ある盲人が象の体を触って、
「象とは壁のような生き物だ」と言いました。
別の盲人は象の牙を触り、
「象とは槍のような生き物だ」と言い、
さらに別の盲人は鼻を触って、
「ヘビのような生き物だ」と言いました。
他の盲人たちも、ある人は足を触って「木の幹だ」、
耳を触って「団扇だ」
尻尾を触って「縄のような生き物だ」などと言いました。
これはインドの有名な寓話ですが、
子供の頃に聞いたこの寓話が、
ずっと僕の記憶の片隅にありました。
一部だけを見て全体を把握したと、
思ってはいけないという教訓が、
この寓話にはあります。
役作りをする上でこれはとても大事な概念だと思います。
人間の色んな角度にスポットを当てる。
他人の気持ちに思いが至る。
難しいことですが大事なテーマです。