カムイ外伝 | どんな状況?

どんな状況?

「どんな状況?」
ここに書き記したものをあとからみたら、きっとその時自分がどんな状況だったのかわかるんじゃないかな…。
まあそんな意味もこめてこのタイトルに…。

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 昨日、近所の映画館の優待デーだったので、『カムイ外伝』を観てきました。
さて、『カムイ外伝』といえば昔アニメ化もされている白土三平先生の代表作のひとつであり、『カムイ伝』第一部・二部、『カムイ外伝』と一通り揃っている身としては観ておこうかと…。

 なんかピンとこなかった…というかしっくりこなかったというか…。
個々のシーンでは「いいじゃん」というのもあったのですが、「なんで?」というのもあって…。で、評判を調べてみたら案の定よくなかった(笑)。
ワタシの場合、『スガルの島』ベースという予備基礎知識だけはあって、映画観る前に復習しようかと思ってたにもかかわらず時間なくて薄い記憶のままの視聴だったのですが…。それがかえってよかったかも。おかげで他の人たちのように憤りが少なかったような気がします(笑)。
 帰ってきてから原作引っ張り出して読みましたが、こっちのほうが断然よかった(あたりまえか)。不動の最期の違和感の謎も解明できたし。映画観てて「あんなにあっさりだっけ?もっとどろどろしてたような気が…」と思ってたのですが、原作では両手切り飛ばしたあと鮫のエサにしててカムイの感情をよく表していたのでした。これは映画でも使われた「おれは自らすすんで人を殺さぬようにしている。だがうぬだけは別だ…」というセリフとも合っていると思うのですが、あまりに残酷描写なので採用されなかったのでしょうか…。
いずれにしろ、消化不良な感じは否めませんでした。残念ながら。
ただ一箇所、カムイと追忍たちとの格闘シーン中にカマキリの交尾後のメスがオスを捕食していると思しきシーンがあったのは、白土三平チックでよかったかな。



(PENTAX K-7 + FA35/2 + AF540FGZ)