受験「国語」の教え方 | 趣味の大学受験【次男大学受験篇】父子並走日記

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2024年長男大学進学。今度は次男の大学受験だ。
在宅自由業20年超オタク系ガキオヤジによる「受験」「育児」放言日記

「国語」の受験問題の教え方は難しい。

たぶん、それができる人と、できない人がいると思う。

 

過去問などの「長文問題」を題材として教えようとする場合、

まず指導者は、当然、その長文問題の出題に対して「正解」できる能力がないといけない。

「東大」の入試問題は、超難しいです。

あれをその場ですぐ正解できるような「大人」が、プロの教師も含めてどの程度いるか。

 

そもそも、東大クラスでは、「出題されている引用長文」を、正確に理解することも難しいと感じる大人は多いはずだ。

それは当然、「普通の大人」が日常的に読んでいる「ミステリー小説」でもなければ、「本屋小説大賞受賞小説」でもないし、「ビジネス契約文書」「市場分析文書」ともまったく違うものだからです。

 

東大の入試問題によく採用される長文は、その頃流行始めている、最先端の「哲学」ジャンルの文章が中心です。たしか「小説」等「物語」は出題されなかったと思われます。(たしか京大では出題される)

つまり、東大の「国語」の問題とは、つまり「哲学」の問題でもあるのです。

「哲学」といっても、「わたしの人生哲学とは」とか「この世で生き抜く力」などの「自己啓発」とか「道徳」とか「倫理」の話とはまたちょっと(次元が)ちがいます。

「現象の認識方法」とか、「経済格差が生まれる理由」とか、「環境が人間思考に与える影響」とか、「ネット社会で増えた新しい生き方や考え方」などなど、「人間の生きるための道徳・倫理」というよりはもうちょっと広範囲で形而上的な、「モノの考え方全般」にまたがるものが多いのです。そうした「考え方の枠組全般」を捉え直した上で、「君たちはどう生きるか」に落とし込まれることが多い。

 

ということは、こうした「哲学」ジャンルの読み物に、日頃から親しんでいる人が(大人でも高校生でも)、東大国語は解くのが圧倒的に有利なのです。

「哲学」ジャンルの文章というのは、あきらかに、「言葉使い」が日常語とはちょっと違ってきたりします。

あの世界の人たちは、そういう「かっこつけかた」を喜んでする傾向が強い。

自分の文章中に「オレが発見した概念にオレがネーミングした言葉」をやたらと使いたがる。

また、「最近世界の知的哲学界隈で流行っている特殊概念についての、オレ様意見」をご披露されるパターンもすごく多い。

これはもう彼らの「クセ」なわけ。

「勉強してきたエライ学者の人たち」の「あるある病」と言っていい。

「わかりやすい文章を書いたら負け」だと思っているフシがある。

実はこれは最近マシになっている方で、昔はもっとひどかったのです。

 

そういうわけで、日頃から、そういう「わざと小難しく書かれている哲学的文章」をチョイチョイ読んでいると絶対に入試では得なのです。

「初見」の時の、「耐性」が違うから。

そして、結構奴らも「意外とワンパターン」なので、「よくある考え方」「よくやる書き方」に慣れていれば、「はいはい、またそのパターンね」「いつもこんな簡単なことを、難しく書きたがってかわいーわー」などと余裕を持って読めるのです。

 

さらに、「哲学」の世界には、あきらかに「流行」があります。

その時その時で、明確に「流行っているテーマ」「流行っているモノの言い方」「流行っている言説」「流行っている流派」「流行っている思想界のスター学者」などがいるのです。

以前流行っていたハマサキアユミは今もう誰も聞かないけれども、AKBも古くて、なんとか坂が新しくて、なんとかのリーダーがどうのこうのとか。そういう「流行」がはっきりと「哲学」の世界にもあるのです。

 

ということは、「最近流行っている」「思想・哲学」の本などをちょくちょく読んでいれば、東大入試問題もこわくありません。どんとこい東大。

東大の問題が解けるようなら、他の学校の国語問題もまず大丈夫です。

 

ではでは、最後に一番お得な情報で。

今、「思想・哲学」の世界で何が流行っているかを、簡単に知る方法があります。

それはね、「橘玲」の新刊・新書を随時チェックしておくこと。

これでいいと思う。

はい、もうこれで大丈夫。いつも長々としたくだらないうちのブログを読んでくださっているあなただけのご褒美の特別プレゼント情報。

takuyajuken2の「父子並走日記」研究所調べですが、「橘玲」さんはいっつも「さすが」ですね。

いっつもピンポイントで、東大受験に引用されるような内容の「半歩先」を書いている。

しかも、どんなアホでもわかるように超わかりやすく。

昨今の著述家の中では、群を抜いて、「受験国語向け」な文章を発表されていると思います。

 

 

 

 

 

 

橘さんは、「その時、世界の思想・哲学の世界で何が流行っているか」にいち早く敏感で、それをわかりやすく書くのがとにかくうまい。

私よりちょっと年上の方ですが、私が学生の頃から大変お世話になってました。「黄金の羽の拾い方」でメジャーデビューされる前の「宝島ムック」のライター時代の文章から。

あとは、内田樹さんも、いいと思いますが、必ずしも流行の先端とは限らないので、「学者の考え方」がうかがい知れる「おもしろい読み物」として。

 

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2024年は大変な始まり方でしたが、

これからV字回復で、皆様にとってすばらしい一年となりますことをお祈りします。

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