以前はかなり個性豊かな、しっかりとしたおば様でしたが、ここ最近は体調をこわし、
通常はお手伝いさんやドライバーさんのお世話になりつつ、
友人の彼女もお世話をしに、イギリスとシリアをしょっちゅう行き来しています。
最近益々深刻化するシリア情勢を考え、
おば様はしばらく、イギリスに戻って来ることにしました。
そして先日、私たち友人たちとのお食事会におば様も出席することになりました。
身体が弱ってきた上、必要最低限の時しか外出できないくらい
シリアは不安定な状況に陥ってしまい、
益々おば様は刺激の少ない生活が続き、人に支えてもらわないと歩けなくなっていました。
耳も遠くなり、話せないわけではないけれど、
筆談が主なコミュニケーション手段になっていました。
ダマスカスから飛行機に乗って旅してきたばかりで、少々お疲れ気味のおば様。
活気あふれるレストランに最初は圧倒していたご様子。
ほとんどおしゃべりしないとは言え、筆談の字は達筆。
それに書いている内容もしっかりしている。
お手伝いさんにいつも食べさせてもらっていた癖が身についていたせいか、
最初は食事をスプーンに取って口まで持って行かないと食べなかったおば様。
その割にはワインは自分でワインクラスを手に取って飲む飲む

私よりもよっぽど飲む。
本当に体が弱いのかなあ?と疑うくらい

ところが、時間がたつにつれ、自分で食べるようになり、
段々と私たちを見て、話しかけるようになりました。
そして、突然私の手を取ろうとするおば様。
何だろう?と思ったら、
私のはめていた指輪を指差して「プリティ Pretty きれい!」と褒めてくださいました。

今度は私の隣りに座っていた友人のネックレスを見て褒めた上、
筆談で「I like your earrings あなたのイヤリング好きよ」と書いてニッコリ。
正直、肉体的にはかなり弱っている90代のおば様だけれど、
私たちのアクセサリーに興味を示すおば様。
その眼は生き生きと、とってもキラキラと輝いていました。
腰が曲がっていようと
一人で歩けなくても
耳が遠くなっても
口がなかなかきけなくても
女性はいくつになっても、美に対する意識は失わないのですね。
とっても素敵でした、おば様。
私の手を握ったおば様の手は
私の母の手の大きさにも似ていて、とっても暖かかった。
いつまでもお元気で、いつまでも女性としての美意識を失わないでくださいね。

