戦艦大和 | 田窪一世 独白ノート

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戦況が悪化していた昭和20年4月、広島呉軍港から沖縄本島へ向けて戦艦大和は出航しました。沖縄本島の読谷海岸に乗り上げて、その最後の瞬間まで大砲を撃って撃って撃ちまくろうという、いわゆる「沖縄特攻作戦」です。

 

無謀とも言える作戦に現場の指揮官はこんな言葉を残しています。「進歩のない者は決して勝たない。負けて目覚めることが最上の道だ。敗れて目覚める、それ以外にどうして日本が救われるか。日本の新生に先駆けて散る。まさに本望じゃないか」悲痛な叫びが聞こえて来ます。

 

4月6日戦艦大和は沖縄に向けて出撃します。翌日、鹿児島県坊ノ岬沖、米軍による攻撃が開始され、戦艦大和は爆撃と魚雷攻撃によっておよそ2時間あまりで撃沈します。乗組員3332人のうち3056人が犠牲になりました。

 

 

たとえどんな理由があったとしても、自国民を戦地に向かわせるという選択しか出来ない無能な指導者。そして、そのことに良心の呵責を感じないような政府や政治家を私たちはどうして信頼することが出来るでしょうか。

 

 

 

▶︎日吉