TOHOシネマズで観てきました。本作については特段書くことがない。俳優も特別語るようなレベルでなく、演出も特別どうこうということがない。ある種の方々が喜ぶようなありがちなフィルタのかかった設定上で物語が転がっているだけというシンプルな映画になっている。だからおいらもシンプルに楽しんだだけでどうこう書くことがない。書くとするなら作品周辺のことかな。本作の日本での不入りは、「ダークナイト」のような海外と日本での趣味の違いということで片づけられているけど、それは大いに間違いだから気を付けたほうがいい。配給サイドは本作公開にあたり、海外での大ヒットを売り文句にして勝負に出たが、基本的にそれ自体詐欺といっていい。本作はベストセラー小説の映画化だから、海外ではヒットしたけど、じつは評価については海外のほうが日本よりよっぽど酷い状態だった。絶賛しているような人を探すほうが難しく、基本的に原作ファンの多くは本作に対して大ブーイングをおくっている。そういった事情を考慮にいれれば、売れないことこそ納得というもので、文句をいうほうが筋違いということになろう。まあおいらは原作読んでない人なので本作の脚色についてどうのこうのと言うことはないが。
でもこういった思春期的側面と吸血鬼ものを融合させた作品は傑作が多いので、ちょっと期待していた自分もいたりする。だから残念感のほうが多かったりするかなあ。ここで少しばかり紹介させてもらえるのなら、「ニア・ダーク／月夜の出来事」や「マーティン／呪われた吸血少年」などがオススメだ。思春期的側面と吸血鬼ものを融合させた映画が好きで未見の方は是非お試しを。