領土問題 | 田窪一世 独白ノート

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日本には全部で6852の島があります。最西端は与那国島。最東端は南鳥島。最南端は沖の鳥島です。沖の鳥島には人は住んでいませんが、この島のお陰で漁業や天然資源の採掘が出来る海の範囲は想像以上のものになっています。

 

日本が抱える領土問題と言えば島根県の竹島。そして北方領土があります。竹島はれっきとした日本固有の領土ですが、現在、竹島には韓国の警備隊が常駐。北方領土にはロシア軍が常駐しています。このように他国の領土を実質的に支配していることを実効支配と言います。そのため日本人は基本的に行きき出来ません。

 

ロシアによる北方領土の実効支配のきっかけのひとつが第二次世界大戦の終戦日の違いがあります。日本の終戦の日は8月15日ですが、ロシアの終戦日は9月2日です。この違いが戦後70年ものあいだ外国に支配される事態に繋がったのです。

 

日本の領土の面積は世界61番目、世界的にみるとけっして狭いわけではない日本。さらに日本が自由に漁業や天然資源を採掘出来る海の範囲は世界第6位の範囲を誇っています。広い意味で領土には海も含まれます。陸地から12海里(約22キロ)までが領海。外国の船は許可無く渡航出来ません。陸地から200海里(約370キロ)までが排他的経済水域。漁業や海底資源を掘るなど自由に経済活動出来ます。日本は世界有数の海洋大国なのです。

 

陸地と海だけでなく空も領土です。領海の上空高度100キロまでは領空と言い外国の飛行機が勝手に飛ぶことは出来ません。ただしそれ以上高くなると宇宙となり衛星などを自由に飛ばすことが出来ます。

 

日本が抱えている領土問題は2つ。竹島と北方領土です。尖閣諸島でも領土を巡って問題が起きていますが、日本政府としては尖閣諸島に領土問題はないという立場を取っています。その違いが実効支配なのです。尖閣諸島は現在他国に実効支配されていません。だから領土問題は存在しないのです。

 

島根県隠岐の島町に属する竹島。もともとは無人島でどこの国のものでもありませんでした。19033年頃、日本の漁民がここに渡り、アシカ漁を始めました。そこで1905年に竹島がどこの国のものでもないことを確認した上で島根県に編入しました。このとき韓国からは特に抗議などはありませんでした。しかし1952年韓国が突然日本が主張する前から竹島は韓国のものだと主張。当時の韓国の大統領、李承晩が一方的に境界線を引き漁業権を主張しました。これを李承晩ラインと言います。これ以降日本の漁民がこのラインを越えると次々に拿捕されたり殺害されたこともあったのです。これ以来韓国が竹島を実効支配しているのです。

 

北方領土は国後島、択捉島、色丹島、歯舞群島の四島からなります。これらをロシアが実効支配している理由が終戦の日の違いです。世界的に見ると8月15日は日本が敗戦を宣誓した日ですが、降伏したことを文章に調印したのは9月2日なのです。ロシアは8月28日から9月5日にかけて北方四島を占領したので、戦争で奪ったものは返す必要はないと考えているのです。しかし日本にしてみれば敗戦を宣誓したあとに一方的に攻め込んで来て占領したわけですからこれでは筋が通りません。うんと譲っても歯舞群島は9月2日以降に占領しているのですからこれは明らかに不法であると言えるでしょう。

 

 

▶︎日吉