田窪一世 独白ノート -13ページ目

田窪一世 独白ノート

ブログを再開することにしました。
舞台のこと、世の中のこと、心の中のこと、綴っていきます。

 

精神科医、斎藤環氏の言う幸福体験とはPERMA(パーマー)である。

 

P=Positive Emotion (ポジティブ感情)

幸福の主観的感情を大切にすること。

 

E=Engagement (エンゲージメント)

夢中になることを見つけること、周りのことは目に入らないぐらい熱中出来ることを見つけること。

 

R=Relationship リレーションシップ(関係性)

パートナー、友人との関係を大事にすること、人のために何かをすること。

 

M=Meaning ミーニング(意味、意義)

自分がやっていることに意味があると感じられること。

 

A=Achievement アチーブメント(達成)

意味のあることを成し遂げること。

 

 

▶︎みりん

 

 

 

 

 

 

優れた者ほど間違いは多い。それだけ新しいことを試みるからである。

 

 

▶︎みりん

 

 

 

 

 

 

敵と打ち合う実践的な心得

 

敵の拍子の逆を取って打て

 

まだ打つ用意が出来ていない敵に対しては、素早く打つ、一拍子の打ち

 

こちらが打ち込もうとすると、素早く引いて刀で防ごうとする敵には、打つと見せかけて打たずに、敵の刀が宙ぶらりんになったところを打つ、二の越の打ち

 

互いに同時に打ち込む時には、狙って打つ意識を捨てて、無心になって、敵の打ちに応じてどのようにも打つ、無念無想の打ち

 

 

▶︎日吉

 

 

 

 

 

 

座キューピーマジック「ハムレットのための特別席」の初日が近づいて来ました!

 

今回、主要キャストをシングルで配役したことで舞台のクオリティがグンと向上しました。特に前回僕が演じたゲイの友人瑠璃男に挑戦してくれたモウジーン兼史の仕上がりは素晴らしく僕も脱帽の演技です。彼の感性、理解力、やはり本物にはかないません。さらには岡野佐多子の磨きのかかったコメディセンス、鶴屋紅子のシリアス演技への挑戦。その他、若い俳優たちのパワーと個性などなど見どころ満載です。もちろん僕自身も、たぶん最後になる圭介役にかなり入れ込んでおります。今回の「ハムレットのための特別席」観て頂けたらとっても嬉しいです。

 

チケットのお申込みは劇団直通携帯電話アドレスからお願いします。

 

cupid.magic@au .com

 

 

▶︎ハムレットのための特別席

 

 

 

 

 

 

 

ユングは、ミッドライフ(中年)において人は、大切な人生の転換期を経験すると考えました。とくに32歳から38歳(*)の間に、個人の中にある深刻な変容が必ず起こるとし、これを「生の転換期(独語:レーベンスヴェンデ)」だと言っています。

 

現代社会ではこの年齢は40歳前後にあたるとも言われます。また、この変化の時は“40歳から70歳にかけてのある時点”で訪れると言うこともあります。子供から大人になる思春期に危機が訪れるのと同じように、人生の後半に到達するときにも危機が訪れます。人生の前半に無視してきた問題や義務や欲求が、この時期になって現れてくるのです。

 

たとえば今まで価値があったものに対して価値を見いだせなくなったり、今までの生き方に関心を失い始める、といった形でこの危機はやってくるかもしれません。あるいは、突然、原因不明の身体的症状に悩まされるかもしれません。いずれにしろ、この時期に問題や症状が生じたら、それは新しい自己実現のための病だと考えられるのです。これに直面しないでいる限り、その問題なり症状なりに、悩まされ続けることになりますが、勇気を持って立ち向かい、これを乗り越えると、それは新しい可能性や創造性への飛躍につながります。したがって、「中年の危機」は意義深い停滞と言えますし、またこの危機はきわめて「正常」なものであるとさえ言えます。

 

ユングが1929年に研究所での講義中に次のように言った記録が残っています。「年をとれば、自分自身や世界などの両義性を知ることがきわめて重要になってきます。疑うことは知恵の始まりです。人生の価値を疑い始めることはきわめて重要であり、そうして世界の錯綜から自らを解放することができるようになるのです。若い人たちは疑いの中で生きることができません。人生に対して深刻な疑いをもてば、世界に入っていけなくなります。しかし成熟した人は世界からもっと分離すべきです。人生の半ばをすぎれば、それは完全に正常なことです」

 

エレンベルガーという精神科医は、フロイトやユングなどの深層心理学者の人生を調べ、「創造の病(creative illness)」という考えを提唱しました。偉大な創造的な仕事をした人は、中年において重い病的体験をし、それを克服した後に創造活動が展開されるというのです。この考えは、他の学者によっても多くの跡づけがなされ、中年における身体的病気や思いがけない事件などもそのような意味を持つことが明らかにされました。

 

この「危機」を乗り越えようとする過程で多くの人が体験することのイメージとして、「夜の海の航海(night sea journey)」があります。心が暗闇の中にあって、出口の光が見えず長らく低迷する状態です。しかし、航海がそうであるように、いつかは闇の世界から脱出する時が来ます。

 

 

▶︎北海道上空