☆☆☆☆/『マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと<日本語吹替版>』 | 栃木県宇都宮市で攀じるパパクライマー

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勉強月間です。6本目の作品は『マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと<日本語吹替版>』を選んで勉強してきました。まったく期待していなかったけれど、これは傑作です。危うく見逃すところでした。いぬ映画というより、夫婦が家族の長として成長していく物語ですね。幸福までの煩わしさを正直に歌い上げていることに賛辞を送ります。すなわち、親の都合で生きているわけじゃない子供たちの面倒、責任ある親であろうとする苦しみ、自由がきかない経済面との折り合い、時間に追われる生活のなかで徐々につのる欲求不満や歓びの希薄さなどです。あらゆる問題がリアルに提示され、その都度立ち止まる夫婦ですが、マーリーと向き合っていくなかで、成長をみせてくれる。おいらとしては特にジェニファー・アニストンに賛辞をおくりたい。彼女は賞レースには無縁のキャリアを築いているけれど、本作を始め、万人受けはしなくとも一部に非常に力強く支持されるよな映画にばかり主演している。彼女の出演する映画には偽りない人の心というものが描かれている(「ハニーVS.ダーリン 2年目の駆け引き」「迷い婚 -すべての迷える女性たちへ-」「グッド・ガール」)。きっと自分が演じたい役しかオファー受けないんだろうなあ。これからも期待したい俳優さんです。