保安院交渉 10月9日 | DownToEarth

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今 再処理のことで 深刻な問題があります。

高レベル放射性廃棄物を保管するための容器をつくるところで

技術的に欠陥があるために これが成功せず 保管容器ができないのです。

「ガラス固化」という技術が確立しないのです。

容器のフタです。


これの原因究明の仕方が 事業者の日本原燃の見解は不審なので、甘いので、

正確でない見解で また税金も使って同じ作業を繰り返そうとしているので

保安院が再チェックをして 指導してください、という交渉なのでした。


これができないことには もう出来てしまっている放射性廃棄物はいったいどうするか。

これができていないのに 放射性廃棄物を発生させる作業(せん断)を継続している。

これができてしまうと 本格稼動にステップが進んでしまう。


複雑に側面が絡み合っていますが、できることは とにかく国民が保安院の方に会う事。

だと思います。


昨日は 前日召集に関わらず 30~40人くらいが参加しました。

毎回 生後半年くらいの赤ちゃんを抱っこしたお母さんが来てくださいます。

私も毎回行くわけではないし

自分が行かなくても じゃんじゃん告知をまわしていいと思います。

生活があるのですから。


2日の交渉では 保安院というところのポジションがわかり

また国民に背を向けている態度が見え 落ち込みましたが

昨日は 集まった方の人数や 保安院を追い込める方向性が沢山あるような気がして

希望が持てた感じでした。

保安院側の態度が 昨日の方が窮していた感じがしました。


具体的なことは 

●昨日も交渉の場で大活躍でした「中尾建築工房でセルフビルド」さんのブログ

http://ameblo.jp/sugi-hayama/entry-10149488598.html


●交渉の場を設ける段取りをしてくださった 福島老朽原発を考える会の坂上様からの報告です。

上の抗議文も書いてあります。




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みなさまへ

 本日15時から1時間ほどガラス固化問題で怒りの保安院交渉が行われました。
7日に続いて超緊急の設定でしたが、保安院の強引な試験再開判断もあり、30
名を超える市民が駆けつけました。保安院側は防災課の大橋氏と核燃料サイクル
規制課の金城氏が出席しました。
 冒頭で近藤正道議員が、保安院が「妥当」と認めた経緯について質すと大橋氏
は、日本原燃から報告書を受け取ったのが昨日午後1時、妥当との判断を示した
のが午後2時だったと答えました。たった1時間です。たった1時間で100ペ
ージを超える報告書を検討して判断したというのです。とても信じることはでき
ません。プレスリリースを即座にマスコミに流すという用意周到ぶりからしても、
出来レースと言うほかありません。
 専門家の意見も聞かず、市民や議員への説明もないままの一方的で強引なやり
方が余りにもひどいということで、憂慮する市民の名前で保安院に対し抗議文を
提出しました。後ろに付けました。読んでいただければ保安院のひどさが分かり
ます。
 ガラス固化試験の再開は避けられない状況です。しかし欠陥を抱えたままのガ
ラス溶融炉が三度目の悲鳴をあげるのは避けられないでしょう。今後もガラス固
化監視網の目を緩めず、試験中止に追い込むまでがんばっていきましょう。

阪上 武(福島老朽原発を考える会)

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2008年10月9日
原子力安全・保安院長 薦田 康久殿

抗  議  文

六ヶ所再処理工場のアクティブ試験を憂慮する全国の市民

 原子力政策「転換」議員懇談会の近藤正道議員に対する原子力安全・保安院か
らの説明では、同院は10月8日午後2時20分すぎまでに、六ヶ所再処理工場
ガラス溶融炉におけるガラス流下停止の事故原因に関する日本原燃の最終報告を
「妥当」と評価したという。原因が究明されないままの報告をあっさり「妥当」
と認める評価もさることながら、以下に述べるように今回の非公開かつ尋常では
ないプロセスに対しても、私たちは怒りを禁じえない。

 前日の10月7日午後3時30分、原子力政策「転換」議員懇談会から要請書
を提出した際、原子力防災課の大橋班長は、原燃からまだ最終報告を受け取って
いないと述べていた。7日の4時半から8日の午後にかけて、私たちは最終報告
の提出の有無を問い合わせるために原子力防災課の電話を何度も鳴らしたが、全
くつながらなかった。12時40分ごろにようやくつながったが、奥田課長は
「まだ受け取っていない」と回答した。となると、保安院は12時40分以降に
最終報告を受け取り、午後2時20分すぎまでのわずか1時間余りの間に「妥当」
との判断を下したことになる。明らかに出来レース、でなければ手抜き審査とい
うしかない。

 ガラス流下問題について、私たちはこれまで何度か保安院と話し合いの機会を
持った。核燃料サイクル規制課の金城班長は、原燃の報告は中間的な状況報告に
すぎないとし、詳しい説明を避けてきた。「我々も最終報告を待っているところ
だ」とくり返し述べていた。また、専門家の意見を聞いた上で判断するとし、保
安院がこの問題をどう捉えているのか明らかにしなかった。原子力防災課の大橋
班長は、"専門家"で構成される事故故障対策ワーキンググループ(WG)で審議
することをにおわせ、非公開で行われているこのWGの公開性を高める検討をし
ているとまで述べていた。

 保安院は国民の安全を守る責任がある。私たちは、最終報告が当然WGにかけ
られ、その上で判断が下されると信じてきた。また、保安院は最終的な判断を下
す前に、国会議員や市民の意見を聞く場を設けて当然であり、そうなるものと私
たちは信じていた。しかしそれは今回、みごとに裏切られた。

 最終報告には、中間報告にはない中身、とくに重要な流下試験の結果なども盛
り込まれている。事故故障対策WGが報告を受けたのは中間報告だけである。最
終報告が原燃のホームページ上で公開されたのは、保安院が妥当と判断した後で
あった。最終報告に対する判断については、私たち市民はおろか、原子力問題に
取り組む国会議員も、事故故障対策WGや核燃料サイクル安全小委員会の委員で
すら蚊帳の外に置かれ、報告を読む暇さえ与えられなかった。まさに密室での、
しかもわずか1時間余りでの決定である。一体どれだけの検討をしたというのか。

 東電トラブル隠しや臨界事故隠しに際し、透明性の確保や説明責任を声高に叫
んでいたのは保安院ではなかったのか。私たちは原子力安全・保安院の無責任と
しか言いようがない決定と、なりふりかまわぬやり方に対し、強く抗議する。
「妥当」とした判断を直ちに取り消すよう要求する。


■呼びかけ団体
核燃サイクル阻止1万人訴訟原告団/核燃料廃棄物搬入阻止実行委員会/再処理
工場について勉強する農業者の会/花とハーブの里/PEACE LAND/三陸の海を放
射能から守る岩手の会/三陸・宮城の海を放射能から守る仙台の会(わかめの会)
/グリーンピース・ジャパン/原子力資料情報室/原水爆禁止日本国民会議/ス
トップ・ザ・もんじゅ東京/日本消費者連盟/ふぇみん婦人民主クラブ/福島老
朽原発を考える会/グリーン・アクション/美浜・大飯・高浜原発に反対する大
阪の会(美浜の会)