「インプット2」対「アウトプット8」の続き。
数学は、「講義」を聞いたり、「参考書の例題解法」を読んだりしても、「わかったような気がするだけ」で、実際に問題が解けるようになるわけじゃない。
ごく初歩的な教科書問題ならともかく、高校数学以上になると、基礎とか標準問題ですら、「聞いただけ」「読んだだけ」で解けるようになるとはとても思えないのです。
そんなことができる「天才君」も中にはいるでしょうが、うちのような「普通」の人では無理。
まずは「授業」なり「青チャート(のような解説の詳しい参考書)」で、いったん、「解き方の基本を学ぶ」。
ふむふむそうなんだー、つって、その時点で終わっても絶対に問題が解けるようにはならない。
習ったら「すぐ」に、自分で類題を解いてみる。
「チャート」の例題の下にある、「演習問題」を解く。
今習ったんだから、解けるでしょ、とか思っても意外と苦戦するものです。
あれ、おっかしーなー。
それが普通。
で、もう一回例題の解法を見直す。
あーそっかそっか。
いや、でも解けない。なんで?
そこで、「演習問題」の「別冊解答集」みたいなもんを見る。
あーそっかそっか。
上の例題だけの知識じゃダメじゃん。
前に習った、アレとアレのことも思い出さないと、これ無理じゃん。
てゆーか、前に習った、アレとアレのこと、すっかり忘れてたじゃん。
などなど。
最低でもこんなことをやらないと、数学の問題を解けるようにはならないと思います。
実際問題、ある「ひとつの解法パターン」を修得するのに、正直「1時間以上」は当然かかるのではないかと思われます。
で、定期試験範囲になっている、「数学の1単元」の中で出てくる、「解法パターン」というのは、たぶん、20~30パターン以上はあるんじゃなかろうか。
その20-30パターンはいずれも、大学入試に頻繁に出題されるものなんで、忘れていいようなものなどありません。
そういうわけで、定期試験ごとに「数学」は最低でも30時間はかけて、頻出問題パターンを20-30は身につけるようにしておく必要があります。
頻出問題パターンを「読んで覚える」なんてのは無理。「授業聞いたから解ける」ってのもない。
他の教科ならそういうこともありますが、数学でそれはなし。
「数学」は「運転免許の取得」に近いのです。
「運転免許」を取るために、まず「自動車学校」で座学の「講義」を受ける必要があります。
「講義」で「巻き込みに注意しましょう」とか「キープレフト」とか「標識の知識」とか「一次停止」のこととか習うじゃん。
じゃ「講義」を聞いたら、運転できるようになるか、つったら、それは全然別。
実際に「教習」で「クランク」やら「S字カーブ」やら「坂道発進」やら、「経験」することなしに、「運転」が上手になるわけがないのです。
「縦列駐車」に関して授業で聞いていたけれども、実際にやってみないとできるわけないのです。
「仮免」とって、先生に横で怒られながら、路上講習する以外に、実際の運転ができるわけがない。
これが「数学」と同じ。
「インプット」が教室内での座学での講義。
「アウトプット」が実際に教習車に乗っての運転実技の練習。
実技の練習もしないで、座学の講義だけ聞いてても、運転ができるようになるわけないしね。
また、この「実技実習」で、意外と「センス良く」最初からまあまあうまい感じにできる人もいれば、最初はすっげー下手な人もいる。
しかし、どんなに最初は下手でも、誰でも練習して経験を積んだら一定水準にはなれるものです。
そして、「経験回数が多いほど」「慣れれば慣れるほど」運転はスムーズになり、事故発生率も減っていくものです。
次男の「数学」の場合は、「アウトプット」があきらかに足りなかった。
センスがないから、「授業を聞いただけ」で解けるようになるわけではない。
しかし、「経験」を重ねれば、たぶん、普通程度にはできるようになるはず。
今回はあきらかに、経験不足で実習不足だった。
しばらくは、鬼教官が隣について、ビシビシと厳しく指導する必要があるのかもしれない。
そこ、ブレーキが遅い。発進の指示がない。授業で何聞いてたんか、ボケ。右折車には何の権利もないボケ。わきをしめろ。姿勢が悪い。ミラー位置調整してない。ハンドルの持ち方がダメ。
などなど。
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2024年は大変な始まり方でしたが、
これからV字回復で、皆様にとってすばらしい一年となりますことをお祈りします。
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