アメブロ「太陽と共に始めよ」2024/06/05 (水) | ブログ 太陽と共に始めよ

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水曜特番:翻訳
Genesis 6 Conspiracy : How Secret Societies and The Descendants of Giants plan to enslave Humankind  by  Gary Wayne  2014 imprint of Deep River Books『創世記6章陰謀 :秘密結社と巨人の子孫たちの人類奴隷化計画』
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第4部  【最終世代:ヤコブの患難の時】
第45章 第三帝国内部からの諸考察  473-486/1004頁
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≪その後、わたしが見ていると、見よ、あらゆる国民、部族、民族、国語のうちから、数えきれないほどの大ぜいの群衆が、白い衣を身に纏い、棕櫚の枝を手に持って、御座と小羊との前に立ち、大声で叫んで言った、「救は、御座にいますわれらの神と/小羊からきたる」。御使たちはみな、御座と長老たちと四つの生き物とのまわりに立っていたが、御座の前にひれ伏し、神を拝して言った、「アァメン、さんび、栄光、知恵、感謝、ほまれ、力、勢いが、世々限りなく、われらの神にあるように、アァメン」。長老たちのひとりが、わたしにむかって言った、「この白い衣を身にまとっている人々は、だれか。また、どこからきたのか」。わたしは彼に答えた、「わたしの主よ、それはあなたがご存じです」。すると、彼はわたしに言った、「彼らは大きな患難をとおってきた人たちであって、その衣を小羊の血で洗い、それを白くしたのである。≫ 黙示録7:9-14


* バビロンがどんな反対にも寛容であることなどどうしてあろうか?

* バビロンは時の国家か世界政府の専制によって強制される世界規模の制度的宗教となるだろう。

* 全てのポリティカルコレクトの運動がいつも奏するように、この未来の宗教である偽宗教も、寛容の外装と神性精神を吹聴しようとも、その反対者に忍耐や寛容を持つことなどないだろう。この未来の普遍宗教を受け入れない者は劣等な存在か、高次の意識に進化/昇華することのできない、その価値のない者と見なされるだろう。来るべき専制に反対する者は家畜と見下され、まさに今日ファシストイスラムテロリストのと同じように、情け容赦なく抹殺されるだろう。

* バビロンに抵抗する聖徒たちは偽宗教に大胆に反対するであろう。彼らの反対は野蛮で血生臭いジェノサイドを発火させることだろう。≪わたしは、この女が聖なる者たちの血と、イエスの証人たちの血に酔いしれ≫(黙示録 17:6)、≪預言者たちと聖なる者たちの血、地上で殺されたすべての者の血が、この都で流された≫(黙示録18:24 )のを見た。来るべきこのジェノサイドはさらに、終わりの時の陰謀を企てる者の秘密の内的文書によって裏付けられている。彼らはそのような人々と社会を組織的軍隊をもってみな抹殺するよう指示され、それらのいわゆる感染者を根絶やしにするだろう❶。

* 来るべき禍の恐るべき証言として初期キリスト者に対してなされたローマ帝国のジェノサイド狂乱を見てみるとよい。紀元65年、ネロは彼自身の過ちから目を逸らさせようという憎むべき必要があって、ローマの火災の責任を無力なキリスト者に偽って負わせた❷。Sulpicius Servus’sChronicle は以下のように記している。

 ≪ネロは火災が彼自身の命令によって起こされた責任から逃れようとあらゆる手を尽くしたが出来なかった。そこで彼は非難の矛先をキリスト者に向け、最も残忍な拷問が無辜の民に向けて加えられた。それだけでなく、新種の死刑さえ考案された。・・・その時にパウロとペトロは死刑判決を受け、パウロは斬首され、ペトロは十字架刑に処せられた。≫❸

* タキトゥスはその恐怖の詳細を次のように語っている。
≪ネロはキリスト者と呼ばれる、彼らの嫌われていた行動のために人々から憎まれていた階層の者たちに対して犯罪を押し付け、究極の拷問を加えた。キリスト者とはティベリウスの治世中にポンティウス・ピラトスという総督の手で極刑に処せられたキリストと呼ばれる者の名から取られた名前である。それは当時検閲されていた最も有害な迷信だった。・・・そうして最初は犯罪者全員が逮捕されたが、それから彼らの情報によって、人類への憎悪のために町を放火したとは思えない夥しい人々が有罪とされた。あらゆる類の嘲笑が彼らの死に加えられた。獣の皮を被せられて彼らは犬に食いちぎられ死んでいった。あるいは十字架に付けられたり、また、昼の光が無くなった時、夜を照らす油に用いるために火刑に処せられ焼かれた。ネロはその惨劇のために自分の庭を提供し、サーカスの見世物とし、彼は民衆と混じって、洗車の御者の服を着たり、車の上に立ち上がったりした。それで、極刑犯罪者として見せしめにされる犯罪者としても同情の念が起こった。それは彼らが拷問を受けたのは、そう思われていたような公衆の益のためではなく、一人の男の狂気を満たすためだったからである。≫❹

* ナチス・ドイツも一人の男の狂気を満たしたが、来るべき恐ろしいジェノサイドの例としてはおそらくもっと効果的であろう。ナチスはアドルフ・ヒトラーというノストラダムスの預言した第二の反キリスト/ニムロド/専制支配者をもって完了する悪しきモチーフを持った政府を支配した政治勢力だった。ノストラダムスが預言した最初の反キリストはナポレオンだった。そして三番目で最後の反キリストは聖書の獣となるだろう。ナチスが完璧に成功していたら、ヒトラーを世界総統/反キリストとして戴く抑圧支配の世界政府を樹立していただろう。もちろんそれを切望したナチス支配は、正式の反キリストがニューエイジに約束して鼓舞するだろうように、繫栄の千年王国のよく分からない約束をもって人々を鼓舞したよく悪名高いドイツ第三帝国だった。

* たいていの人々はナチス政権が神秘主義とオカルトに浸食されていたことを知らない。それがキリスト教という公の衣を纏っていたからである。ナチスは秘密裏にニューエイジ万神殿の神智学の教えに加入していた。ニュールンベルク裁判の検察団はナチスの秘教的思想についての知識と文書の公開と控え、その最高レベルで影響を抑えた。何故なら、それが証拠として認められるにはあまりにも曖昧で、被告であるナチスからの無罪の嘆願の恐れがあると判断したからである、とニュールンベルク裁判のイギリス検察官のAiry Neaveは記している。チャーチルはそれが公になるべきではないと強く主張した❺。国家社会主義の神秘的次元は第二次世界大戦時にもそれ以前にも秘密ではなかった。「マジシャン Dion Fortune」が英国人の間で書簡を回覧させていたように、1930年代にヒトラーを夢中にさせたものをオカルト雑誌が議論していた❻。

* 歴史家はナチスが本当にオカルトにとらえられていたことを認識している。それはオカルトの霊母、神智学の創始者Helen Blavatskyに鼓舞されて、またそれよりも小さいが、Aleister Crowleyの影響にもよった。神智学は最初、1884年にドイツで立ち上げられ、世紀をまたいで神智学はドイツ全体に広まった。神智学はナチスの人種論思想家たちの偽りの正当化と孵化の地表を提供し、夥しい汎アーリア主義、反ユダヤ主義団体を生み出した。ブラヴァツキーは1892年から1900年の間にヒンズー教とチベット仏教由来の古代の太陽の象徴swastikaとブラヴァツキー家の紋章とを合体して彼女の作品のカバーに載せた。それはサークルによって同封され、六芒星を形成する三角形に組み込まれて載せられた❼。

* 神智学とそのオカルト思想は中欧Ariosophy支部の基石として、ドイツ人種思想をドイツオカルト主義と神智学と混ぜ合わせて醸造されたものである❽。古代ゲルマンの多神教はFolk Soul(民族の魂)として取り入れられ、“Das Volk”として流布され、民族主義イデオロギーとして19世紀末から20世紀初頭にかけてドイツ中に知られるようになった。そしてそれがナチスによって継承された。この思想は古代の英雄集団から神的任命を受けて権力を宣言したことから導出された。それはさらに人種的優性という哲学思想の土台を提供した。それはキリスト教以前の汎アーリア主義の時代に遡る民族的イデオロギーとして好んで傾聴された。それはキリスト教に敵対するイデオロギーとして、イエスを死すべき人間の教師に変質させた❾。

* 1930年代のカトリック司祭Muckermanが準備したレポートにはナチズムはナチスの使徒Alfred Rosenbergの書き物に鼓舞された新異教主義であると宣言している。血統と人種がこの政治的宗教の根幹を成していた。もう一人は外交官でありローマカトリックの司祭 Alois Hudaで、彼lはキリスト教は北方人種に対してはよそ者だったと書いている。キリスト教はナチスによって血と人種を神聖視する民族的神秘主義の形を取った「新たに再生された異教主義」に置き換えられた⑩。

* ナチスは聖杯城の宝物を見つけることに憑りつかれた。さらに、ヒトラーはワグナーの作品の中で栄化された聖杯ロマンスに我を忘れた。バイガントとライヒによれば、ヒトラーは自分自身を聖杯の騎士と見、SS(親衛隊)の隊員をチュートンの騎士、円卓の騎士と見なした⑪。SS隊員はオカルトとアーリア主義の研究のため、ヒムラーが両方の研究者となった三部門に打ち込んだ⓬。ナチスは1944年、Otto Rahnオットー・ラーンの調査を基にオットー・ラーンSS研究大隊を監督するヒトラーの親衛隊長司令官、SS Standartenfuehrer Otto Skorzeny に率いられて、MontsegurモンセギュールとLanguedocラングドックの砦を悪名高い発掘を行った。オットー・ラーンはChatharsがEschenbachのPercevalに出て来る聖杯を持っていると信じていた。ナチスはラーンの調査に感動した⑬。

* 聖杯宝物には古代の剣、杯、皿、槍が含まれ、何度か進化して、タロットの小アルカナの4つのスートになった⑭。タロットカードは女性教皇、マグダラのマリアやイシスの比喩など、ローマ教会によって禁止された異端カードの秘密のイデオロギーに通じるように考案されていた⑮。タロットカードはミラノで14世紀初頭につくられたと考えられているが、Legominismレゴミニズムのコードはフランスのオカルト主義者が18世紀に再度オカルト主義の秘密を解くまで失われていた。トロットカードはこの時代にカード遊びとして用いられて生き残った⑯。トロットカードの剣(ソード)、聖杯(カップ)、金貨(ペンタクル)、棍棒(ワンド)は後に今日我々が知るような、スペード、ハート、ダイヤ、クラブとして有名になった⑰。スペード/剣は神々の男性的側面、ハート/カップは杯/子宮の女性的側面の比喩であり、クラブ/棍棒はサングリア王朝を表し、ダイヤモンド/ペンタクルは女神(イシス)を表していた⑱。

* ハリウッド映画の“インディージョーンズ”三部作はナチス版聖杯探求を描いている。実際の探求では、探検隊はシャルルマーニュの槍として神話化された古代の槍を手に入れた。それは十字架の時にイエスの脇腹を刺した百人隊長の名にちなんでロンギヌスの槍としても知られている。ラーンの調査は聖杯、証言の板、エメラルド聖杯、契約の箱、古代のオカルト知識、金貨、銅製の巻物、ロンギヌスの槍を所蔵する数々の巻物を含むエルサレムの宝物を含んでいた。オットー・スコルツェニーは彼のニックネームの「Scar」とサインされた一語の電報を1944年3月15日にベルリンに「Ureka」と送った。ベルリンはスコルツェニーに「帝国総統」の署名で返信した。文面は「よくやった。おめでとう。明日正午の空を見て、我々の到着を待て」であった⓳。発見についてあまりよく知られていないことが第45歩兵分隊の連隊長Buechnerによって記されていた。それは「諸世代の宝物」が分割される前に宝物はローマの金貨、木片(彼らはそれが契約の箱のものであると信じていた)、その他、ソロモン神殿からの金製品、12枚のルーン文字以前のタブレットに掛れている解読できない碑文、宝石が散りばめられた楔形文字が彫られたの3つの金の飾りがついた銀の杯/聖杯、宝石で象嵌された金銀で出来た沢山の宗教的作品、大きさと形が様々な多数の宝石が含まれていた⑳。ローゼンベルクとヒムラーは1944年春、モンセギュールで発見を讃えてメダルを授与したと信じられている㉑。

* この有名なシャルルマーニュの槍は聖杯伝説の「運命の槍」としても知られており、現在ウイーンのハプスブルク博物館に展示されている。ヒトラーが探していた宝物は様々に変形して、Ring Lord 伝説に根ざすアヌンナキ/ネフィリム王の悪名高い槍/杖と考えられた。アヌンナキ/ネフィリムの杖は後に「規則」と言われるようになった㉒。政府の規則である。

* ナチスは秘密組織から生まれた疑似宗教的運動と自らを見なしていた。その秘密組織のゴールはフリーメイソンやイルミナティと同じだった。多くの正統派歴史家はSSのことをナチスのフリーメイソンと呼んでいる㉓。ナチスの運動はオカルト主義者と、フリーメイソン、イルミナティ、Germanenordenゲルマン騎士団, Teutonic knightsチュートン騎士団, Thule Societyトゥーレ協会などの秘密結社から成長した㉔。その際、彼らはババリアのイルミナティの教理、「最後が手段を正当化する」のアジェンダを引き合いに出した。ナチズムは 制御できなくなった右翼の政治運動だった。右翼ナチズムファシズム(国家社会主義)は国家と国家の目標を達成するための寡占団体との合併である。ナチズムは明らかに純粋の社会主義にほんのわずかな正当性しか持たない極右の運動である。だが社会主義も共産主義やアナーキズム(無政府主義)とほんのわずかな正当性しか持っていない。ナチズムは最初、西洋資本家によって彼らが、これもまた制御を失った共産主義を阻止するために考え出され、資金を提供された㉕。
 
* 表向きは「北方ゲルマン」は古代のゲルマン文学の促進するグループだったが、水面下では裕福な民族主義者が再生したチュートン騎士団のフロントだった。チュートン騎士団はラディカルな政策、人種神秘主義、オカルトをイルミナティのアジェンダによって促進する団体だった㉖。「ゲルマン騎士団」はフリーメイソンの集合だったが、決然と反メイソン、反ユダヤを掲げていた。

* 「ゲルマン騎士団」とは「ゲルマン修院」であるが、1912年Von Listの弟子たちによって結成された㉗。この修院はドルイド、アーリア主義、ワーグナーから引き出されたアーリア復興に焦点を当てていた㉘。Greerによれば、Von ListとJorg Lanz Von Liebenfelsはアーリア主義支流の建築術師だった㉙。反セミティズムの”New Temple Order”はListとAdolf Josef Lancに師事した一人のシトー会修道者によって1907年に造られた。彼自身も、Jorg Lanz Von Liebenfelsの称号を名乗った。その組織は旗にswastikaを収集した。Von Liebenfelsは洪水前のアーリア神秘主義カルトは人間以下の小人との異常な性に没頭した㉛が、それは現在の人類と小人異星人やケルト神話の小人のおとぎ話のよく似て、もうひとつのDNA操作や交配の神話のようである。さらにリーベンフェルスはOstaraという反セミティズムのジャーナルを刊行した㉜。このOrdo Novi Temple(新神殿教団)はヒトラーとヒムラーに多大な影響を与えた。彼らは教団儀式をSSに組み込み㉝、古代のインド・アーリアの最高位のカースト、ブラフマンの異教祭司王を表すListのArmanenOrdenから多くのシンボルを取り入れた㉞。

* 1918年にゲルマン教団分派がトゥーレ協会という新教団を生み出した㉞。そのロッジはミュンヘンにあった㉟。教団はRudolf Von Ssebettendorfに率いられ、彼はVril(或る血統内に保持された神秘的潜在力が将来の優性人種を生み出す)と民族的教義を協会に加えた。他の会員にはRudolf Hess,Dietrick Eckhart,Alfred Rosenbergがいた㊱。トゥーレ協会はアーリア人種の敵を滅ぼすことに専心した。協会の会員は「アトランティアン」と呼ばれ、又の呼び名がチュートン騎士団であった。彼らの敵はいつもアダムの純粋種、イスラエルであり㊲、彼の子らであった。

* トゥーレ協会は共産主義に対する対抗であり抵抗であるものとして出現した。彼らのロゴも剣に貫かれた神智学の    swastikaだった。トゥーレはチュートンのアトランティスと信じられていた神秘的なゲルマンの故地だった。この暗いオカルト主義のアーリア主義的組織は喜んでトゥーレを自らのアトランティスとし、アーリア人の父祖の故地とした㊳。アーリア主義は原初のセミ的アーリア人は死すべき人間との混血によって超人的力を失ったとする宇宙観を支持していた㊴。トゥーレ協会は黒魔術とサタニズムに浸透されたアーリア人僧団だった。それはちょうどアトランティスが黒芸術に浸されていたようである。トゥーレ協会は始めテンプル騎士団によって形成された他のチュートン騎士団の関連教団を通してチュートン騎士団についてのゲルマン神話の栄光を賞賛した㊵。近代チュートン騎士団はテンプル騎士団と兄弟組織であり、ヒムラーの目には悪名高いSSはチュートン騎士団あるいはアーサー王円卓騎士の再生だった㊶。

* トゥーレ協会はドイツ労働者党DAPを1918年に組織した。ヒトラーはDAPに1919年に加入した㊷。DAPとヒトラーはDietrich Eckartを通してトゥーレ協会によって設立された㊸。トゥーレ協会はVolkishe Beobachterという新聞を 買い取って、Eckartを編集者に据え、その刊行紙がナチス党の公的機関となり、1921年までにはヒトラーが所有者となった㊹。トゥーレ協会は「Harrerに率いられた政治的労働者サークル」と呼ばれた労働者組織と融合してナチス党を組織した。その労働者サークルは秘密のゲルマン教団を生み出すときに働いた神智学のゼベッテンドルフによって設立された㊺。

* 神智学はさらにSchellingやBohme、それにもちろんDietrich Eckharの著作を鼓舞した㊻。エックハルトは巣立ったばかりのナチス党とトゥーレ協会の両方に在籍した。彼はナチスが指導者を必要としていることを理解し、ヒトラーをこの指導者と見込んだ㊼。エックハルトはヒトラーを秘密の教義に引き入れた。それは主に神智学協会からのものだった㊽。ヒトラーは終生のオカルトの学徒であり、確信的アーリア主義者(アーリア的神智学徒)だった㊾。現在、たいていの歴史家はDietrich Eckartをヒトラーのオカルトの師匠と考えており㊿、彼はアーリア主義の教理を信奉する著作家を沢山読んでいたと信じている(51)。

* ドイツ青年運動はオカルト主義の下部構造を形成するナチスのもう一つの鍵要素だった。ワンダーフォーゲル運動は1920年代に始まった。この多神教的ベースの運動がナチスの運動と併合された。ヒトラーユーゲントはその際初期から新たな異教儀式に導かれていた。彼らはヒトラーが地上での神の代理だと教えられた。Stefan Georgeの詩と文学がいつも読まれ、ヒトラーユーゲントの集会で繰り返された。Georgeは1900年代のドイツの著作家であり詩人である。彼の作品には神秘的多神教的秘教的教えが満ち溢れていた。BaigentとLeighによれば、彼に名声はT.S.ElliotやYeatsに匹敵していた(52)。

* ゲオルゲ自身、自分を英雄Jason,Achilles,Herculesのケンタウルスの師であるChironに似たピタゴラス派の人間と見ていた(53)。チロンは洪水前のギリシャではその知恵と能力によって賞賛されていた。当時の全ての名高い英雄たち(ネフィリム)は彼の弟子だった(54)。

* ゲオルゲとニーチェの教えは、ゲオルゲのswastikaモチーフと彼の著 Das Neue Reich(新帝国)と共にナチスによって彼らの霊的先駆者として引用された。1907年にゲオルゲは「第七のリング」を出版した。それはヘレン・ブラヴァツキー、の神智学運動とその教えを反映したものだった。ゲオルゲは反キリスト教で、その信念は凄まじく異教的だった。ゲオルゲは神智学のアバターを信じ、促進した。アバターは神智学の用語として顕著な言葉である。それは見えざる秘密の師のことであり、それは悪霊であり堕天使だった。覚えているかもしれないが、ルシファーも栄光から堕ちたアバター誘惑者と言われた。

* ゲオルゲはワグナーのオペラ「ローエングリン」の聖杯から指導者を意味するFuehrerを取り込んだ(56)。BaigentとLeighによれば、ゲオルゲは元々のFuehrerを昇華して、メシア的資質を表現するものとするまでに高め、宗教的含意をもたせた(57)。ワグナーは決然たるVolkisheだった。そして彼の作品は非常に異教的ゲルマン民族説話、汎アーリア神話、聖杯神話へと引き寄せられた。ワグナーは顕著な魔術師長であり錬金術師のマスターだった(58)。彼はアーリア世界哲学を促進した(59)。彼はWolfram Von Eschenbachを聖杯神秘主義をドイツの文脈に取り入れるために引き寄せ、彼自身の汎アーリア傾向をそれに加えた(60)。ワグナーは決然たる反セミティストであり、彼の作品はヒトラーを鼓舞した(61)。こうして、ワグナーの音楽と哲学の多くはナチスと合体された(62)。

* アルフレッド・ローゼンベルグはこの新しい政治的宗教の使徒として知られた(63)彼はナチスの公的理論家だった(64)。ローゼンベルグは“Myth of the Twentieth Century"を著わしたが、それは徹底的にキリスト教、特にカトリックに対して敵意を含んだものだった。彼の本はキリスト教の間近い死と新宗教の誕生と、そして新人の創造を宣言した。新人とはドイツの血統カルトから生まれた思想である。ローゼンベルグは北方人種が民族的神話を信奉するドイツ教会の導きの下にその魂を再獲得すると信じていた(66)。

* ナチスの神秘主義にはもう一人の使徒がいる。それはErnst Bergmannで、彼はDie Deutshe Nationalkircheを1933年に刊行した。ドイツ人の信念運動として知られた運動の顕著なメンバーだった。ヴァチカン大使Alois Hudalは激しくBergmannの書に反対し、ベルクマンはゲルマン人種の分離を促進し、その人種的表現として国民教会を求めており、カトリックは北方人種とは異なると言って、ベルクマンは「セミティズムの霊」に感染し、聖書は偽りのイエス像を促進しようとしていると言って、イエスはインド-ゲルマンの起源を持つ多神教教徒だと述べている。ベルクマンはさらに、アーリア主義はミトラ教だったと主張した(67)。ミトラ教とはローマを含めて、顕著なグノーシスであり、神秘宗教であり、キリスト教以前の世界の大衆カルト宗教だった。その根本秘義は太陽が黄道を通る分岐点運動だった(68)。ミトラ教は光の父を認めていた。それはゾロアスター教にも(69)、フリーメイソンにも(70))神として「大いなる建築家」として知られた。

* 1933年7月22日、ワグナーのParsifalを堪能した後、ヒトラーはラジオで帝国教会の創造を宣言した。それはキリスト教に取って代わろうとする国家護持の教会である。1933年9月までに帝国教会は設立され、その監督としてLudwig Muellerを据えた(71)。1934年2月7日に枢機卿Karkl Josef Schulteとの会談で、ヒトラーはアルフレッド・ローゼンベルグと一心同体であるとし、彼と彼の異端教理を党のドグマの製作者と宣言した。ローゼンベルグはそれからJosef Goebbelsと共同で、ナチスの思想政策の長となった(72)。ドイツ的信念運動はこうしてナチスのために人種に基づく別の教会を 組織した(73)。

* BaigentとLeighによれば、帝国教会の出現と共にヒトラーは彼のメシア的意図に憑りつかれた。ヒトラー自身、自分をメシアと見ていたか、あるいはさらに正確に言えば、新帝国を導くださ汎アーリア主義のアバターとして、Hohenstauffen帝国から降った霊として見た。ホーエンシュタウヘン帝国は1138年から1254年までドイツの王朝であり、1166年にはローマに侵攻し、自らの教皇であるPaschall IIIを就任させ、その後、Frederich Iはボヘミア、ハンガリー、ポーランドを含んだ帝国を広げるために彼の傀儡教皇を利用した。そこでヒトラーはゲオルゲがワグナーの聖杯オペラ、ローエングリンから取ったヒューラー像の上に彼のメシア的人格を打ち立てた(75)。ヒトラーは彼自身をシモン・マゴスに似せてキリスト教の簒奪者へと変容させ(使徒8:1-25)、単にキリスト教の残渣のみを彼の帝国教会に取り入れ、表面的にキリスト教の衣を与えた。それが未来のバビロンで起こることである。

* ユダヤ教、イスラム教、キリスト教に忠実に留まる人々は将来、ホロコーストの恐怖に遭うであろう。未来の世界政府と宗教とは共同で、下等人間を削除して、意識のいわゆる正しい次元へと昇華させて、人類の残りを取り戻す務めを課されるであろう。同じ事がナチスの専制の下で、「現れ出た超人人種」としてのアーリア人であるナチスが下等人間として人間に従属するユダの民を裁くことにおいて起こった。ナチスは現代のネフィリムを創造する優性思想を通して遺伝子操作の中で煮えたぎる白人のスーパーアーリア人の刻印を押す陰謀を企んだ。ナチスはニーチェの超人哲学(76)を新人の創造思想に合体させた(77)。国家社会主義は「Master Race of Supermen」(主要超人種族)という超人的存在の創造を求める秘教的なバラ十字会の教えをベースにしていた(78)。これがVolkisheイデオロギーとしてのバラ十字会/Vrilの教理である。それは超人が血統における何か特別なものを通して創造されるとするイデオロギーである。Hess,Haushofer,Hitlerを含むVril/バラ十字会は アーリア優性種族が遠い過去に地上に降り立ったと信じていた。ハウスフォーファー教授は「黄金の夜明け教団」と Aleister Crowleyと繋がっていた。彼はヘスとヒトラーの師であり、彼のコネクション日独同盟にとって決定的であり、ドイツを中心とする大ドイツ政策である「生存圏」政策の作者だった(79)。

* Colin Wilsonはナチズムはヘルメス多神教的な天が地上にもたらしたという教えに浸されていたと書いている(80)。その目標は凡庸なセトから発する神の選民思想に侵された世界ではない進化した超人を創造することであった。高次元に昇華する価値のないものは誰でも遂には奴隷として新しいネフィリムに仕えるであろう。ナチスの新人の秘密の教理は世界と人類の全体的進化への証言を宣言して始まった。ヒトラーは純血種を混合したことが世界の原罪だった
と信じていた(81)。

* ヒトラーはHans Hoerbigerが史上三人の偉大な天文学者だと信じていた。彼については以前Glacial Cosmologyの著者として論じたことがある。ナチスは喜んで彼の宇宙論を採用した(82)。ヘルビガーはシュメールや聖書の民話に記されている巨人が洪水前聖書を支配していたと信じていた。神智学の教理の下、ナチスは人類ではない訪問者が偉大な主として秘密裏に人類の進化を導くためにずっと昔に地球にやって来たと信じていた。その訪問者たちはアトランティスの時代に、遺伝子操作によって神的ハイブリット存在を一種の神人として造り出し(83)。それがナチスが信じている元祖ケルマン人である。これら全ては人間のDNAに関する宇宙人の実験と不気味に似ている。こうして、ナチスはEckartに率いられて、非人間知性とのコミュニケーションをする専従組織を立ち上げた。ヒトラーはオカルトの背後の力は遠い所からやって来た不可視のヒエラルキーを持った知られざる優越者だと信じていた(84)。

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次回 : 第46章 偽預言者
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