サブスクで映画「インターステラー」を観た。
私がこの10年間の映画でベスト1だと何度も言っていたので、
次男が観てみたいと言ったのです。
長男は以前観たことがあるので、二度目。
私はこれで5回目くらいじゃないかと思う。
10年間でベスト1だと言っていたが、実は2014年の映画なので、既に公開から10年も経っている。
その後もこれを超える映画には出会った記憶がないので、20年間でベスト1かもしれない。
全編を通してかなり難解な面もある映画であり、前半は「静かな宇宙」「静かな別惑星」の描写など少々退屈に感じるかもしれない部分もあるので(実は相当綿密な伏線だらけ)、中学生以下には通して観るのが難しいかもしれないと、次男には見せてこなかったのです。
「頭を使う映画に慣れていない人」には向かない映画なのです。
わかりやすい説明台詞が随所に入り、わかりやすい敵と、ボカーンドカーンと派手なアクションシーンが連発するような、「誰にでも楽しめる映画」ではないのです。
いまだに「2001年宇宙の旅」が一番だとか言うてる人ってこの映画「インターステラー」知ってんのかなと思う。映像、ストーリー、着想、科学性、未来のリアリティ、あらゆる面で全部上だと思うけど。
そのわりに、あんまりメジャーになってる様子がないのが残念です。派手な「賞」取りもなかったし。
東工大の先生が、「物理学」の最先端について、この映画を真面目に取り上げたことは多少話題になりました。
この映画の後にノーベル物理学賞を受賞したキップソーンさんが科学面の監修だし。
「バットマン」シリーズはちっともハマりませんでしたが、この映画以来クリストファーノーラン監督に夢中です。「テネット」もすごかった(でも難しすぎた)。
長男も高校生の時に一度わたしに付き合わされて観ているけれども、すごい感銘を受けていた。
昨日は、次男と二人で観てる途中で、バイトから帰ってきたけれども、食い入るように見て、「最初に観た時よりよかった」「物理の知識が増えるとますますおもしろい」などと言う。
次男は難しすぎたかと思いきや、ちゃんと全編を理解して、「神映画だ」と言っていた。
そうよ、どうよ、お父さんのイチオシ。
「相対性理論」やら「量子力学」やら「次元」やらを、ちょろっと知っていると、俄然この映画がおもしろくなってきます。特に「次元」の話。私も昔は全然知りませんでしたが、近年少しずつ知る機会があると、この物語の説得力が増してきます。
「2次元は平面(紙の上)の世界」
「3次元は、その2次元が積み重なった立体の世界」
「4次元は、その3次元が時間的に積み重なった世界」
「5次元は、その4次元が(よくわかんないけど)積み重なった世界」・・・・
みたいなことが私のざっくり解釈。
「ウルトラマンA」で「異次元超獣」ヤプール人解釈とはエライ違い。
観れば観るほどその都度発見がある。
「あ、そうか」と思う。
何度も繰り返し観るに値する映画なんてそうそうないのです。
繰り返し観たいと思う映画もないし。(一回観たらたいてい終わりじゃん)
で、繰り返し観ると、たいてい「粗」が見えてくるものですが、この映画のような信じられないクオリティの映像だと、「粗」どころか、毎回新鮮に映像美に驚嘆するのです。
初めて観たときには他のことで頭いっぱいだったからちゃんと気がつかなかったけど、この映像どうやって撮ったん???? 絶対無理なはずなのに、まるで本物みたいじゃん。
「音楽」も神がかってるし。
よく観ると、あのチョイ役キャスト、「DUNE」の主役のあの子じゃん!!!!
そして、考えてみると、翌年公開されたSF映画の佳作「オデッセイ」(監督はエイリアンのリドリースコット)って、ちょうどこの映画と対をなしてるよね。マットデイモンの役。マーフ役の女優さんも出てるし。
とにかく久しぶりに再見して、また新鮮に驚いた、傑作中の傑作。
私にとって個人的ベスト10の殿堂入り映画です。
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2024年は大変な始まり方でしたが、
これからV字回復で、皆様にとってすばらしい一年となりますことをお祈りします。
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