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「弦をおさえる時は指先で!」


指先と一口に言っても
弦と触れている一点は指先のどこなの~?と
疑問に思ったことはありませんか?

まぁ・・・
指のおなかでベッタリおさえていなければ
なんだかんだ言っても曲は弾けますから
気にすることもなかったという方も
いらっしゃると思います


弦のおさえ方については前にも書きましたが
今回はもう少し深掘りして

●弦をおさえるには指先のどこが一番良いのか?
●なぜそこが良いのか?

というお話です(^_^)




それではまず確認です(^_^)
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二胡を弾いた時に
指先のどの部分に弦の跡がつきますか?
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Aに跡がついた方
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一番ベストなのはAの部分に跡がつくこと

Aに跡がついた方は
指のフォームが良い状態で弦をおさえられている
ということなので安心してください(^_^)


爪に近い位置でも
ついた跡が指のセンターラインよりも
左右どちらかに大きくズレている場合は
跡が指のセンターライン付近に
来るように修正すると
もっと弾きやすくなると思いますよ!
↓↓↓

指の先端でおさえていても
複数の跡がついている場合は
弦と指が触れる位置が
変わることがあるということなので
音程の不安定感が出る原因になります
↓↓↓

できるだけ一ヵ所に跡がつくよう
意識して修正していくと
音程の不安定感を解消しやすいと思います



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Bに跡がついた方
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Bに跡がついた方は・・・



びみょ~(^_^;)



と申しますのは
正直ここでおさえていても
そこそこ
中級や上級レベルの曲も弾けてしまうからです

一見してAと見分けがつきにくい
A寄りのBだったりすると
ベストな位置で弦をおさえているように
見えてしまうこともあります

いわゆる「Aっぽいところ」でおさえていても
ものすごく大きく支障が出ることは
正直少ないんですよねぇ(^_^;)




ん~? グレーゾーンでわからないなぁ~


そういう方はひとまず
Aの位置でおさえるのとBの位置でおさえるのを
弾き比べてみて欲しいのです
位置はほんのちょっとの差ですが
多分爪に近いAの位置の方が
より一層弦に触れた感触を明確に認識できて
指の機動性も良くなると思います
音質もスッキリハッキリした音が出ます



おさえる位置は
本当にちょっとの差です



けれども~
ちょっとの位置の差で
弾きやすさや音質が向上するなら
「ちょっと」なのですから
Aの位置に修正した方がお得ですよね!
(^o^)ホホホ!




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Cに跡がついた方
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Cに跡がついた方は
指のおなかで弦をおさえてしまっています


中級や上級レベルまでキチンとやりたい!
中国の音楽院に留学したい!
など
一定レベル以上を目指している方が
もし指のおなかで弦をおさえているのであれば
今すぐ確実に修正してください!
そうしないと近いうちに頭打ちになり
どんなに練習しても進歩しなくなります

以前にも書いたと思いますが
指のおなかで弦をおさえると
●指の機動性が悪くなる
●関節に必要以上の負荷がかかる
●運動量が増えるので疲れやすくなる
●運動量が大きいので速い曲だと間に合わなくなる
●音がぼやけるので音程取りが不安定になる
●毎回同じようにおさえられないので音程が不安定
●強い力で弦をおさえてしまう
●ビブラートができなくなる
などなど
デメリットが満載なのでございます!

Cの位置やBとCの中間くらいの位置で
おさえるということは
指の曲げ具合や弦と指が接する面積が
毎回変わってしまいやすいので
音質のモヤモヤ感や音程の不安定感の
原因になってしまいます

二胡を始めたばかりの方は
おなかでおさえていてもなんとなく弾けるから
「別に大丈夫でしょ~」と思うかもしれませんが
曲のレベルが上がっていくと
どんどん「支障」が本気出してきますからね
クセが定着してしまう前に
早めに!確実に!修正して欲しいのです
一度クセがついて習慣化しまうと直すのって
もぉ~本当に大変なのですよ!(>_<")



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なぜ指の先端でおさえるのが良いの?
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理由はザックリ言うと3点あります

①一番手に負担が少なくて
 機動性の良いフォームになるから

②明瞭な良い音を出せるから

③指の先端部分が一番「触覚」の感度が高いから


指先の爪に近い部分で弦をおさえようとすると
必然的に指をコの字に曲げなければなりません
なので自然と指のフォームが整います
そして
指をコの字に曲げて固定したまま
MP関節(指の付け根の関節)だけを動かせば
余計な力を使わないので
最小限の力と動きで弾くことができます
省エネ且つ機動性が良くなるということです


また
関節に負荷がかかるのを避けられるので
指を痛めるリスクを軽減できます(*^-^)



指の先端は表皮から骨までの間が薄く硬めで
指のおなかほど
お肉の柔らかなクッションがありません
ですから
指と弦が接する面積が小さくなり
少ない力でしっかりおさえられるため
音がクリアになります
明瞭な良い音を出せるということです(^o^)



そして指の先端部分は
触覚のセンサー組織の密度が高く
「弦に触れた!」と脳が認知する感度が良いため
弓を持つ右手の動きを合わせやすくなります
脳ミソが手に指示を出すタイミングを
計りやすくなるということです

手の「触覚」については
また別の機会に詳しく書こうと思います(^з^)



長々と書きましたがサクッとまとめると

(小指は他の指とちょっと違っています)

ということでございます(^_^)v



本日もお読み頂きありがとうございました
それでは皆様ごきげんよう!