雨が降っていると、
「はじまりはいつも雨」が聴きたくなる。
てゆーか、「はじまりはいつも雨」が主題歌だった映画「おいしい結婚」を観直したくなる。
90年代、森田芳光監督の傑作の一本。
地味なんで、Amazonプライムにも、ネットフリックスにも入っていない。
そうなると、「TSUTAYA」がなくなったことがとにかく惜しまれるのです。
近所の大型TSUTAYAが昨年1つ閉店、今年もう1つも閉店で、事実上TSUTAYAが使えなくなったのです。アマプラとかネフリにおされて経営難になった構図はわかりますが、ネット系見放題サービスなんか、あれ全然万能じゃない。
たとえば、あなたが今「ジブリの映画」をまとめて見たくなったとき、どうしますか?
「伊丹十三」監督作品をまとめて見たくなったとき、どうしますか?
「森田芳光」監督作品をまとめて見たくなったら?
「黒澤明」監督作品は?
「北の国から」を最初から通して観たいときは?
「未来少年コナン」を全話観直したいときは?
映画のサブスクに入ってるのなんて、ほんのごくごく一部に過ぎません。
わたしは今「おいしい結婚」を観直したいのです。
検索すると「結婚できない男」や「幸せのレシピ」あたりが提案されたりして。
ち・がーうよ。
そうじゃないよー。
そんな「売れ線」の映画とかドラマとか、もう見飽きてんだよ。
昔劇場に行っておもしろかったあの「おいしい結婚」が見たいんだよ。
わたしと同じ年の斉藤由貴と、まだ新人感のあった唐沢寿明の、「おいしい結婚」。
ちょうどわたしが観に行った日もやっぱり「雨」が降っていた、「はじまりはいつも雨」が主題歌だった「おいしい結婚」が見たい。
こうなると、「レンタルビデオ」サービスがはじまる以前の、あの「暗黒時代」に逆戻りなわけ。
テレビで映画が放送されるのを待つだけという、「昔の映画が観られない」時代。
「TSUTAYA」カムバック。
新宿や渋谷のTSUTAYAまでいかにゃならないのだろうか。
てゆーか、新宿や渋谷のTSUTAYAはまだやってるんだろうか。
「自分の家の近所にあったらいい店」は何かというトークネタを、よく千原ジュニアなんかがやってたりしますが、わたしの場合は断然「TSUTAYA」だったのです。
サブスクには「ない映画」が多すぎるから。
「TSUTAYA」がどうしても必要だ。
これで日本の「映画文化」は変わっちゃう。
「みんなが知ってる」「売れ線」の「新作」か「準新作」しか誰も観なくなる。
「ちょっと古い」「マニアック」で「隠れた名作」を誰も観なくなる。
そんな「やせほそった文化」は、もう「文化」じゃない。
それでみんなが「画一的」な趣味になる、てゆーかそんなものはもう「趣味」とも呼べない。
みんなが「同じ意見」しかもたなくなる。それはもう「意見」ではない。
サブスクにある映画は、ほとんど「マーケティングだけ」の「売れ線」の「表面的」な「うすっぺら」な「クソつまんない」「ありふれた」「底の浅い」ものだけだ。
そんなのは映画じゃない。
これからはサブスク会社の言いなりになって生きるしかないのか。
わたしは昔の映画が観たいだけなのです。
サブスクが提案するしょぼーい、「みんなが好きな」映画とか、もう飽き飽きしてるわけです。
いまどき誰も観ないような変な映画が観たいんだよっ。
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追伸。
なんと「おいしい結婚」はDVD化もされていませんでした。(森田芳光全集のDVDしかない)
VHSビデオしかない。
そりゃさすがにTSUTAYAにもねーか。どうりでしばらく観たことないと思ってました。