シネマ大好き! -26ページ目

シネマ大好き!

今まで観た映画の感想です。

★★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:00259
製作:1971年/フランス/115分
監督:テレンス・ヤング
出演:三船敏郎/チャールズ・ブロンソン/アラン・ドロン


黒田重兵衛は日米修好のためアメリカにやってきた日本大使の随行として、大統領への献上品の宝刀を警護していた。ところが列車でアメリカ西部に向う途中、リンクとゴーシュの率いる強盗団に襲われ、ゴーシュに宝刀は奪われてしまう。さらにゴーシュはリンクもろとも列車を爆破してしまい、リンクは負傷する。大使は重兵衛に宝刀奪還を命じ、負傷したリンクの傷が癒えると彼を案内役として重兵衛はゴーシュの追跡を始めるが・・・・。


何と言っても日・米・仏の大スターが共演したというのがこの映画のすごいところ。だからそれだけでも一見の価値があり、あとはどうでもいいのかもしれません。それぐらいこの共演は凄いことであり、映画そのものはつっこみどころの多いハチャメチャな部分は否めません。それもそのはず、西部劇に武士が出てくるのですから。全体的にはロードムービーのような体をなしていて、三船敏郎とチャールズ・ブロンソンがアランドロンを捕まえるために旅をするというのが中心ですが、大物3人の映画にもかかわらず、笑える箇所も多く、エンターテイメントに徹した作品でもあります。

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:00357
製作:1992年/アメリカ/117分
監督:フィリップ・ノイス
出演:ハリソン・フォード/アン・アーチャー


CIAを辞めて海軍学校の教官となったジャック・ライアンは妻と一人娘とともに休暇旅行でロンドンに来ていた。そこで偶然、テロリストによる襲撃事件を目撃し、本能的にテロリストに立ち向かう。その結果、テロリスト一人が死に、一人が逮捕される。ライアンはその功績を称えられるが、テロリストに命を狙われることに・・・・。


本作は「レッド・オクトーバーを追え!」に続く“ジャック・ライアン”シリーズ第2弾。ただし、1作目のジャック・ライアンはアレック・ボールドウィンが演じており、作品の印象も異なります。今回のは、テロリストから王室の人を守るためにテロリストの一人を殺すが、その復讐として彼自身や彼の家族が襲われる話です。そのため、ライアンは家族を守るため戦うわけですが、こういう話はハリソン・フォードうってつけのシチュエーションです(そのため主役が変わったのでしょうか?)そしてその期待を裏切らない活躍をハリソン・フォードは見せてくれます。ありきたりなサスペンス・アクションに落ち着いた感はあるものの、結構楽しめる作品。

★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:02413
製作:2012年/日本/106分
監督:御法川修
出演:柴咲コウ/真木よう子/寺島しのぶ/木野花


すーちゃん、まいちゃん、さわ子さんの3人は、かつてのバイト仲間で、10数年たった今でも友情が続いている。カフェに勤務するすーちゃんは最近、職場のマネージャーに片思い。OA機器メーカーに務めるまいちゃんは不倫恋愛中。WEBデザイナーのさわ子さんは、母と2人で祖母の介護に追われている日々。3人はそれぞれが選んできた道に迷いながらも、少しの幸せを見つけていくが・・・・。


益田ミリの4コマ漫画シリーズの映画化。30代未婚女性の恋愛・結婚にまつわるエピソードを中心に仕事や日常生活を綴った作品。あくまで日常でありがちなエピソードばかりで目新しさはなく、また女性視点から描かれているのはしょうがないが、男性にも共感できる点は多く、また女性心理を理解する参考となる。女性3人も嫌味がなく、3人の関係も羨ましいほど。女性が魅力的な分、周りを取り巻く男性の人間的しょぼさに観ている男性としてはがっかりさせられる。

★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:02414
製作:2013年/日本/115分
監督:内村光良
出演:伊藤淳史/小出恵介/長澤まさみ/木村文乃


甲本と田中のお笑いコンビ「房総スイマーズ」は結成12年目になるが、いまだ鳴かず飛ばず。気がつけば30歳になり、もう後がない2人は、互いの本音をぶつけ合い現状を打破するために交換日記を始める。そして日記を通して目標を見つめ直した彼らは、お笑いコンビコンテストに再挑戦するが・・・・。


交換日記の内容をナレーションにした構成はストーリーや心情が分かりやすくてとてもよかった。ただ、お笑いコンビでいきなり交換日記をするというのはちょっと唐突な気がして、もう少し経緯や説明が欲しかった。お笑い全盛の現在にあって、さらに塵芥のごとく存在する売れない芸人の日常や苦悩がよく描かれており、その中で「房総スイマーズ」が栄光を勝ち取るサクセスストーリーかと思いきや、コンビ2人の運命は全く違う方向に分かれてしまう展開は意外。そして十数年後に明かされる真実。軽快なタッチで描かれているかに見えたライトコメディが最後は涙を誘うドラマに。軽いノリの女性役が目立つ長澤まさみも今回は夫の陰で尽くす妻役を好演している。

★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:02377
製作:2008年/アメリカ、イギリス/106分
監督:マーク・フォースター
出演:ダニエル・クレイグ/オルガ・キュリレンコ


恋人ベスパーの死の真相を探るためハイチに飛んだジェームズ・ボンドは、奇しくも知り合った美女カミーユを通じ、ベスパーを死に追いやった謎の組織の幹部ドミニク・グリーンに接近する。彼の巨大な陰謀を知ったMI6はボンドに任務を課すが・・・・。


007シリーズ第22作で、前作「007 カジノ・ロワイヤル」の続編。前作がどちらかというと「静」のイメージが強い分、本作は「動」ともいえるアクションシーンの多い内容となっている。反面、前作で死んだ恋人の復讐と任務のはざまで苦悩する、今までにない人間臭さというか、人間らしさが濃厚に出た作品ともいえる。前作に比べ、作品時間がかなり短くなっていたのも十分な満足感が得られなかった理由の一つのような気がする。

★★★★
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鑑賞No:02376
製作:2006年/イギリス、アメリカ、チェコ/144分
監督:マーティン・キャンベル
出演:ダニエル・クレイグ/エバ・グリーン


ソ連・スメルシュのフランスにおける工作員であるル・シッフルは、使い込んだ組織の資金を穴埋めするため、ロワイヤル・レゾーのカジノでポーカーによる一攫千金を狙っていた。しかし、英国の諜報機関MI6の殺しのライセンスを得た若きジェームズ・ボンドによって妨害によって失敗し、1億ドル以上の損失を被る。テロ組織から資金の返還を迫られるル・シッフルは・・・・。


007シリーズ第21作だが、新たに6代目ボンドにダニエル・クレイブを迎え、ボンドが007になるまでを描く、原点に戻ったともいえる作品。タイトルでわかる通り、本作のストーリーの核となるのがカジノでのシーンのため、どちらかというとアクションシーンの少ない作品で、その代わり、ポーカーをする緊迫したシーンは見ごたえがある。アクションシーンもなくはなく、特に冒頭のアクションシーンは掴みとしては文句ない。ダニエル・クレイグのボンド像を確立した作品。

★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:02360
製作:2011年/アメリカ/104分
監督:ブレット・ラトナー
出演:ベン・スティラー/エディ・マーフィ


ニューヨーク、マンハッタンの一等地に建てられた超高級マンション「ザ・タワー」最上階のペントハウスに暮らす大富豪のアーサー・ショウが、2000万ドルの詐欺容疑で逮捕され、使用人たちの財産も騙し取られていたことが発覚する。ザ・タワーの管理人として働くジョシュは使用人たちとチームを組み、厳重なセキュリティに守られたペントハウスに忍び込んでショウの隠し財産を奪い取るという計画を練るが・・・・。


予告編を見ると結構面白うそうな感じがしたが、いざ観てみるとフツーのコメディ映画だった。設定的には面白くなりそうな予感を感じさせるが、ストーリー展開にひねりがなく、トークもイマイチ日本人には馴染まないアメリカンジョーク的なものが多かったように感じられる。往年のコメディスター、エディ・マーフィーが出演しているが、期待したほどの出番は多くなく、存在感も今一つだった。

★+
シネマ大好き!
鑑賞No:02412
製作:2013年/アメリカ/94分
監督:スティーブン・ブリルほか
出演:エリザベス・バンクス/クリスティン・ベル


ハリウッド、某映画会社のオフィス。大物プロデューサーのグリフィンは、突如アポなしで押しかけてきた脚本家チャーリーの猛烈な企画売り込みを受けていた。「心温まる映画だが、ヒットも狙えるはずだ」。そう自信満々かつ思わせぶりにチャーリーが語り出したのは、世にも不可解でお下劣なストーリーの数々だった・・・・。


批評家、観客双方から酷評され、大コケしてしまったオムニバスコメディ。確かに構成されている短編はどれもこれも訳がわからず、下品でひどい内容。それだけなら目にも留まらないC級映画だったかもしれないが、この作品が酷評の対象となったのはその出演者の顔ぶれ。ヒュー・ジャックマン、ケイト・ウィンスレット、ナオミ・ワッツ、エマ・ストーン、リチャード・ギア、クロエ・モレッツ、ハル・ベリー、ジェラルド・バトラー、ユマ・サーマンほか主役級の俳優が出演していながら、そのもったいない使い方にただただあきれる。アメリカだからこそ出来たかもしれない最低の映画。

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02409
製作:2012年/アメリカ/94分
監督:ウェス・アンダーソン
出演:ジャレッド・ギルマン/カーラ・ヘイワード


1965年、ニューイングランド沖にある小さな島で、12歳のサムがボーイスカウトのキャンプから脱走する。サムは1年前から密かに同い年のスージーと駆け落ちすることを計画しており、ついにその計画を実行したのだった。島をひとりで守っているシャープ警部や、ボーイスカウトのウォード隊長、スージーの両親ら、周囲の大人たちは2人を追いかけるが・・・・。


決して面白い映画というわけでもなく、むしろやや退屈な映画ではあったが、小学生のころの初恋を思い起こさせる、どこか懐かしくノスタルジックな映像、ストーリーについつい最後まで観てしまった。かといって、必ずしもハッピーでハートフルな映画ではない。2人の恋は純粋かもしれないが、2人を取り巻く大人の事情は複雑。ただ、最後はハッピーな結末で終わってホッとした。2人を取り巻く大人のキャストは豪華で、かつ、いつもとは違った役どころだったのが見もの。

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02410
製作:2013年/アメリカ/131分
監督:ギレルモ・デル・トロ
出演:チャーリー・ハナム/イドリス・エルバ/菊地凛子


2013年、太平洋の深海の裂け目から巨大怪獣が突如出現し、サンフランシスコ湾を襲撃し、わずか6日間で3つの都市が壊滅する。環太平洋沿岸(パシフィック・リム)諸国は英知を結集して人型巨大兵器「イェーガー」を開発し、怪獣との戦いに乗り出す。それから10年後、人類と怪獣の戦いは続いていたが、残った4機のイェーガーと兵士が香港に集結し、最後の戦いに挑むことに・・・・。


怪獣とロボットが戦う映画。一言で言ってしまえばこれに尽きる。人間ドラマの要素がなくもないが、薄っぺらく、印象には残らない。近未来を描いた作品で、怪獣も海底から現れるといった「ゴジラ」を思わせる映画だが、映像的にはどこか荒廃的で、怪獣もネバネバっぽく、どちらかといえば巨大化した「エイリアン」のような感じ。菊地凛子の子役として芦田愛菜がハリウッドデビューした作品としても話題になったが、チョイ役でこれまた印象薄い。