さくらのうえの。ルーヴル美術館展 | 栃木県宇都宮市で攀じるパパクライマー

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21日(土)、東京に開花宣言が出たので、早速土日を利用して上野まで足を伸ばして来ました。宣言から1週間しか経ってないので満開といわけには行きませんでしたが、六分くらいは咲いているので公園内は既にお祭り騒ぎ。人人人で、なにを見に行ったのやらという具合でしたよ。まあでも桜を楽しむではなく、お祭りに参加していると考え変えれば、なにも気にはならないですけどねえ。皆右にならえでお花さんをパシャパシャ。


(なにが嬉しいんだろうねえ、まったく。by××)


さておき、ついでに覗いてきた「ルーヴル美術館展」が、思いのほか素晴らしかったのでご報告までに伝えておきます。614日までですので興味のある方はお早めにどうぞ。


という上記文章は下記投稿済み文章をリサイクルしたものである。

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上野恩賜公園桜便り。 2008032401:52

22日(土)、東京に開花宣言が出たので、早速日曜を利用して上野まで足を伸ばして来ました。宣言直後だけあってまだ画像のように二分咲き程度でしたが、ほのかに染まった蕾を眺めるのも悪くなかったです。来週末くらいは丁度見頃で大混雑するのでしょうね。昨年は満開時に休みが合いましたが、今年は合わないので一週早く楽しみました。 


追記 

ついでに覗いてきた「ルーヴル美術館展」が、思いのほか素晴らしかったのでご報告までに伝えておきます。46日までですので興味のある方はお早めにどうぞ。

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ミクシィも書き始めて数年にもなれば、自身の行いが、毎年寸分も違わってないことに否応なしに気付かされてしまう。桜は兎も角、桜の後の「ルーヴル美術館展」まで同じなんてね!(どきゅーん)いうわけで、恒例としているわけではございませんが、本年も行って参りました。さくらのうえの「ルーヴル美術館展 17世紀ヨーロッパ絵画」に。



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とりあえず、さくらのうえの。国立西洋美術館前には長蛇の列! この列の最後尾につくわけにはいかない。いや別に待つぶんにはいくら待っても構わない。おいらには読書という強い友人がいるからね。まあでも美術館の中の混雑を考えれば、やはり並べない。一度上野を離れることにする。

・・・



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で夕刻。美術館閉館80分前に再度上野。よし並んでない。“閉館間際の美術館”という慣用句があるように、美術館を楽しむ上での基本技である。というわけで入場。


「ちょ、お客様ぁ」

「はい、なんでしょう」

「こちら、鑑賞券が違われているのですが」

「へ?」


(手持ちの券には新国立美術館との表記・・・六本木でもルーヴル美術館やっているのか?!連動企画かあ。最近アンテナはってなかったから全然知らなかったよ。というか、ルーヴル美術館展1枚と言われた、どちらのルーヴル美術館展ですか?と聞くべきだったなチケット屋)


鑑賞券を定価で購入し入場。しかしもう2年連続「ルーヴル美術館展」開催しているのに、まだ上野と六本木に分けてまで展示するべきものなどあるのかね。もういい加減観るものないんじゃないかなー。ルーヴル美術館には飽きてきた・・・。きっと日本人がルーヴル美術館を好きなあまり、繰り返し繰り返ししルーヴル美術館展を馬鹿の一つ覚えのように開催しているのに違いない。まったく日本人め!


・・・まったくなのはおいらだっての!ここで反省の意味も込めて謝罪させていただきます。おいらものをなにも知らないにも関わらず、大口をたたいてしまいました。以後気を付けます。申し訳なかった。いやあ今回の「ルーヴル美術館展」凄かったはあ(笑)



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特別観たいものがあって鑑賞しに行ったわけではなかったので、予備知識を入れずに足を運んでしまったのだけれど、そのせいでまったくモチベーションがあがってなかった。そしたらどうです、凄いったらないよ、うん。本年のル展は、フェルメールの「レースを編む女」とレンブラントの「自画像」の二点くらいしか有名作家の作品が来てないというのは小耳に挟んでいて、目玉のない展覧会だなとか考えていのだけど、これがもうまったく間違いもいいとこ。


第一おいらは、ル展なんつっても、同じもの何度も訪日させているだけのことでしょ?みたいな感覚があった。もうこれで3度目だし大半観ちゃったんじゃないの?ルの展示物はとかなんとかね。そしたらどうですか?!観るもの観るもの初見作品ばかりなり。どれだけお宝抱えているんだよ、ルーヴル美術館は!(すいません、ほんと、すいません)



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本年のル展は、おいらレベルが知っているような作家さんの作品が、先にもあげたフェルメールとレンブラントくらいしかなかったのはその通りだった。でもそこが良かったのだな。今回はテーマ性を全面に押しだし、そのテーマに見合う作品を作家の知名度など気にせず選び抜いた71点。その内60点が初来日というから舌を巻く。おいらの舌は短いので本当には巻けないので、比喩だが本当に驚いた。客寄せパンダ的な知名度重視でない展覧会がかくも素晴らしいのかと。本年のル展は、タイトル副題にも有るとおり「17世紀ヨーロッパ絵画」に着眼して、17世紀のヨーロッパ絵画をテーマごとにわけて展示するという試みで、「黄金の世紀とその陰」、「大航海と科学革命」、「聖人の世紀における古代文明の遺産」の3つのテーマに分けられていた。宮廷の豪華絢爛な生活とその影で苦しむ貧しい農民たちの対比。大航海時代を代表するような各風景や戦争絵画。キリスト教社会が布教に絵画をどのように利用してきたのか。この頃の人物画は失礼ながら漫画のようなところがあって、作品それ自体ですごく評価できると思うようなことはないのだけど、テーマ別にこれでもかと観たこともないような絵画が並べられていると非常に興味深く、ため息しか出てこない。



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それに「受胎告知 天使」「受胎告知 聖母」とか「大工の聖ヨセフ」などといった、有名な作品もやはり来ていましたね。フェルメールやレンブラントだけではありません。大変興味深かったなあ。17世紀のヨーロッパに興味のある方は必見です。印象派絵画は展示されていませんけどね!


国立西洋美術館では、企画展の半券で常設展も観覧可能だということを、おいらは昔から知っていたけれど、ずっとスルーしてきた。しかし、常設展の展示物の素晴らしさを知ってしまったいまとなっては、1月に観覧してきたばかり(http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1072434960&owner_id=1064357 )でも、もはやスルーなどできるわけがない。モネ、マネ、ゴーガン、ゴッホ、エトワール、セザール、シスレーが、おいらを待っている。その中でもモネの「睡蓮」!おいらの中ではモネ一番の「睡蓮」である晩年のソレが展示されているのだ。立ち寄らないわけには行くまい。



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で、堪能。しかし、前回もじつは気になっていたのだが、今回確信に変わった。ドレの「ラ・シエスタ スペインの思い出」が、おいらは好きだ。気になってしようがない。おいらの背丈の2倍もある特大画だけれども、描かれている人物の個々の表情、光りと影のバランスや構図。なにかがおいらを掴んで放さない。簡単に言えば、この絵画の世界観でRPGやりたい(爆)。いや失敗。簡単に言うべきではなかった。とほほ



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ともあれ、「常設展」いいよ。国立西洋美術館の企画展に行くか決める際は、常にこれからは「常設展」も無料で入れるという+αな目線で考えてしまうようになるなあ。常設展を閉館一杯まで堪能して退場すると、陽が傾いて、家路に急ぐ人の流れを後押ししている反面、これから騒ごうと買い物袋を両手に提げた人々を薄暗くなった園内に誘い入れている。おいらは一枚写真を撮りました。上野のさくらもこれで見納めかなと。