皆様、こんにちは!
にこぷらすのブログにご訪問いただき
ありがとうございます


本日は初心者の方々にすっごく嫌われる
小指での弦のおさえ方でございます


届かないから苦痛で仕方ない!

慣れてないからとにかくやりにくい!

小指はそもそも思った通りに動かしにくい!


ただでさえやりたくないのに
追い討ちをかけるように
小指用練習曲とか1ミリも面白くないものを
やらされた日にゃ~ もはや拷問!


やる気なんて完全消滅するわね (ーдー)



でも・・・
こればかりはやらないわけには
いかないのでございますよ(-_-;)ァ~



というわけで
慣れるまで何回も練習が必要ではあるのですが
やみくもに練習するよりは
ある程度こうすればOK!的な道筋があった方が
心が折れなくて済みますから
こういう風にやりますよ~とか
こうすると良いですよ~というのを
オリジナルテキストから拾い上げて
ちょこっと書きたいと思います


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小指のどの部分で弦をおさえるの?
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以前の記事で弦をおさえるのは
指先のどこなのかということを書きました
↓↓↓
指先の爪に近いAの部分でおさえますが
これは人差し指、中指、薬指に関してで
小指に関しては
少しおさえる場所が違っていて
ややA寄りのBエリアでおさえます
跡のつき方もちょっと違います
↓↓↓



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小指でおさえる時の手の動き
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人差し指、中指、薬指は
MP関節列の角度をほぼ固定したまま
トン トン トンと指を下ろして
おさえていくイメージですが


小指の時だけは
虎口の一点を支点として固定しながら
手首のトルクの動きが加わります
手の甲を少し傾けるということです
↓↓↓こんな感じ

手の甲を傾けることで
小指があとちょっと届かない距離分を
助けてあげるわけです


これだけでもおさえられますが
もうちょっと楽に届く方法はないのかなぁ~

そういう時は身体の運動機能の
「対で動かす性質」を利用いたします(^o^)


どういうことかと申しますと


例えば足をあげる時
太腿部の表側の筋肉は収縮し
裏側の筋肉はゆるみます

走る時で言えば
右足を前に出すと同時に左腕を前に出すことで
身体のねじれやブレを相殺します
他にも
片方の腕を前に出すと同時に
もう片方の腕を振り下ろすようにして
後ろに引くことで
前方に進む勢いをつけます
(エア杖みたいなイメージ?)


こんな風にして人間の身体は
普段の動作の中でも「対」になる動きをして
バランスをとったり
動かしやすくしたり
勢いをつけたりしています


では小指で弦をおさえようとする時は
どのように「対」にすれば良いのか?


弦をおさえようとする時は
小指を下方向に伸ばしますよね
ということで
親指を上方向に伸ばせば良いのです!

小指でおさえようと動かすと同時に
親指を上方向に伸ばすと
小指が届きやすくなるんです(^з^)-☆

親指で反動をつけて
小指を「えいっ!」と伸ばすイメージです
↓↓↓

1=Dで第1ポジションの「ソ」くらいなら
慣れてくれば
ほとんど親指で勢いをつけなくても
届きますが
中級の曲くらいになると虎口を固定したまま
さらに高い音をおさえる場面も出てきます
そういう時はやはり
親指で反動をつけた方が届きやすいです



さて
小指でおさえる時に気をつけたいのは
どんなにMP関節列の角度を動かしても
虎口が琴棹に触れている一点の位置は
絶対に動かさないということ!
小指でおさえる練習を始めたばかりの時は
特に意識して位置を動かさないようにしないと
ど~んどんズレてしまいます!


MP関節列を少し傾けるのは小指の時限定です
ですから小指が弾き終わったら
MP関節列の角度も手のフォームも
素早く元の形に戻すのがお約束です

しかし
小指を使った時に
支点とする虎口の一点がズレてしまうと
小指が弾き終わって
手を元の通常フォームに戻したとしても
虎口の位置が変わっているのですから
そのまま弾き続けたら
当然音程も外れてしまいます

小指を使うたびにチビチビチビチビ
虎口がズレていたら
どんどん音程ぐちゃぐちゃになっちゃいます
↓↓↓

小指を使う時に虎口がズレやすい方は
親指の反動を使う方法にすると
親指の上方向の力が虎口のズレを
ブロックしてくれますから
少しは改善されるかもしれません


何がともあれ
小指でおさえる時は
どんなに辛くても
指や手の甲をどんなに動かしても
虎口だけは絶対にズラすな!
ということでございます(^_^;)


はじめは本当に届かないしキツイのですが
やっていくうちに慣れていきます
コツもわかってきて
だんだん楽におさえられるようになりますから
安心してください(^_^)


それからもうひとつ
小指でピンポイントで同じ一点を
いつでもおさえられるようにするには
できるだけ手の甲のみを傾けるようにします
前腕も一緒にひねってしまうと
可動域がぐ~んと広がってしまうので
手の甲を
傾けすぎ・戻しすぎになりやすく
音程が安定しにくくなることが多いようです
その他にも
前腕も一緒にひねるということは
体を動かす範囲が多くなり
それだけ運動量が増えるということです
なるべく余計な動きをしない方が
省エネで弾ける上に機動性も良くなります

身体の構造上
前腕を全く動かさずに
手の甲を傾けることはできません
手首付近が少~しは動いてしまいます
しかし心がけとしては
「手の甲だけを傾ける」つもりで
なるべく前腕ごとひねらないように
してください
もしも前腕のおなか部分が
ガッツリ自分の方を向いていたら
あ~  前腕ごとひねっちゃいましたねぇ(-_-;)
という目安です

もし前腕ごと傾けても
安定的に音程を正しく取れるという方は
そのままのやり方でも大丈夫です
無理に直す必要はありません(^_^)



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小指でおさえる時の保留指の有無
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次はおさえ方についてでございます!
小指での弦のおさえ方は2パターンあります

●保留指をしておさえるパターン
●保留指しないで直接おさえるパターン

念のためそれぞれちょっと説明致します

保留指って何?
という方はまずこちらをご覧ください
↓↓↓

【保留指をするパターン】
保留指を支えにしつつ
ガイドの役割もさせて小指を置く位置をはかるので
比較的音程取りは安定しやすく
しっかりおさえられます


しかし
慣れないうちは保留指に力が入って
弦を押してしまうことがあるので
かえって音程が不安定になったりします
でも保留指するのをやめないでくださいね
楽曲のレベルが上がってくると
小指の時に保留指を使う方が
便利で安定的に弾ける場面が多いですから
やはりできるようになった方がお得です(^_^)

保留指を使って小指で弦をおさえる時は
保留指の力を抜いて
リラックスさせるのがポイントです
弦の上にチョンと置いてあるだけ!
という感じにして
曲げるとか伸ばすとか意図的に動かすのではなく
力を抜いて置いてあるだけなのですから
他の指や手の動きに自然と帯同する
というイメージです

特に薬指を保留指に使う時は
DIP関節(一番指先に近い関節)を
かなり強く曲げることになりますので
DIP関節が固い方は特に意識して力を抜いて
保留指をリラックスさせてください
そうしないと保留指が弦を押してしまい
音程がズレちゃいます


そういえば
人差し指、中指、薬指3本とも保留指したまま
小指でおさえる時の手の形を見て
「アロハ~」みたいな形!って
言った人がいらっしゃいましたが
あ~確かに「アロハ~」のハンドサインに
ちょっと雰囲気が似ていますね!
なかなかシャレた表現です(^o^)
それでは皆様
アロハ~でおさえてください(笑)

でも
指3本保留指は慣れてからじゃないと
かなりキツイので
ひとまず指1本での保留指から
練習した方が良いと思います(^_^;)

指3本全部保留指ができるようになると


このように指を順番に使って
上行下行するフレーズの時にすごく便利です!
快弓でも素早く指を動かせますよ(^o^)


保留指を使った時に
小指で出す音がいつも不安定な場合は

●小指が目的の位置まで届かなくて音程不安定
 (保留指を上手くガイドにできていない)

●小指のおさえる力が弱すぎて発音不良
 (保留指を上手く支えにできていない)

●保留指に力が入って弦を押してしまうため
 音程不安定
 (保留指を使いこなせていない)

これらが主な原因なので見直してみてください




【保留指しないパターン】


例えば
1音ごとに開放弦をはさむフレーズなど
保留指が使えないこともあります
あるいは
あえて保留指しない方が便利な場合もあります
そういう時は保留指せずに
直接目的のポイントまで小指を飛ばします
保留指のガイドがないので
ピンポイントで正確におさえに行くには
それなりの練習が必要です

おさえる時の手の形状を感覚で覚える感じです
弾く時に手元を見て弾くタイプの方は
視覚も多少は頼りにできますね!


小指って保留指なしでおさえると
慣れないうちはどうしてもおさえが弱くて
音が不安定になりがちなんですよね
保留指しない場合は
保留指に力を補助してもらうこともできません


では、どうしたら良いのか?


そういう時はテコの原理を使って
小指をパワーアップさせます!
ステープラーと同じタイプのテコの原理です
↓↓↓



お読み頂きありがとうございました
参考になったかしら?
それでは皆様ごきげんよう!(^o^)