平家物語 | 田窪一世 独白ノート

田窪一世 独白ノート

ブログを再開することにしました。
舞台のこと、世の中のこと、心の中のこと、綴っていきます。


これまで平家は悪で、

源氏が善というのが歴史の通説でした。


しかし最近、違う角度からの見方も出てきました。

もともと「平家物語」そのものが鎌倉時代に、

源氏方の人々によって書かれたものらしいということ。


たとえば一の谷の合戦など、

朝廷が両軍に休戦を申し渡したにもかかわらず、

源義経は崖を駆け下りて奇襲したとか。

源氏の兵が平家の赤旗をなびかせて平家軍に近づき、

騙し討ちのようにして快勝したとか。

とにかく勝つ為には手段を選ばなかったということが、

多々あったらしいのです。


これなど、今の時代に置き換えてみれば、

手段を選ばずに金儲けを画策する、

ちょっと前に時代の寵児ともてはやされた、

ナントカエモンを連想するのは僕だけでしょうか。


ひとつの情報だけですべてを判断するのではなく、

色んな角度から物事を検証していく。

そういう視点が大事なんだと思います。



▶︎近景