なぜ人は「数学」が嫌いになるのか | 趣味の大学受験【次男大学受験篇】父子並走日記

趣味の大学受験【次男大学受験篇】父子並走日記

2024年長男大学進学。今度は次男の大学受験だ。
在宅自由業20年超オタク系ガキオヤジによる「受験」「育児」放言日記

わたし自身の話。

中学生の頃、数学は不得意ではありませんでした。

てゆーか、公立中学でしたので、定期テストも数学はほぼほぼ満点。

計算はすごく「嫌い」でしたが、「数学がわからない」と思ったことはありませんでした。

で、地元公立の進学校に普通に進みますが、ここで高校数学に出会い、はじめて「数学が難しい」と感じたのでした。(必修だった「物理」はもっとわからないと感じた)

祖父も父も設計図を書く仕事だったので、自分も大学の建築系にでも進もうかなーと当初は思っていたのですが、それはすぐやめました。

自分には理系は無理っぽい。

そのうち本格的に「数学」と「物理」は、授業で何言うてるのかわからない状態になってきたのです。

 

その頃の暗い記憶がありますので、次男が高校に進学後、「数学」と「物理」で「壁」にぶつかっているのはよくわかるのです。

特に「場合の数や確率」。

あれは「直線的」に理解が進むものではない。

問題Aパターンで、「なるほど、そういう理屈か」とわかったとしても、

問題Bパターンがきたら、「今度はそう考えるの???」となり、

問題Cパターンは、「え、今までとは発想が全然ちゃうやん」となり、

その問題パターンが、DEFGH・・・・と無数にあるように見えるのだ(ホントは数には限りがあるのに当人はそうは思えない)。

そのうえ、問題Aも問題BもCもDも・・・そのほとんどが、「一見似たような問題文」に見えるのもクソ。

どいつもこいつも、「サイコロ」だったり、「コインの裏表」だったり、「ジャンケン」だったり、「生徒」だったりと、パッと見、「登場人物たちはいつも同じ」に見えるのです。

「ああ、またサイコロちゃんじゃん、前やったよね♡」と親しみを持って近づいても、「おまえ、前と全然違うやん」とすぐに気がつく。

裏切られた。

「仲良し」と思って近づいたら、全然違うヤツだった。

こんな経験があると、サイコロのことが、単純に「嫌い」になるものです。

もうサイコロは信用しない。

♪ユーアマイチャーンス トゥビサンバデニュー♪

 

そんなかんなもあり(他にも理由はたくさんあるが)、人は数学が嫌いになります。

他の教科は普通に授業を聞いて、普通にテスト前に普通の勉強をしていれば、普通に合格点が取れるものです。なんなら大学受験もその延長で十分対応できるもの。

しかし、「数学」と「物理」は、自分で対策がほとんどできない。

まずは、教科書に書いていることが、ちゃんと理解することすら難しいのです。

学校から配布された「数研出版」の「オリジナル」も、解答しか載ってないので、まったく解くことができない。

そんなわけで、まったく「自習」が進まない。

先生は嫌いなので、聞きに行くのも面倒だし、そもそも聞くことが多すぎだし、授業中寝てる生徒が聞きに行くのもヘンだし(授業聞いとけと怒られそう)、だいたい、「何を聞いて良いのかすらよくわからない」のです。

私自身の黒歴史からして、次男が「数学」だけちんぷんかんぶんになるのは目に見えたのでした。

 

 

そんなわたしは、その後も数学だけおいていかれ、田舎の公立進学校というのは、「全員が国立に行かないとダメ」という謎制度が生徒の心を支配しているので、仕方なく、(今の)共通テストのような共通一次試験を受験します。つまり、全員が絶対に「数学」受験をしなきゃいけない。

 

結果、共通一次試験の数学、「200点満点のところ、わたしは100点くらい」でした。

半分。

今の共テよりずっと簡単でしたけどね。

半分です・・・・。

 

そんなわけで浪人しました。同級生は半分以上が浪人するような高校でしたから、別に普通のことだったのですが。

浪人中、「監獄予備校」とあだ名される「日本の西南」にあるのに、「北」の予備校に通いました。

(落ちた同級生全員がそこの「監獄」行きになる)

全員「監獄」は嫌なんで、必死にそこから抜け出そうとします。

私の場合は、「数学」だけ勉強しました。

浪人中の全勉強時間のうち、だいたい7割以上は「数学」。2割くらい「英語」。残り科目を1割くらい。

「監獄」の数学担当看守は、(凶悪な数学教員ぞろいの中でも)最もサディスティックな悪魔のような人物でしたが(今も名前を覚えているヤマモト!!)、しかし彼の組み立てた「予想問題集的予備校カリキュラム」のデキは完璧だったと言わざるをえません。

 

「監獄」生活の一年後、二日酔いで体調を崩していた私ですが、共通一次試験の「数学」では満点を取ることができました。悪魔のヤマモト先生に魂を売渡したことで、数学の点数が半分→満点にまで伸びたのです。ヤマモトに感謝なんかしねーけどな。オレの努力のおかげだけど。

ちなみに、国立二次の数学も余裕で合格点でした。出題5問中4問は完答できたと思う。

 

この実話の教訓は、「数学はいくら嫌いでも、勉強したら、受験数学くらいならクリアできる」ということかと。「勉強したら」とは何か、具体的には、「良問」を「たくさん解いて」「問題パターンを体にしみこませる」みたいな感じでしょうか。「良問」とは「難問」ではないです。そして、「基本的すぎる問題」でもない。

「試験に出やすい数学的発想」を意識させてくれる問題、みたいに思います。

で、それを、「できるだけ少なく」解こうとしない。それは「天才」の所業。

数学嫌いな凡人以下のわたしと次男のような底辺は、「とにかく量だけはたくさん解く」ことをしないとダメだと思います。どんな勉強でも、「かけた時間」「解いた問題量」は、多ければ多いほど良い。

 

こうした昔の教訓を経て、今の「数学ダメ次男」対策をしていきたい。

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2024年は大変な始まり方でしたが、

これからV字回復で、皆様にとってすばらしい一年となりますことをお祈りします。

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