『Hunger』
監督 :スティーヴ・マックィーン
制作国: イギリス
公開 : 未定
殉死したIRA活動家ボビー・サンズの伝記映画。イギリスではテロリストを賞賛していると叩かれたが、作品の意図は別にあるので、映画ファンは熱く支持。因みにマックィーンと言ってもあのマックィーンじゃありません。彼と同姓同名の監督名だけを大きく書いて売り出せばきっとヒット間違いなし。是非日本でも公開して欲しいものである。
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『What Doesn't Kill You』
監督 : ブライアン・グッドマン
出演 : マーク・ラファロ、イーサン・ホーク
制作国: アメリカ
公開 : 未定
マーク・ラファロとイーサン・ホークの演技合戦が話題のクライムドラマ。ブライアン・グッドマン監督は、『ミュンヘン』『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』などの出演でも知られる俳優で、本作が監督デビュー作ながら、トロント映画祭で高評価を獲得しました。あまりにも小品なので日本上陸は望めないかもだけど、主演のネームバリューでなんとかならないものか。マーク・ラファロの小悪党役観てみたいぞ!
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『Gomorra』
監督 : マッテオ・ガローネ
制作国: イタリア
公開 : 未定
ナポリを拠点とするマフィアの内実を白日のもとにさらけだし、カンヌのグランプリに輝いた本作。イタリア人が観ても本当にイタリアなのかと思う風景はオールイタリアロケ。ナポリ訛りが酷すぎて全台詞にイタリア語字幕が付いている。徹底的なリアリズムのもとに制作された本作は、傑作として海外で高く評価されているにもかかわらず、イタリア国民の誰も喜ばなかったという。あまりにも悲惨で救いのない実態と構造がせきららに描写されているからだ。潜入取材しベストセラー作家となった原作者は、マフィアに暗殺すると期限までつけられて宣言されてしまった。多くの国で上映されなければ報われない。