『うふ。視覚を奪われると、感度がアップするのヨ♡』
私は今、ベッドの上で全く身動きが取れない。
膝を曲げた状態で、両方の足首と手首をバスローブの紐で縛られ、ちょうどM字開脚の状態で仰向けに寝かされている。
それから、ご丁寧にバスタオルで目隠しまでされた。
『リンは乳首が感じるでショ? だから、とってもイイもの持ってきたの♡』
そう言って、眞知子サンは私の両乳首に何かを押し付けた。
「な、な、なに? こ、こ、こ、これ、な、なンですか?」
『うふっ。まだ教えてあげない。クスクス』
目隠しされているのでわからないが、どうやら吸盤のようなものが吸い付いているようだ。
『そうそう、リンはお尻も感じるンだよネ? ちょっと待っててネ』
そう言ったとたン、暖かい感触が・・・
どうやら眞知子サンは、舌を這わせているようだ。
『ほぉら、気持ちイイでしょ? 声を出してもイイのヨ♡』
そう言いながら眞知子サンは指を挿入した。
『あれぇ? 先っぽから何か出てきたわヨ? ダメじゃない!』
「ご、ごめンなさい」
『じゃ、出せないようにしてあげるから。これが今日の“とっておきのモノ”ヨ♡ うふっ♡』
何か袋を破く音がしたので、枕元にあったホテルの備え付けのゴムを開封したンだと思うが、なぜか袋を2枚破った気がする。
そして、かぶせるのではなく、根元を“ギュッ”っと締め付けられた。
『ほぉら、ゴム2枚重ねで縛ったからネ♡ これで絶対に逝けないから。クスクスっ』
そう言うと、今度は私の顔に何かが押し付けられた。
むせるような甘酸っぱい香りは、これは眞知子サンの蜜の香り、若草のような柔らかい感触は、これは・・・・。
――――あ、そうか! 私は今、眞知子サンに顔面騎乗されてるンだ!
そう思うと私は、何とも言えない幸福感を感じていた。
『さぁ、上手に舌を使うのヨ♥ うふ』
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その後は眞知子さんにいろんなコトをされたので、私はもう、いったいどこが感じているのか、何が何だかわからなくなっていた。
『クスクス。リンったら、お尻でこンなに感じちゃって。でもその代わり、コッチはだンだン元気がなくなってきたわネ。 それに乳首も女の子みたいになってるわヨ♥ クスクス。 じゃぁ、そろそろ目隠しとってあげる』
目隠しを外され自分の乳首を見て、私は我が目を疑った。
そこには漏斗状の半透明プラスチックにゴムのポンプのついたモノ、(後で知ったンだが、陥没乳首を矯正する乳頭吸引器と言うモノ)がついていた。
半透明の筒の中にある私の乳首は、おそらく2センチ以上は伸びきっている。
『じゃ、コレもそろそろ外してあげるネ』
そう言って、(かなりチカラを入れながら)器具を外した。
キュポン!と音を立てて外されたそれは、ホントに女性のそれと同じくらいに増大され、乳輪の周りにもクッキリと吸引の跡が残っている。
『あらぁ! リンのおっぱい、私のと同じになっちゃったネ! もうリンじゃなくって、リンコちゃンネ。 じゃ、リンコちゃン、今度は私が気持ちよくなる番よ♥』
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いったいどのくらいの時間が経ったのか・・・
なンせ、根元を縛られているので、いくら逝こうと思っても逝けない。
眞知子サンは私のカラダを貪るように、何度も何度も絶頂に達している。
眞知子サンに騎乗位で責められ、鬱血して敏感になった乳首を嬲られ、それでも逝けない感覚は、もはや拷問に等しい。
『リンちゃン。 どう? イキたい? そろそろイカしてあげようか?』
「お、お願いしますぅ!!」
『じゃあ、この前の誓い、もう一度言える?』
「え・・・・・・・?」
『お・へ・ン・じ・は?』
バシッ!!私の頬にビンタが飛ンできた。
『リンは私の、いえ、私ダケのモノになるの?』
「は、は、はい!はい!誓います! 眞知子サンだけのモノになりますぅ!」
バシッ!!またもや私の頬にビンタが飛ンできた。
『サンじゃなくって、サマ、でしょう!? 眞・知・子・サ・マ。 言いなさい!』
「は、はい!わ、私は、眞知子サマだけのモノですぅ!」
『よろしい。じゃ、ゴムも紐も全部外してあげる。 でも、今、リンちゃンには、私が付けた「見えない鎖」が全身に巻き付いたのヨ♥ うふ、うふふっ♥ 嬉しいでしょう? うふふっ』
痛みと快楽で全身を操られて、そのせいで半ば精神まで操られていたとは言え、私は悪魔と契約するような最悪なコトを・・・。
そして、これから自分が奈落の底に落ちていくコトに、この時はまだ気付かなかった。
つづく