RINの奇妙な恋愛 ~The strange tale of romance ~ -20ページ目

RINの奇妙な恋愛 ~The strange tale of romance ~

こンな髪形してますが、アラフォーのおっさんです。
このブログでは、過去に体験した奇妙な恋愛話を綴ってます。
一部不快な表現も含まれておりますので、予めご了承ください。

『さぁ、脚を拡げて。 今から儀式の始まりよ♡』


ここはいつものホテルのバスルーム。私の股間は今、泡まみれになっている。
そして、眞知子サマは嬉しそうな表情で、T字カミソリを握っている。


――――――――いったいどのようにして私のパスポート取得手続きを知ったのか?


相変わらず眞知子サマは謎だらけだが、とにかく私は正直に話した。


勤務先の取引相手の会社が、東南アジアの某国に日本人高齢者向けの住宅を建設し、定年後の富裕層に販売するコトになった。
私の勤務先がその仲介をするかはまだ未定だが、とりあえず視察に行き、ついでに現地物件の撮影や案内パンフレット製作取材の下見をするために私も同行するコトになった。
出発は11月中旬で、2泊3日のスケジュールだ。


『そンなトコ、絶対に買春ツアーに決まってるでショ!』
「い、いや、社長や本部長は知らないですが、私は行きませンから」
『でも、取引先の接待とかになったら、リンも行くでしょう!』
「い、いいえ、必ず断ります」
『ダ~メ!!! どうしても行くなら、アソコの毛をぜ~ンぶ剃るわ!』


そう言うワケで、今日は私のハダカを眞知子サマ以外には見せないタメの儀式となった。


『もう、コレが邪魔で、剃りにくいワ! こうしてやるぅ♡』
私の○○○がブラブラして邪魔なので、眞知子サマはとうとう咥えてしまった。
『モゴ、もお♡ おうひふひはは、はめはない!ひっほひははい!(もう♡ 大きくしたらダメじゃない! じっとしなさい!)』


剃られる感触に加えて、亀頭を咥えられている・・・・・
こンなコトされて勃起しない男性がいるのなら、お目にかかりたいぐらいだ。


もともと私の体毛は薄いので毛の量はさほど多くないが、眞知子サマは咥えたり離したり、たまに舐め回したりするモンだから、剃毛作業は30分以上もかかってしまった。


『あは♡ きゃぁ! ホントにつるンつるンになっちゃったワ。なンだかカワイイ♡』
シャワーで流された私の股間は、前も後ろも、陰嚢や肛門周りまで完全に無毛となった。


『さぁ、じゃ、ベッドに行ったら最終仕上げヨ。こっからがお楽しみなの♡ うふ』


――――――――え? これで終わりじゃ無いンですか?


『さぁ、仰向けになって寝なさい。 あ、手首も縛っちゃおぅっと。うふふ』
両手を上に上げ、手首を縛られた私は、またもや目隠しをされた。
『あ、そうだ! リンはヒゲも薄いから、この際、ぜ~ンぶやっちゃおぅっと。うふふ』
「な、な、なンのコトですか?」
『ン? まだ教えてあげない。クスクス』
眞知子サマはとても嬉しそうな声で、自分のバッグをゴソゴソとしている。


“ピ、ピ、ピ、ピ、ピ”
何か電子音が聞こえてきた。
“ブゥ~ン、ブワァ~ン”
今度はファンが回る音がする。


『それじゃぁあ、最初はワキから、ね。クスクス』


――――――――え? 何が始まるの?
そう思ったとたン、私の脇の下に輪ゴムで弾かれたような激痛が走った。


「いたっ!痛いっ!」
『あははは、リ~ンちゃン。これ、なぁ~ンだ?』
「え、え、え? な、ナンですか? めっちゃ痛いンですケドぉ!(涙)」
『だ~いじょうぶ。女の子でも我慢できるンだから、黒帯のリンちゃンなら平気なはずヨ』
「え、え、え・・・。イタッ、ウッ、い、イタッ!!」


左右のワキが終わると、今度は鼻の下に、またもや激痛が。
今度の痛みは、脇の下よりも数倍痛く、しばらくすると涙が勝手に出てきた。


『あらぁ、リンちゃン、泣いてるの? あぁ~、ヒゲは濃い分、痛いのかなぁ?でも、やぁ~めないっと。クスクス』


続いて股間。これはヒゲに比べると大したことないナ、と安心していたら、次に四つン這いにさせられた。すると今度は肛門の周りに信じられない痛みが走る。


「いたっ! あ、熱っ! あ! い!あ!! あっつぅ!」
『うふふ。とってもいい感じ♡ あぁ、病みつきになりそう。クスクス』
眞知子サマはその間、ずっと嬉しそうに笑っていた。


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どのくらい時間が経ったのか・・・
ようやく目隠しを外され、ナミダのたまった目を開くと、実に嬉しそうな眞知子サマの笑顔が見えた。
そして、手に持ったモノは、それはハンマーのような形状をしていて、左右にヒートシンクのついた、見たコトのないモノだった。



『うふっ。これってネ、レーザー脱毛器なのヨ。1回じゃ無理だけど、何回かやったら永久脱毛できるの。あと2カ月あるから、6回はできるかナ』
「ええっ!え、え、永久脱毛、です、か・・・」
『そうヨ。だって、剃ったダケじゃチクチクして、私が舐めるときイヤじゃない!』
「は、はあ・・・・」
『でもリンって、やっぱかなりの“ドM”ネ。だって、レーザー当ててる時、ずっと勃ちっぱなしだったわヨ。だから、アタシ、濡れてきちゃったぁ♡』


そう言うと眞知子サマは、いきなり私の顔に跨った。
『どう?嬉しいでショ♡ いつものように、いっぱいご奉仕しなさい!』


私の脱毛で興奮したのか、眞知子サマはいつもよりも濃厚に、そして、何度も何度も私を求めた。
私が4度目の絶頂を終えたトキ、さすがに今日はもう回復しないと思ったのか、眞知子サマは私に帰り支度を促した。


『でもネ、リン。アタシは東南アジア行きを全部赦したワケじゃないわヨ』


――――――――え?


そう、2か月後に現地に着いた私は、驚きの連続だった。



つづく

ここ2~3日、男性から高飛車なアメンバー申請が届きます。
プロフィールにもしっかり明記していますが、私はオトコです!!!

ドMだからと言って、誰でも良いワケぢゃありませんからむかっ

『今夜のリン、なかなかお利口サンだったわネ。うまく“お店デビュー”できたわヨ』
バスルームから出てきた眞知子サマは、冷蔵庫から出したビールを持って上機嫌な表情で私の隣りに座った。


『はい。あ~ンして。 アタシ、ノド乾いちゃた♡』
いつものように私の口をグラス代わりにして、私の口から吸い取るようにビールを飲む眞知子サマ。


あれから2ヶ月が経ち、週に2~3回はこのホテルに来ている。もうかれこれ20回以上はこうして眞知子サマと逢っていた。
メンバーズカードのポイントもかなり貯まったので、『そろそろ景品と交換しようか』と、さっき眞知子サマが言ってたくらいだ。


『それにしても、みんなリンのコト、なンにも疑ってなかったわネ。うふふ。』
「それは、やっぱり私が30前の若造だから、ですかネ?」
『あら、そンなコトないわヨ。スーツ姿のリンは、とってもしっかりして見えるモン♡』
「あ、ありがとうございます」


じつは、ついさっきまで2人は眞知子サマのお店にいた。


私が「眞知子サマだけのモノ」になってからは、毎日、朝の通勤電車と昼休み、それから就寝前にと、1日最低でも3回メールするように決められた。
そして、水曜日と土・日は必ず逢うコトになっている。


一度ダケ、「今度の土曜は、職場の飲み会で逢えませン」と言ったコトがあったが、その時はそれはもう恐ろしい剣幕で叱られた。
『アタシがリンに逢う時間を作るタメに、いったいどれだけ頑張ってると思ってるのヨ!』
結局、飲み会は強制的にキャンセルさせられた。
『リンには選択権も拒否権も無いの。  だって、アタシのモノ、なンだもン♡』
というコトらしい・・・・・。


ところが、週に3回逢うダケではだんだんとお気に召さないようになったようで、これからは火曜日と木・金曜日は眞知子サマのお店に通うように命令された。
そして、今夜はその第一回目。



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午後8時半ごろにお店に入ると、すでに4人のお客さンがいた。
眞知子サマは私を席に案内する前に、まず常連客の前に連れて行く。


『この子、アタシの同級生で、リンちゃン。この前の同窓会で久しぶりに再会したの。いろいろ教えてあげてネ』
と、私のアタマを押さえて、深々とおじぎをさせる。
私はまるで、「母親に連れられて、職員室で転校の挨拶をさせられている小学生」みたいだが、不思議と悪い気はせず、いや、むしろ、とっても幸せな気分だった。


その後に来店した常連客もすべて私より歳上で、客層は上場企業の社員や役員が多く、中には有名な会社の社長もいた。


店内には、眞知子サマの他にも20代前半の綺麗な女性が3~4人いて、まるで百花繚乱だ。
しかし、どの娘も綺麗で華やかだが、眞知子サマはその中でも飛び抜けて綺麗だった。
胸元の大きく空いたドレスで、そこからは深い谷間がのぞき、思わず視線が吸い寄せられる。あわてて視線を上に上げると、いつもより濃いめのメイクで、妖しく、そして艶かしい表情で、やさしく微笑む。
眞知子サマに比べたら、3人の女性はただ若いダケで、なンの魅力も感じない。


お店の形態はスナックと聞いていたが、カウンターは低く、ひじ掛け付きの椅子に座る。さらに対面には女性が椅子に座ってお相手するので、雰囲気としてはスナックと言うよりは、ラウンジのようだった。
後ろにはボックス席が3つあって、そこは団体客用というコトらしい。


「おやおや、リンくン、だったかナ? 若いキミがこンな店に来たら、なかなか、いろいろと、しンどいンと違うカナ。ハハハっ!」
と、大手リース会社の本部長。


「おお、キミ、同級生かなンか知らンケド、高ぉつくオンナに捕まったナ! ガハハハハ!」
このちょっと口の悪い紳士は、貿易会社の社長らしい。


『なに?アタシの悪口? いいの。リンちゃンには、おカネが足りなくなったらバイトしてもらうカラ♡』
「ほら見てみ!ここのママさン、見かけによらず怖いンやでぇ。むははは!」
リース会社の本部長が嬉しそうに笑う。
どうやら私は、「無理に連れてこられた、カモられてる若造」として常連客に認識されたようだ。



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『今夜のリンは良い子にしてたから、いっぱいご褒美あげるネ♡』
私の口からビールを吸い上げながら、眞知子サマはとても上機嫌で話している。
ところが、私のココロはある思いのせいでイマイチだった。
さっきバスタブの中で、私を騎乗位で責めながら言った、眞知子サマの言葉が耳について離れない。


『ああっ!いいわぁ!ぴったりヨ!リンは今までで一番ぴったりィ!』


さっきは嬉しかったンだが、「今までで一番」というコトは、私の前に何人もいた、というコト・・・・
お店に来る常連サンは、みンな私より地位も名誉もあり、とうぜン私より何倍もの年収がある大金持ちばかり。
お店の眞知子さまは、それはとっても美しく素晴らしい女性に見えたが、その分だけ自分がみすぼらしく感じる。


『あら?リン!どうしたの!?』
いつの間にか、私はボロボロと涙を流していた。
『どうしたの?苦しかったの?ごめンね』
「い、いえ、なンでもありませン」
『じゃ、なンで泣いてるの?』
答えを渋る私に
『ダメ!アタシに隠し事はナシよ!」
と言われるので、さっき思っていたコトを正直に話すと・・・
『ばか、ばかねぇ、リン♡』
と、思いっきり抱きしめてくれた。


『前にも言ったでショ。アタシが愛してるのはリンだけ! だから、リンもアタシだけのモノなのヨ♡』
「あ、あ、あ、ありがとうございます」
今度はさっきと違う意味の涙が、さっきよりも多く溢れてきた。



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そして・・・

3度目の絶頂が終わり、眞知子サマの使う灰皿を取りに行く私の背に向かって、ベッドにいる眞知子サマは妙なコトを訊いた。


『ねぇ、リン。アナタ今日、パスポートとりに行ったでショ。どこに行くつもりなの?』


―――――――――え?


再来月の11月中旬、社用で東南アジアへ行くコトが決まったのは1週間前、期限切れのパスポートの手続きに行ったのは今日の昼過ぎ・・・・
まだ上司にも部下にも、誰にも言ってないコトなのに。


怪訝な表情で振り向いた私に向かって、眞知子サマはこう言った。


『だ・か・ら。 アタシはリンのコト、何でも知ってるって言ったでしょ。うふふ』



つづく