たくさんの反響を頂き、はや第七回を迎えまして感謝しつつ、少しでも参考になってもらえたなら幸いです。
と言う事で今回は武器の製作としまして変態紳士さんからリクエスト頂いたビーム・ライフルの製作をお届けしたいと思います。
ライフルなどの製作では基本的に箱組みやプラ板の積層といった手法があり今回は比較的やりやすく多様されているプラ板の積層で製作したいと思います。
どちらの手法をとるかはケースbyケースで前回私が製作したデルタ・カイのロングライフルは大型のため積層で作ると重量バランスが悪いので箱組みで仕上げています。
箱組みと積層を上手にとり混ぜて作るというのも一般的に用いられていますのでそれぞれにあった方法で製作すると良いと思います。
■積層による基本的なライフルの製作・・・

■まず最初は図案をおこして作りたい形を原寸大で起こします、今回は1/100用のライフルを製作します。
どの位の大きさが良いのかよく分からない場合は大まかな形をプラ板か厚紙で切り抜いて持たせてみると良いと思います。

■さあ、これからどういう風に作っていくか?というと・・・・大まかに分割してパーツごとに製作し最後に組み立てるといった感じです。
まずは赤で示した部分を製作します。


■積層での製作ですが、ここで積層って何?というと簡単に説明するとプラ板を貼り合わせて厚みを出し立体的に作るということです。
画像のは①が1㎜で②が0.5㎜③が0.5㎜のプラ板で、これらを貼りあわせると4㎜になります、1/100のライフルは標準的に5㎜前後の厚みかと思います。
①・②・③とそれぞれ形状が違いますが、こうする事により貼りあわせていくと凹のディテールがついたパーツが出来ます。(プラ板の切り出しについては、ゐ・ろ・は・其の五~ビームソードからパーツをゲージにして切り出す方式を参照して下さい。)
次に、カットしたそれぞれのプラ板を①~③の順番で矢印の通りに貼りあわせていきます。
接着剤についてはセメント系だとプラが溶けて厚みに誤差が生じやすいので瞬着のジェルが適しているかと思います。

■貼りあわせてパーツの完成です、凹みディテもできています。
厚み部分はヤスリ等で平らにします。

■次に青で囲った部分のパーツを製作します。

■これも、先程の赤い部分と同じ作り方でパーツを製作します。
(①が1㎜で②が0.5㎜で③も0.5㎜です。)

■こんな感じで二つ目のパーツが出来ました。
・・・・・・ここでワンポイント!・・・・・・・・

■ここでプラ板を開口する場合は0.3㎜~0.5㎜のプラ板がベストです。1㎜板になると出来ない事もないですが難易度が高いので0.5㎜板を2枚重ねて1㎜としたほうが良いようです。
画像は何をしているのか?というと開口する部分の隅(エンド部分)に針で穴を空けてデザインナイフ等で切れ込みをいれた際のストッパーとし切り込みすぎを防ぎます。

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■ここで、先程作った青い部分のパーツに少々ディテを加えていきます。

■次は緑の部分のグリップ等の細かなパーツを製作します。

■グリップの製作です、①が1㎜で②が0.5㎜です①を②で挟み込むように貼りあわせます。
その他の各パーツも4㎜の厚みで積層で製作します。

■最後にライフルの銃身を作ります、これはプラパイプで製作します。

■プラパイプの組み合わせで作りますが、銃口にいくに従って若干細くなるようにヤスリます。
パイプのやすり方はドリル等にパイプをセットして回転させてペーパーを当てる事により、ゆがみが無く綺麗な○に加工できます。

■これで全てのパーツが出来ました、後は組み立てて完成ですが塗り分けをする場合は仮止めし、後で接着するようにします。

■組み立てて若干のディテを加えて完成です。



■グリップはピンバイスで穴を空けてプラ棒で可動するようにしました。
如何でしょうか?その他、使える工作をご紹介します。
■なるほど・ザ・工作!
■ここでは、武器製作に使える2つの工作をご覧下さいませ。
その①~スリットの製作

■まず、プラ板の1㎜と1㎜の角棒を画像のように切り出します。
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■切り出したモノを接着してスリットの出来上がりです。
1㎜板にスリットを開口しようとすると、なかなか難しく綺麗作るのは容易ではありません。
なので、この様にすると綺麗で簡単にスリットが出来上がります。
その②~アールの製作

■まずプラパイプを大体半分にします。
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■そこにプラ板でこんな感じで接着します。
ライフルやマシンガンでよく使われるアールのパーツを作る事ができます。

■先程のスリット板と組み合わせてこんなのも出来ます。^^
