「採用に追われて、営業に出られない」
物流会社(従業員20名)の社長から相談を受けたとき、最初に出てきた言葉がこれでした。
求人媒体への掲載文作成、応募者へのメール返信、面接日程の調整、書類の確認——これを全部社長一人がやっていた。週に10時間以上、採用だけに使っていたそうです。
「社長がやらないといけない気がして」というのが理由でした。
■ 「社長がやるべきこと」は最終判断だけでいい
採用において、社長にしかできないことは何か。私の答えは「最終面接と採用可否の判断」だけです。
求人票の作成、スカウトの送信、応募者対応、日程調整——これらはすべて「仕組みと人」に任せられます。社長がここに時間を使い続けることは、会社にとっての機会損失です。
この物流会社では、採用代行(RPO)を導入し、社長が関わるのは最終面接のみにしました。
■ 結果として何が起きたか
社長の採用工数は95%削減されました。週10時間かかっていた採用業務が、週30分の最終面接だけになった。
空いた時間で社長は営業に出るようになり、売上が上がりました。ドライバーの採用も同時に進み、受注できる仕事量も増えた。
採用に投資したコスト以上のリターンが、別のところから返ってきたわけです。
■ 「丸投げ」と「仕組みに任せる」は違う
誤解のないように言っておくと、これは採用を「丸投げ」したわけではありません。
どんな人材が欲しいか、会社のどこをアピールするか、面接でどう見極めるか——この「判断」は社長がしっかり持っています。その判断をもとに動く「実務」を外に出した、ということです。
社長が採用に関わる時間が減っても、採用の質は下がりません。むしろ、社長が本来やるべき仕事に集中できる分、会社全体のパフォーマンスが上がります。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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