○九年二月の東京遊び。(世界の料理を食べる②) | 栃木県宇都宮市で攀じるパパクライマー

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人の親になっても頂きを目指し、家族と共に攀じり続けるパパクライマーの記録

赤坂から国会図書館まで歩くと、道中の角々に警察官が配置され始める。ここらへんを歩くといつも国の中枢に足を踏み入れたような奇妙な感覚を覚える。黙々と本丸に近づいていっているような味わい。道中で最初に目につく建造物は新首相官邸である。超ロングなウォーリーで囲まれたイットは、忍者でも登れなさそうだ。すげえなこれは、まさに難攻不落じゃないか。衆議院議員宿舎だなんだと過ぎていくと、国会裏手に到着。警察官に国会撮影してもいいかと尋ねると、なにに利用するのかと聞かれる。いや記念に。自身で所有するために数枚撮影する程度ならいいけど、場合によってはp-。おお、国会議事堂を敷地外から撮るだけで場合によってはp-るのか!なんてやりとりがしたくて話しかけてみた。


国会図書館という施設をおいらは嫌いじゃない。日本中の書籍が集まっている場所と考えるだけで唯一無二な感じがするじゃないか。検索システムも簡便なものが用意されていて、PCの前で手続きするだけで自分が探し歩く必要がない。この日も思った以上に目的書籍の量が多くてすべて読み終えることはできなかった。必要部分の謄写を依頼受領して退散。



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仕事をあがるTELを事務所にいれて、さて自由の身。早速ジャック・ドゥミ二作品鑑賞券を使用するために、渋谷へGO~。で、劇場入場、劇場退場。うーむ、なんてこった!『ロシュフォール』はスクリーンで観るの初だから何も言えないけど、『シェルブール』は二度目だから言える。これってただのデジタルリマスター版ってわけじゃないんじゃないか? おいらの感覚だと全編にわたって少しずつ摘んである気がする。凄くテンポが速くなって観やすくなっている反面、味わいは完全に薄まってしまった感。これはこれで“なし”だとは思わないけど、まったく別作品のような面持ちだなあ。ともあれ、ネットで調べても摘んであるとはどこにも書いてないので、錯覚か。錯覚なのか。どうも腑に落ちないんだが。


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ぶつぶつ言いながら渋谷の街を横断して夕飯処へ。夕飯とは言っても、19時弱から2本立てしている身としてはもう21時過ぎで、夕飯という単語は似つかわしくない。でも逆にこの日は夜遅くなることを見越して、狙っているのにとんと出向くチャンスを欠いていたお店に予約を入れることを決意。“世界三十カ国の料理を食べる”企画では初めての予約来店。


27.トルコ共和国。『ヒラル』


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その予約したお店こそが、渋谷でトルコの家庭料理がいただけると評判の『ヒラル』さんだ。日曜日が休みなのでおいらが出向くチャンスはほとんどない。トルコ料理は世界三大料理のうちの一つらしいから、それなりに評判のお店に行ってみたかったのだ。というわけで、ここで当初から決め打っていた。入店すると、狭い店内は現地人の二つのグループで大賑わい。20名くらいのトルコ(たぶん)人がやんややんやと盛り上がっている。視界に入った厨房内もトルコの方だけで切り盛りしている様子。日本人おいらだけやんか!


おいらのためだけに取り置きされていたテーブルに腰掛けてメニューを眺める。世各区のトルコ料理なのでコースも考えていたのだが、中東系の料理は基本的に方向があまり変わらないので、昼にイスラエルのピタとペーストを食べた身には魅力的に移らない。ここは自分が食べたいものを頼もう。今回はギョズレメとキョフテ(ヒラル スペシャル)を注文。前者はほうれん草入りの薄焼きパイでトルコでも田舎のほうの料理とのこと。後者はトルコの名物料理“羊のミートボール”に、お店特製のトマトソースにヨーグルトをかけて食べる一品です。


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まずはギョズレメ到着。かなり大きいなとの第一印象どこ吹く風。ぺろりと平らげてしまった。トルコだからスパイシーなものが頭にあったけど、とてもマイルドで食べやすい一品。


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キョフテも到着。こちらは昼のイスラエルと同じで温度差を活かした料理になっている。暖かい羊のミートボールと冷たいトマト。それに常温のトマトソースでいただく。変わった料理だなあという印象か。本品のトルコらしさは“羊のミートボール”にあるわけだが、こちらもスパイスが効いてなくてマイルドな味わいだ。羊のミートボールなんて聞くとどれだけスパイス使ってんだよみたいなのが出てくると思っていたから、やはりこちらもかなり以外だった。


現地の人だらけの狭い店内で日本人おいら一人という体験をもうしてしまった以上、ここはこれからも臆せずにちょくちょく利用できる。渋谷の土曜の夜に食べる場所に迷ったら、これからは予約してヒラルにしようかな。アクサライケバブとか、ペキメズリヨーグルトとか、美味しいとされている料理は山ほどある。基本のピタパンも美味いらしいし。


兎にも角にも、お腹を満たしたおいらは無人の兄貴の部屋に泊まるべく新宿へ。金曜にドゥミ2作の鑑賞券は片付けられたけど、スノーボードは日曜に行くことにして、土曜も一日東京を満喫することに決めた。取り敢えず就寝。



翌日のことで特別今日書くことはない。起床後、朝一で、西新宿五丁目から新宿ピカデリーまで出て、NYメトロポリタン歌劇場(MET)ライブビューイング―ドニゼッティ『ランメルモールのルチア』を鑑賞したけど、それはまた別枠で書くことにして、そうなると後は単館系の映画を梯子しただけかな。おいら映画観る人だけど映画の感想書かない人だから(爆)。


あっそうそう、この日はルミネ新宿に旭川ラーメンの“梅光軒”が開店する日だったから、味見してきたわ。旭川ラーメン大賞で最優秀賞受賞したとの触れ込みだったが、さていかに。


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店にオススメされた“醤油ラーメン”と“チーズ餃子”を注文。で、到着。うーん、どうでもいい味わい。鳥豚魚介のミックスで特段の長所も感じないオーソドックスなラーメンとしか言いようがない。麺との相性も普通以下かな。もう来ることはないだろう。ともあれ、開店日だからといって、あまりに段取りがわるく、バイトらが若い店主に逐一怒られていたけど、開店後に教えるなよということばかりで、開店後の部下のミスはすべからく大将の責任だよとおいらが説教したい気分でした。というわけで、この日はどうでもいいラーメンを出していた本店、まだ作り手がラーメンに向き合ってないのだから、宜なるかなかな。


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まあルミネに入るラーメン屋はそもそも鬼門なんだけどね。美味かった試しがない。所場代払うのも大変だからもう少しまともなラーメン出さないと保ちませんぜ。(おわり)

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