高校野球での選手宣誓にモノ申す… サクっとシンプルにいきましょうよ! | Takuyaki's Blog

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     高校野球(in 甲子園)での選手宣誓にモノ申す…     もうそろそろ サクっとシンプルにいきましょうよ!

いまは,春の選抜高等学校野球大会(センバツ)の真っ最中。
アタクシの小・中・高学校時代における,春・夏の高校野球は,内野席は勿論のこと,外野席の隅のほうまで,ギッシリと観客が詰まっているということが,珍しくはありませんでした。

昨今は,観客が満杯になることはあまりなく,かつてよりも「盛り上がり度」がダウンしていると感じずにはいられまへん。

かつてのこの国は,スポーツといえば,ダントツで「野球」が注目されていました。素人選手がやる野球では,春・夏の甲子園球場での「高校野球」が,プロの選手がやる分では,巨人軍(ジャイアンツ)の試合が,とても高い視聴率になっていたのであります。

その頃といえば,サッカーも,ラグビーも,フィギアスケートも,バレーボールやバスケットボール等々も,さして人気を集めてはおらず,かなり地味なポジションにいましたっけ。でも,最近になるにしかがって,それらのスポーツ種目にも光が当たるようになり,昔よりもずっと多くの人達の興味・関心が寄せられるようになっていきました。

サッカーなんて,いまは,プロのチームがあって,かなりの観客を動員するようになっていますけんど,プロ化するずっと前の実業団リーグの頃なんて,スタジアムの観客席は,可哀そうな位,ガラガラだったのれす。

スポーツの人気が,いろんな種目に拡散していくことに伴って,かつての王者・野球を志す人の数が減っているようです。高校野球児の数が,かなり減ってしまっていることが,この前の新聞記事になってましたね。

 

さてさて,本日,話題にしたいのが,春・夏の甲子園球場での「高校野球」の開会式における選手宣誓についてであります。

選手宣誓といえば,「我々は,スポーツマンシップに則り正々堂々と戦うことを誓います」ということを高らかに声に出すのが基本だと思いますけれど,ここ何年かの宣誓の内容を見聞きしていると,その基本は守られつつも,いかにも世間受けしそうな文言・美辞麗句がふんだんに盛り込まれている…という感じがいたします。

それらの言葉は,見聞きして,「よいものだ」という印象を持ちはします。

…ですが,その一方で,ある時から後の殆どの宣誓が,まるで感動を誘うことを企図しているかのような内容に感じられることも,ままあって,その印象が強くなるとアタクシの場合,食傷気味になってしまって,「もうそろそろ,原点回帰して,シンプルにやって頂戴よ!」的な気分になるのであります。

「予定調和」的・「同調圧力」的なものに対するアレルギーみたいなもん…とも言えるかもしれません。

阪神淡路大震災が勃発した時よりも後あたりから,「多くの人の心をキャッチする 美しく独創性に富んだ選手宣誓」の色合いが濃くなり,それが,定番化していき,現在に至っているというのが実情だと思います。

まぁたしかに,大きな天災に見舞われた後っていうのは,「頑張りましょう!」的なメッセージを宣誓文に採り入れるのは,自然なながれだと思いますし,そのことに異論を唱えるつもりは,毛頭ありません。

 

…ですが,このところは,「高校野球の選手宣誓は感動的な内容であるべし」という風潮がへんに定着してしまっていて,宣誓役に当たった選手は,「大舞台で多くの人たちの心を揺さぶることをオリジナリティのある言葉で述べなければならない…」と思ってしまっているように見受けられます。

そうなってしまう責任の一端は,メディア(新聞社であるとか,テレビ局等)にもあると言えましょう。高校野球の開会式における選手宣誓役が決まると,新聞紙上やニュースのスポーツコーナーなどでは,「今度の大会では,どんな感動的なメッセージを聴くことができるのか…」といった記事・コメントが表出することが,よくあります。

 

まぁ,日本の人っていうのは,「皆でともに頑張っていきましょう」という表現に触れることが大好きですから,アタクシのようなひねくれた感覚を覚えるお方は少ないのでありましょう。

 

日本においては,「私(たち)は一番になりたいんです。私(たち)が一番だと思っています…」などと口にした人に対しては,寄ってたかってコテンパンに叩きのめす心性を持っている人が大多数ですから,公的な場で,鋭角的な言動をとると,当人の命取りになることも,充分にあり得ます。

 

何世代か前の日本のアイドルとして,田〇俊彦という人がいました。彼は,多大な人気をさらっていた頃の記者会見で「俺はBIGだ!」とのたまいました。その一言で,世間は「くそ生意気な奴だ!」のレッテルを貼って,俊彦さんを袋叩きにし(いまで言う「炎上」ってやつですね),そのせいで,彼は一気に沈んでいきました。

ちょっと横道に逸れましたけれど,ここでアタクシが申し上げたいのは…,

「選手宣誓のクジに当たってしまった球児さん,メディアや周りの人達がどう言おうと,そんなのに振り回されることなく,『正々堂々と試合します』ってことだけをシンプルに口にしてくださいな…」ということです。

 

独創性っていうのを考慮して,「正々堂々と戦って,僕達のチームが優勝旗をかっさらっていきますっ!」と宣誓してくれる人が出てきたならば,アタクシは,「よぅやった!」と,密やかに拍手喝采することでありましょう。