こんばんは。
職業訓練校という教育現場では、担当指導員(正職員)によって、訓練生の就職見込み先となり得る企業実習先を推薦してもらえるかどうかが、大体決まってしまう事が多いようです。
指導員に訓練生を育てていくという温かさがあれば、もっと就職に繋がるケースが増えるのではないかと、就職支援担当者や、生活支援担当の自分などは思いながらの日々で、正職員の指導員が訓練生をどう評価するかによって、訓練生の進路の明暗にかなり影響が出てきます。
今回、とても残念なことに、指導員の判断によって、クラスの1名が年末までで退学する事になりました。
退学させる理由は、
①クラスメイトの弁当の保冷剤を取ろうとした
②校内イベント時に、お客様に手渡してゲームしてもらう予定のコインを1枚取ってしまった
この2件だけで退学とは…。
知的障害者支援や子育て、教育分野に従事した事のある人なら【退学は厳しすぎる】と思える判断ではないでしょうか。
指導員たちが、この2件の事で、目の色を変えて怒り、
「もうこれは許されない事ですよ。就職活動どころではないし、退学になると思います。」
とまくしたてて、訓練生の親を呼び出し、退学を迫り、年末での退学届にサインさせるまで、本人や家族の意思や、他の支援員や講師たちの意見を聞く場を設けずに、押し通してしまうやり方でした。
自分の立場としての無力さや、指導員がその訓練生の思いをきちんと聞いてあげる場さえ設けさせてくれなかった事。
それは福祉支援が必要な学生たちを扱っていながら、福祉支援にはなっていないという教育現場へのモヤモヤ感として、11月ずっと感じていました。
年末までで退学扱いになった訓練生は、出席率がほぼ100%で、障害特性がやや強く、就職は現時点では難しいですが、3月の全日程修了時点まで、訓練校でやれる事をして修得できる事を増やし、別の福祉支援機関に繋げるというのが、家族の希望だったのです。
またその訓練生は、ある外部講師に
「訓練校を辞めたくない。」
と11月に話したそうで、指導員はその事も知っていながら、退学させると決めてしまったのは、あまりに育てる仕事に向いていないんじゃないか…そう思えた出来事でした。
🍀🍀🍀
因みに訓練校の障害者実務クラスは、学費は公費で自己負担はなく、制服代だけ自己負担です。
そのために、クラス担当指導員からの学生への権限が強まっているとも言えます。
学費や入学金を納めさせる学校の場合は、犯罪行為や余程の規則違反などがなければ、普通退学にはさせられません。
🍀🍀🍀
さて、12月に入り、クラス内でまたある問題が起こりました。
指導員たちと学生たちとで記録を書き込んでファイルしているファイルが、昼休みに教室から紛失してしまったそうです。
午後は講師、指導員、学生とであらゆる場所を探したらしいのですが、ついにファイルは出てこないまま…。
私はその日は休務日だったので、紛失した日に関わってなくてよかったと内心ホッとしたのですが、もしかしたら、退学勧告された学生が、指導員や訓練校への不満のために、ファイルを盗んでしまったのではないかと思っています。
公的な職場内で、書類紛失となると
「保冷剤やコインを取ろうとしちゃった」
とは重要性のレベルが上がってしまい、指導員たちもまた対策を考えなければと言っていますが、指導員の強引な学生への退学への対応が招いた結果、かえって学生管理を難しくしてしまっているし、互いの信頼関係が築けなくなっていると感じています。
お互い同じ人間なのだから、相手が学生であれ、感情や意思を無視した対応をすれば、その因果がこうやって返ってきてしまう…
育てる際には厳しいだけではなく、優しさや寛大さがないと、乗り越えられない出来事があると感じます。
ではまたです。

