗って江ノ島神社の核心に向かってもいいのですが、おいらには少し計画があるので、辺津宮をお詣りした後は右に折れることにします。おいらも知らなかったのですが、江ノ島は島全体が山みたいなもので、結構な登り降りを余技なくされます。同行者もビーサンで歩くの痛いと、裸足になってしまいました。おいらの江ノ島一周の旅最初の目的地“江ノ島神社奥津宮”に到着です。ここは奥にあるだけあって、他の宮と違い落ち着いた佇まいです。お詣りしておきました。奥津宮を抜けると江ノ島の反対側に出ることできます。ここは稚児ヶ淵と呼ばれ、晴れていれば富士山と海岸線のコントラストが素晴らしい絶景を生みだしてくれる場所。この日はあいにくの曇りで富士山は楽しむことはできませんでしたが、曇りは野外ライブ日和でもあるので、どちらかを立てればどちらかがという話し。


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朝早いのに釣り人で賑わっている稚児ヶ淵。おいららは岩屋洞窟に蝋燭を渡されて散策に入り、時間に余裕あったら岩礁地帯に降りてみようということになりました。岩屋洞窟内では、七夕の短冊に願いを書き込んだりしつつ(こんな直球の願いを書く奴がこの世の中にいるのかと言われましたw 普通恥ずかしくて書けないとか)


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洞窟探検を終えてから岩礁地帯に降りてみる。


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次の目的地である「魚見亭」さんが10時開店なので、時間の許すかぎり蟹などと戯れて遊んでおりました。次の目的地でもある本日の朝飯場「魚見亭」は、江ノ島で唯一10時から開いている食堂屋さん。ライブと生しらす丼を双方楽しむならこの店しかない!


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魚見亭に到着。一番客のよう。生しらす丼を注文しようとすると、生しらすはまだ船戻ってきてないから入るか分からないと先制パンチ。同行者と話しあって入荷されるのか待つことにした。取り敢えず、味のたたきとはまぐりをいただきながら待ちます。やはり新鮮なだけあってなかなかの味である。しばらく、窓から数羽のとんびが鳴きながら岸壁にむけて急下降したり急上昇したりするのを眺めつつ、ジェットスキーの騒音を消す技術を開発した人はノーベル賞ものだねなどと話していた。


書いている今思えば、海辺での音楽フェスも興味のない人にとってはただの騒音、知らずに観光しに来てしまった人は純粋に気分を害したんだろうなあ。結局、趣味の世界の住み分けは難しいね。自分だけが他人の発する騒音に文句を言うわけにはいかない。そこに、生しらす入荷されますの一報が飛び込んだ。


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やったあ♪ 魚見亭の生しらす丼はただただ純粋に生しらすがのっているだけ。うん、生しらすの味だわ。山盛りの生しらすで御飯を頬張るのが特段美味い食べ方だとは思えないのっだけど、現地まで出向いて食べればそれもまた格別なのでございます。


いやあ食べられて良かったとお腹を叩きながら江ノ島一周を先に進めて、次に辿り着いたのが、江ノ島神社中津宮。ここは赤くて派手派手。江ノ島神社は、「辺津宮」「中津宮」「奥津宮」の三宮の総称。それぞれ海の守護神といわれる三女神を祀っているので、三宮詣らなければなりません。面倒臭いこと限りがありませんね。


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ともあれ、とうとうスタート地点で山門だけしか見なかった「辺津宮」に戻ってまいりました。裸足で歩いていた同行者も喜んでおります。しかし、「辺津宮」の賽銭箱は箱じゃなくて袋になっているな。彫り物も海の神社ならではもの。これはもう趣味の世界だねえ。


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本殿横にあるのは龍の銭洗。日本人はこういうのホント好きよね。湧水で銭洗ったらどうのこうのと根拠はなんなんだまったく。いい大人が揃いも揃って笑っちゃうねまったく。


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って、どんだけ~?!(しまった死語だ)御利益のために洗うといっても普通硬貨まででしょう。いったい札を洗っている馬鹿者は誰なんだっておいらの同行者?! どっこいしょー!


兎にも角にも、これでフェス前の観光はすべてお終い。江ノ島中央にはフェス客はほぼ見受けられなかったね。やっぱりフェス前に観光とかあまり考えないのかな。折角なんだから観光すればいいのに。あっそうそう、


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やっぱり「辺津宮」にありました。鎌倉隠れ福神“江ノ島裸弁財天”日本三大弁財天なんだってさ。拝観料払わないと見られないシステムで、最初同行者は外で待っていたけど、おいらが見る価値十分あったと絶賛しているので、追随して詣っていました。その同行者曰く、「この裸弁財天は他の像と違いオーラを纏っていてパワーを感じた」とのこと。おいらもまったく同感です。ここの弁財天からは八福神一の漲るエナジーを感じましたね。対峙すると別次元で対話しているようなそんな雰囲気さえ感じます。


とまあ、八福神コンプリート達成して、ライブ会場へ。開場時間は過ぎてしまっているので、早足で会場へ急ぎました。(次回はやっとこさのLIVE編。木曜日は登山投稿の日だから、LIVE編は数日後かな。つづく)