宮崎放浪記 ②高千穂鉄道跡&高千穂峡 | マイレール日記

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変わりやすい天気にご用心ですね

リニア跡地を後にし、猛スピードで次なる目的地、高千穂を目指します。


高千穂は「神話と伝説のまち」と言われます。これは日本神話において、天照大神がこもったとされる岩があったり、ニニギ(天照大神の孫)の降臨の地であったり、するためです。私も鉄ファンながら少々心しての山登りです。


高千穂に向かう理由は2つあり、1つは高千穂峡(絶景と聞く・・・)。もう1つは高千穂鉄道の跡地を巡りたかったから。


高千穂鉄道は前身が国鉄→JR高千穂線で、元々延岡から高森を経て熊本に抜ける九州横断路線として着工されました。しかし高森トンネル内の異常出水により、工事が凍結。延岡~高千穂のみが高千穂線として存続、その後廃止されかかるも自治体による第3セクターとして高千穂鉄道発足、継承。ところが2005年の台風で大きな被害を受け、そのまま廃止されてしまった悲運の路線であります。


高千穂鉄道は景色が素晴らしかったと聞きます。

廃止以前に是非乗りたかったですが、今ではそれも叶わず・・・。




さて。


時間が限られているため、高千穂鉄道跡地は国道付近に限り見るとして、私はレンタカーのナビに従い、高千穂を目指します。

ナビでは高千穂鉄道が現存しているため(やった!)、国道とクロスする付近で車を止め、撮影を試みようと思ったのですが・・・


・・・あれ、見当たらないな。


と思い、五ヶ瀬川にかかる橋の中間地点までやってきて驚愕した。


↓はるか下方に跡地があるの見えます?

鉄な自分と周りの人たち

・・・というか、尋常で無い高さに橋がかかっている!

うわーーーと思いながら足が震え、カメラを構えるのも恐かった。

気になる方、国道218号線の「干支大橋」で検索してみてください。


干支大橋以外も巨大な橋がいくつもあり、高千穂までの道のりは山々の壮大なスケールに圧倒され、さすが神話の里に続く道と思わせるものがあります。


そして跡地として忘れちゃいけないのが、天岩戸付近にある高千穂鉄橋。

鉄道の本では必ずといっていいほど登場し、橋を渡る高千穂線を低い位置から狙った写真が強烈に印象に残っています。

でも国道から見ると同じくらいの高さで、それほど迫力感が無かった気がして残念でした。
鉄な自分と周りの人たち


延岡から約1時間。リニア跡地からは約2時間で高千穂駅跡地に到着。


跡地といえども復帰を念願する方々がおり、駅周辺は廃止前の状態を色濃く残していました。


↓高千穂駅構内跡
鉄な自分と周りの人たち

↓左の線路が高森に続く予定だった。
鉄な自分と周りの人たち

↓反対側(延岡方面)
鉄な自分と周りの人たち

↓高千穂駅舎跡
鉄な自分と周りの人たち

駅構内にも降り立ってみました。


↓洗車場も状態が良さそう。
鉄な自分と周りの人たち

↓駅ホーム側から見た駅舎。(駅舎の裏側)

 歓迎のボードが哀愁を誘う。
鉄な自分と周りの人たち


高千穂鉄道が存続に向け、苦心していた事は鉄道ニュース等で知っていました。しかし所詮遠い場所での話、関係無いやと思っていましたが、こうして現物(現実)を見る(知る)と、寂しさとともに何とかならないのかな、と思いました。(でもやっぱり難しいんだろうなぁ・・・)




高千穂峡は、高千穂駅跡から10分程度のところにありました。


噂に違わぬ美しさでございました。


↓高千穂峡に続く遊歩道から。
鉄な自分と周りの人たち

↓有名撮影スポット。絶景でした!
鉄な自分と周りの人たち

↓川の水が岩肌を削って独特の風景に。
鉄な自分と周りの人たち

↓川の水も透き通って美しい。
鉄な自分と周りの人たち


高千穂峡の絶景には心癒されました。ここまで完成された渓谷は見た事が無かった。

また今度ゆっくり来てみたいと思います。




再びクルマに乗り込み、レンタカーを返しに延岡に戻ります。


ですが少し時間が余っていたので、私は秘境駅に行く事を決意。


秘境駅、と言っても高千穂鉄道の秘境駅の跡地です!



・・・そこには想像を絶する世界が待っていました。


・・・③に続く。