『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』 | どんな状況?

どんな状況?

「どんな状況?」
ここに書き記したものをあとからみたら、きっとその時自分がどんな状況だったのかわかるんじゃないかな…。
まあそんな意味もこめてこのタイトルに…。

予告どおり、これまたアマプラですが視聴しました。

これはすごくよかったです(小学生か!)。余りにもよかったので語彙力低下してます(笑)。こういう言い方はアレですが、『…-1.0』とは異なり、最初から引き込まれましたね。導入部は現代から同じ場所での過去編へ…。そして早々にクローズドサークルもののミステリー展開。しかも古い因習に囚われた村落の話。まるで横溝正史です。違うのはエッセンスとして人外要素が加わっていること。基本、一番おぞましく怖ろしいのは人間だ、という王道とも言える内容なのですが、それ故に変な意味で安心して観ていられたという…。

『…-1.0』で個人的に鼻についた戦争批判的な内容も、主語が「国(国家)」ではなくあくまでも「上官」という個人なのも水木個人のトラウマ(PTSD)として表現されていてよかったと思いました。

しかしこの手の話はまあ、どちらかというと好きな部類なのですが、やはり観ていてとても「やりきれない」という気持ちになってしまいますね。それでもこの物語にわずかながらでも救いがあったことはよかったと思います(う~ん、語彙力…)。

それにしても作画による芝居もさることながら、役者さんたちの芝居が素晴らしい。視聴後に確認したらそうそうたるメンバーでした。なんだろう、キャスティングも含めて役者の芝居がちゃんとしてるとものすごく安心して観てられるし、内容に引き込まれるんですよね。コレは全然違和感なく楽しめました。

個人的によかったなぁと思ったシーンは、ゲゲ郎のミサンガ(みたいなやつ)がちゃんちゃんこの原型だろうな、と思ってたらちゃんと作中でちゃんちゃんこになったところ。それもあのような形で。あそこは感動モノでした。あと、エンディング+その後のパート。後日談…というか、『墓場鬼太郎』の冒頭部分ですよね、アレ。そしてそこからあの子への救済…。よかったです。

これ、リピート視聴するとより楽しめそうですね。