『さぁ、脚を拡げて。 今から儀式の始まりよ♡』
ここはいつものホテルのバスルーム。私の股間は今、泡まみれになっている。
そして、眞知子サマは嬉しそうな表情で、T字カミソリを握っている。
――――――――いったいどのようにして私のパスポート取得手続きを知ったのか?
相変わらず眞知子サマは謎だらけだが、とにかく私は正直に話した。
勤務先の取引相手の会社が、東南アジアの某国に日本人高齢者向けの住宅を建設し、定年後の富裕層に販売するコトになった。
私の勤務先がその仲介をするかはまだ未定だが、とりあえず視察に行き、ついでに現地物件の撮影や案内パンフレット製作取材の下見をするために私も同行するコトになった。
出発は11月中旬で、2泊3日のスケジュールだ。
『そンなトコ、絶対に買春ツアーに決まってるでショ!』
「い、いや、社長や本部長は知らないですが、私は行きませンから」
『でも、取引先の接待とかになったら、リンも行くでしょう!』
「い、いいえ、必ず断ります」
『ダ~メ!!! どうしても行くなら、アソコの毛をぜ~ンぶ剃るわ!』
そう言うワケで、今日は私のハダカを眞知子サマ以外には見せないタメの儀式となった。
『もう、コレが邪魔で、剃りにくいワ! こうしてやるぅ♡』
私の○○○がブラブラして邪魔なので、眞知子サマはとうとう咥えてしまった。
『モゴ、もお♡ おうひふひはは、はめはない!ひっほひははい!(もう♡ 大きくしたらダメじゃない! じっとしなさい!)』
剃られる感触に加えて、亀頭を咥えられている・・・・・
こンなコトされて勃起しない男性がいるのなら、お目にかかりたいぐらいだ。
もともと私の体毛は薄いので毛の量はさほど多くないが、眞知子サマは咥えたり離したり、たまに舐め回したりするモンだから、剃毛作業は30分以上もかかってしまった。
『あは♡ きゃぁ! ホントにつるンつるンになっちゃったワ。なンだかカワイイ♡』
シャワーで流された私の股間は、前も後ろも、陰嚢や肛門周りまで完全に無毛となった。
『さぁ、じゃ、ベッドに行ったら最終仕上げヨ。こっからがお楽しみなの♡ うふ』
――――――――え? これで終わりじゃ無いンですか?
『さぁ、仰向けになって寝なさい。 あ、手首も縛っちゃおぅっと。うふふ』
両手を上に上げ、手首を縛られた私は、またもや目隠しをされた。
『あ、そうだ! リンはヒゲも薄いから、この際、ぜ~ンぶやっちゃおぅっと。うふふ』
「な、な、なンのコトですか?」
『ン? まだ教えてあげない。クスクス』
眞知子サマはとても嬉しそうな声で、自分のバッグをゴソゴソとしている。
“ピ、ピ、ピ、ピ、ピ”
何か電子音が聞こえてきた。
“ブゥ~ン、ブワァ~ン”
今度はファンが回る音がする。
『それじゃぁあ、最初はワキから、ね。クスクス』
――――――――え? 何が始まるの?
そう思ったとたン、私の脇の下に輪ゴムで弾かれたような激痛が走った。
「いたっ!痛いっ!」
『あははは、リ~ンちゃン。これ、なぁ~ンだ?』
「え、え、え? な、ナンですか? めっちゃ痛いンですケドぉ!(涙)」
『だ~いじょうぶ。女の子でも我慢できるンだから、黒帯のリンちゃンなら平気なはずヨ』
「え、え、え・・・。イタッ、ウッ、い、イタッ!!」
左右のワキが終わると、今度は鼻の下に、またもや激痛が。
今度の痛みは、脇の下よりも数倍痛く、しばらくすると涙が勝手に出てきた。
『あらぁ、リンちゃン、泣いてるの? あぁ~、ヒゲは濃い分、痛いのかなぁ?でも、やぁ~めないっと。クスクス』
続いて股間。これはヒゲに比べると大したことないナ、と安心していたら、次に四つン這いにさせられた。すると今度は肛門の周りに信じられない痛みが走る。
「いたっ! あ、熱っ! あ! い!あ!! あっつぅ!」
『うふふ。とってもいい感じ♡ あぁ、病みつきになりそう。クスクス』
眞知子サマはその間、ずっと嬉しそうに笑っていた。
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どのくらい時間が経ったのか・・・
ようやく目隠しを外され、ナミダのたまった目を開くと、実に嬉しそうな眞知子サマの笑顔が見えた。
そして、手に持ったモノは、それはハンマーのような形状をしていて、左右にヒートシンクのついた、見たコトのないモノだった。
『うふっ。これってネ、レーザー脱毛器なのヨ。1回じゃ無理だけど、何回かやったら永久脱毛できるの。あと2カ月あるから、6回はできるかナ』
「ええっ!え、え、永久脱毛、です、か・・・」
『そうヨ。だって、剃ったダケじゃチクチクして、私が舐めるときイヤじゃない!』
「は、はあ・・・・」
『でもリンって、やっぱかなりの“ドM”ネ。だって、レーザー当ててる時、ずっと勃ちっぱなしだったわヨ。だから、アタシ、濡れてきちゃったぁ♡』
そう言うと眞知子サマは、いきなり私の顔に跨った。
『どう?嬉しいでショ♡ いつものように、いっぱいご奉仕しなさい!』
私の脱毛で興奮したのか、眞知子サマはいつもよりも濃厚に、そして、何度も何度も私を求めた。
私が4度目の絶頂を終えたトキ、さすがに今日はもう回復しないと思ったのか、眞知子サマは私に帰り支度を促した。
『でもネ、リン。アタシは東南アジア行きを全部赦したワケじゃないわヨ』
――――――――え?
そう、2か月後に現地に着いた私は、驚きの連続だった。
つづく