私ではなくて 参加なさった方の報告ブログを ご紹介します。
以前 イベントで再処理の話しをさせてくださった「ももんが」主宰者さんの
参加記録です。
ももんがさんのブログ↓
http://momotomonet.seesaa.net/
この「原子力オープンフォーラム」について紹介しました
以前のブログ↓
http://ameblo.jp/talk-to-u5/entry-10131722465.html
このイベントを主催するのは「未来科学技術共同研究センター」というところ。
http://www.procom.niche.tohoku.ac.jp/index.php
東北大学の関係の機関のようで・・・
科学の分野の学術内容を 公平に評価することができる企画・開催をしている、のかな?
青森の大学教授は 再処理工場の事業者に取り込まれてしまってるなんて話しも聞きました。
青森の人からは なかなか本当の声が聞けない。
岩手県・宮城県のこういったイベントは
現場に一番近い住民の 声を集められる場になるのでしょうか。
せんえつですが ももんがさんのブログから 一部抜粋して転記させていただきます。
(ももんがさんは小出先生の講演会企画などをなさる 原子力反対のお考えの方です。)
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去年10月27日の企画にひき続き、
杤山先生(推進派・地層処分の専門家の先生)と、
小出先生(反対派の先生)に、
それぞれ「鍵となる質問」を事前にお伝えして、
そちらについて、丁寧に 原子力(テーマは、高レベル廃棄物の処分方法に限定)お話しを聞ける。
その上で質問もできる!という画期的な企画なのでした。
会場へは、テレビカメラが何台も入っていました。
(後頭部 が 映っていると思います。笑)
この日、受付したら、「資料ですよ」とふくらんだ封筒をいただきました。
中には、DVDが2枚も入っていました。
そのうち1枚は、第一回目の原子力の対話フォーラム(10/27)を 撮影したものです。
みんなにうまく伝えられないから、観てほしいなーと思っていた、ちょうどそのイベントのものです。
ラッキー☆
今回は、前回とテーマもまるきり同じですし、
論者の先生も お二人とも同じ方です。
なので、事前に予習(復習か?)していったところ、論理展開もほぼ同じでした。
おかげで、前回は、「?」「!」としょっちゅう、きょろついてしまっていたのですが、
今回は、両方の意見の違い や 論拠、問題点、対立点がわかりました。
(すこしだけ成長したと思いたいです)
論理のやりとりもかなり見えて、助かりました。
そうなると、今度は、別の意味で、「えーー」って思う部分が浮かびあがってきました。
「対案を示してから反対してほしいものです」
みたいなことを、何度か杤山さんがおっしゃったことです。
直前に、はっきり小出さんが 対案を出してるときにも、決まってそういうんです。
だから、「なんで?ちゃんと今、言ったばかりだよ。相手の話を聞いてからお話してくれてるのかなあ?」
議論って、目の前にいる相手の話しを聞いてから答えないと、
ボタンは掛け違ったままだよねぇ と素朴に思いました。
(自分も相手と立ち位置が違う場合、特にやってしまいがちなのかもしれないので、一層です)
第二部では、会場からのいくつも上がった「質問」に対しての答えも、
しっかり耳を傾けて、聞いてみたけれど、どれも消化不良になりそうでした。
推進派の人は、専門ごとにずらりと大勢の先生に並んでもらえないと、
「答え」も聞けないのだな。
わからないのだなあ。ということもよく分かりました。
→縦割り行政みたいな感じ?
「国がやってます。このキャスク(高レベル廃棄物を入れる容器)は、
100年、いや100万年持つことは明らかです。」
と胸をはって答えてくれるんですが、
ぜんぜん納得ができませんでした。
そんなこといっても、鉄は確実にさびるだろう・・・←しろうと
それでも、私は「せっかくこの場に出てきてくれたんだしさ。」と思って、
遠慮して、一応ふむふむと聞いてしまうんですが、
別の方が、もう少しつっこんだ質問をしていて、それへの回答は、決まって
「専門はそれぞれきちんとがんばっているはずです。」
さすがにいつもは ぼーーっとしていて何でも受け入れて、
「色々な意見があるからおもろいんだ」とか思う人間だと自分を思っていたのですが、
その繰り返しを聞くたびに、むすっときちゃう感じです。
日々、先進技術を開発・研究するのを がんばってくれるのは当然で(←仕事だもん)
それと、「安心」や「安全」とは、別の次元のことではないのかな?
必要性・興味ばっかり追及して、
この星の命全体からみると、許容性なんてそうないってところは、わかっていらっしゃるのかな?
(そこのところが、最初はわかっていた人だって、
どんどん研究していくうちに、忘れ去ってしまったの?と心配になる)
ひどい「暖簾に腕押し」さ加減に、だんだん集中力も切れてきて、
おなかがすいてきました(←関係ない?)
ただ、今回感じたのは、はじめて「当事者」になったということです。
原子力の問題って、地震のときも、それぞれの原発で臨界事故があっても
ずうーーっと隠してきたことも、
「想定外だった」とか、「微量で安全」とか言って、いっつもそこに問題すらなかったことになっちゃう。
(わたしたちもそのほうが楽だ。とか、忘れたほうがいいと思ってしまうのかな?
そういう人間の心理にひたっとくっつく)、
今回、自分のまさに目の前で行われている、「やりとり」を観ていると、
色々な不安のことが浮かんできて、
ああ、近所に暮している方々の「不安」「不信」というのは、こういうことだったのか。と思いました。
もちろん、こういった議論の場に、出てきてくれない推進派の学者さんが多い中で、
杤山先生には、感謝しています。
きっととても勇気も責任感もあって、原子力の未来を信じている方なんだろうな。。と思います。
推進派の方から、小出さんへの鋭いつっこみを直接聞いてみたかったけど、
ほとんど聞けませんでした。
いっしょに飲みながら、なぜそう思うの?とか色々聞いてみたいのにな・・・)
誰が責任を取るのか?という点でいうと、
なんだか するっと逃げられちゃう、
うまくおさめるのに慣れてゆくのだろうな・・・という印象を受けました。
(これは、日本原燃の方のときもそうでしたが)
こういう近隣住民への説明会 が 続くのだったら、
みんな 参加しなくなるだろう。と思いました。 ←生意気です
今回も、高度な先端技術のこと(原子力に限らず)を、
周囲の普通の人たちへ理解を求めるのに、
対話 や コミュニケーション がとても大切なんだよ。ということで、
このような場が設定されたのだと、事前に説明をしっかり受けました。
「ふりかえり」や「整理」の時間もしっかりとってくださったので、
対話、コミュニケーションの為の企画というこだわりや細やかな心配りがあちこちにありました。
議論が錯綜しそうになったり、意味を取り違えている部分も、
上手にフォローをいれたり、進行係の方が整理してくれるのです。
そして、大きな画面で、話しをどんどん要約して、
紙面に展開してくれるので、理解を助けてくれました。
この2点は、ほんとうに重要なことなんだと、
自分の生活へも、生かしたい工夫や知恵だなあ。。と思いました。
そういった観点からすると、
今回のフォーラムは、前回以上に 大成功だった と思いました。
次は、別のテーマで、核燃料サイクル や 再処理工場のことを実施していってほしいと思いました。
会場でいただいた、前回のオープンフォーラムのDVDは、
みんなでいっしょに観て、感想を分かち合っていきたいです。
ぱっと見で観ても、とってもお金がかかっているなあという印象を受けたイベントでした。
だから、これまで推進派の方だけの説明を伝えるためだけに使われてきたのでは、
ちょっとフェアじゃなかったな。とも思いました。
(反対の先生の話を聞くには、みんな自分たちでお金や場所を用意しなきゃいけないのだから・・・)
そんなことを考えると、
今回、杤山さんと小出さんのお話を聞けたことは、
10分ずつと短すぎたのは残念ではありましたが、
一度で、両論をおなじ椅子に座ったまま、じっくり聞ける貴重な機会でした。
そして、ただ、聞きっぱなしではなくって、質問に対して、両論が飛び交う、
とてもスリリングな展開に満足でした。
ひさびさに、頭がくるくる動いた感じがしました。(いつものそのそ)
みんなにいちばん伝えたいのは、物事に対する「態度」でした。
対話の間中、小出さんは ずっときりっと穏やかで、
いのちの話しをしながら、
原子力の未来、高レベル廃棄物の処分方法について、回答してゆきます。
わたくしごとですけれど、どうしても聞きたかったのが、
「他の生き物たちへの配慮もしての上での回答か?」という点です。
質問があまりにいっぱいで打ち切られそうなところ、なんとか食い込めて聞きました。
途中、杤山さんのあっけない回答やもどかしい回答に、
「えっ?それだけなんですか?」とか思って、
複雑な顔になってしまったこともあったのですが(←表情もろ顔に出る)、
どんなときも、小出さんは堂々としていて、
原子力の問題を地球全体から見渡していて、
未来を見据えていて、話しをしていました。
そんな姿を観て、何度も背筋が伸びてシャキっとしました。
なによりも、こういう「対話」の場を作ってくださる動きがあったこと、
二回目も作ってくださったことは、
この国において、ほんとうに奇跡なんだ!と感謝しました。
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私も 小出先生の講演を一度聞いたことがあります。
命のことを話されたり、
自然を尊ぶ考えをお持ちだったり、
科学者から そのような情趣的な言葉を聞くのが 不思議な感じがしました。
そういう方だから 原子力が人を苦しめている側面があることから
目を背けられなくなったんだなあ~と思いました。
今回 科学に情緒を持ち込むことへの批判の意見があったそうですが、
科学にこそ情緒を持ち込んでもらわないと困るんだけど・・・と思います。
ダメなの?