「典型題の解法暗記」か「思考力養成特訓」か | 趣味の大学受験【次男大学受験篇】父子並走日記

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2024年長男大学進学。今度は次男の大学受験だ。
在宅自由業20年超オタク系ガキオヤジによる「受験」「育児」放言日記

今回、改めて、数学の定期試験結果にからめて、市販されている各種問題集・参考書をじっくりながめて感じたことは、

●高校数学の問題は「定番パターン」であふれている

ということです。

俗に言う「典型題」。

世間の「数学が得意」な「教育評論家的ブロガー」や「教育評論家的YouTuber」の方々は、この「典型題」のことをかなりバカにしているご様子です。

彼らの言い分を要約すると、「典型題」を抑えたところで、東大・京大といった超難関大学の数学は、そんなもんじゃ歯が立たない。もっと「思考力」を鍛える訓練が必要だ・・・みたいなことを言うとりゃすようです。

「・・・・はーそうなんスかー」と、感情のこもらないスルー返事をした上で、思うことは

 

(1)別に東大や京大を狙っているわけではないし、

(2)でも別に東大や京大に入る人だって、たぶん「典型題」のことは熟知してるだろうし

(3)「典型題」も知らないようで、その上のレベルの「思考問題」が解けるようになるとは思えないし、

(4)むしろ「典型題」を誰よりもしっかり頭に入っているからこその「思考問題」が解けるようになるんじゃないかと思っているし、

(5)だから、「典型題」の「解法パターン」をまず、頭に入れることは、邪魔にならないし、そこから初めてもまったく問題はないだよね

(6)てゆーか、「典型題」の「解法パターン」を頭に入れていく以外に、「勉強」って何するわけ?

等と感じています。

 

ま、でも、考え方は人それぞれなんで、「思考問題」を重視するために、「絶対に典型題を暗記しないようにして」、そのかわりに「毎日東大過去問を、一問につき何時間でも、頭の中で悪戦苦闘し、脳みそに汗をかくように、考え続ける」ことで、「思考力を高める勉強」を推奨されることもいらっしゃるに違いない。

私は実感的にそんなことはできないし、時間がもったいないと感じちゃうタイプなんで、子供に無駄っぽいことはさせたくないのですが、いろんな教育方針があることは、認めなければなりません。

 

確かに、東大京大はもとより、東工大や早稲田理工などの問題も含めて、「典型題」出題などがされるわけないですし、最近では「共通テスト」だって、かなり難問化しているようです。

「思考力推進派」のご家庭では、その超難化した年の「共テ数学」を1年生の段階で7割以上取れるといったすげー賢い子も育っているようですが、そんな天才君とうちの子供達はまるで違います。

同じ年の「共テ数学」を長男が1年生時点では、3割くらいしか取れなかったようですが、翌年の高2時点では6割~7割程度は取れたようで、高3時点の模試ではもっと良い感じでしたので、(結局長男は共通テストを受験せずに私立理工学部に公募推薦で入学した)。

このことからわかるのは、「最初から(高1から)別にできなくても、少しずつコツコツ勉強していれば、高3の受験時点ではそれなりの成果も出せる」んじゃなかろうかということです。

 

で、結局、普通の高校生ができる勉強というのは、

●学校や塾で出題される問題や

●市販の参考書や問題集の問題などを

(いずれも有名大学の過去問ばかりのはず)

自分の力で、あるいは教えてもらいながら、問題を解いていくことで、ある種の「考え方」「解き方」の「コツ」を自分なりにつかんでいくことしかなかったのではないでしょうか?

「一問に何時間もかけて思考力を鍛えながら」解こうが、「一問5分考えてわからなかったらすぐ解答をみて、解法を理解するような解き方」をしようが、結果的には同じようなものじゃないかと思うのです。

少なくとも、解ける問題数は、後者の方が多いはず。一問あたりの必要時間は少ないので、限られた勉強時間の中ではあたれる問題数は多いのです。

 

あきらかに理系で数学が多少はマシだった長男に比べて、次男の「数学の力」は長男のようでなさそうなので、その次男に、「思考力」を最初から鍛えろというのは、少々酷なように思います。

たった一問の数学の問題に、何時間も集中して、ああでもないこうでもないと、考え続けられるような子は、きっとそもそも「数学が好きな子」なんじゃなかろうか。

「数学が好きではない子」に、「この問題が解けるようになるまで飯抜き、寝てはならぬ」などというのは、単純に「教育虐待」なのではないかと思うのです。

「二月の勝者」の島津父じゃねーんだから。

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2024年は大変な始まり方でしたが、

これからV字回復で、皆様にとってすばらしい一年となりますことをお祈りします。

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