壱．帰ってきた東京荒川市民マラソン。「それは負けが見えていた」

重い腰をあげて、本年３月に参戦してきた東京荒川市民マラソン（フル）について、今日から書いていこうと思います。おいらは本大会でフルマラソンは３年連続３回目。当初は出場する気はなかったけれど、東京マラソンの抽選に漏れてしまったことを契機に、ある意味勢いでエントリーしてしまった。でもそういったエントリーも納得できるほど、おいらの状態が高いレベルで安定していたのだ。

おいらは昨年富士山を登頂するべく、月１の登山を始めたが、これがおいらのなまくら身体に覿面に効いた（申し訳ない“覿”とか使って。変換したら出てきた。おいらは読めない）。たいして走り込まずに、昨年11月に出場したハーフマラソンでは1時間48分前後を記録。ハーフ1時間48分台という記録は、ランニングの世界に足を突っ込んでしまったおいらには特別な意味を提示した。それはランを楽しむものにとって最初に立ちはだかる大きな関門“サブフォー”へのチャレンジ招待状♪

“サブフォー”とは、フルマラソンを4時間以内にゴールすること。ブログなどでよく目にするこの専門用語“サブスリー”や“サブフォー”。自分には無関係な話しだと思っていた。けれど走り続ければ、10㎞、20㎞と走れる距離は伸びていき、タイムも確実に縮んでいく。正直な話し、おいらがマラソンを続けてこられたのは偶然の賜物です。だから人生最高の状態にあってもなお、抽選に通って東京マラソンに出場できることになったら、最後にファンランとして楽しんで走ってランニングについては終わりにしようと考えていた。

が結果抽選は通らず、楽な道筋は閉ざされた。残るはとばかりに、“サブフォー”に向けて荒川フルに挑戦することになったのだ。がしかし、おいらは昨年の那須塩原ハーフ以降は一切走っておらず、走り出したのは年明けてから。1月の走破距離は計51㎞、2月の走破距離は100㎞に止まる。おいらにとって冬季はスノーボードシーズンの真っ最中だから、とてもマラソンへの準備と両立はしてはくれないのだ。今でもどちらを取れと言われれば、スノーボードを取りますからね、おいらは。

いうわけで、大幅な準備不足で本番に挑むことを余技なくされたおいらでしたが、それでもなお過信があった。なにせ、かなり速いペースで走ってもばてない身体能力を手にしていたからだ。が、その過信は、本番2週間前くらいに砂上のものと化したのだった。本番2週間前ほどから、サブフォーに向けた速いペースで走ると息が続かないようになりだし、日々同じ距離を走っているのに、完走タイムが日々落ちていく始末で、走りに出るたびに鍛えられているどころか、自分が衰えていくことを感じていたのです。これは、最後に山に登った昨年10月から大分時間が経過したせいで、山用へと鍛え上がっていた心肺と下半身が、急速に衰え始めたため。おいらは2月に計100㎞走りましたが、大袈裟な言い方をすれば、岳人に変身していた魔法の効果が、本番前に見事にとけたのでした。

おいらは上記にも書いてきたとおり“サブフォー”に向けて走り込んでいたわけではなかったから、魔法がとけた今、“サブフォー”の達成が適わないことを事前に理解せねばならなくなりました。タイム上無理なのだから無理なのです。それでもなお、おいらは荒川をチンタラ走るつもりはありませんでした。“サブフォー”のペースで走ってみて、玉砕するのも将来的には一孝です。（今思えば甘かった）

５ｋｍー２７分

１０ｋｍー５５分（２８分）

１５ｋｍー１時間２２分（２７分）

２０ｋｍー１時間５０分（２８分）

２５ｋｍー２時間１７分（２７分）

３０ｋｍー２時間４５分（２８分）

３５ｋｍー３時間１２分（２７分）

４０ｋｍー３時間４０分（２８分）

おいらは無謀にもネットから拾ってきた上記ペース表を前腕にマジックで書き入れました。がしかし、レース二日前のことです。風呂に入ったら見事に消え落ちました。（つづく）

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人生初の20㎞走。（前編）

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=552869097&owner_id=1064357