これまで平家は悪で、
源氏が善というのが歴史の通説でした。
しかし最近、違う角度からの見方も出てきました。
もともと「平家物語」そのものが鎌倉時代に、
源氏方の人々によって書かれたものらしいということ。
たとえば一の谷の合戦など、
朝廷が両軍に休戦を申し渡したにもかかわらず、
源義経は崖を駆け下りて奇襲したとか。
源氏の兵が平家の赤旗をなびかせて平家軍に近づき、
騙し討ちのようにして快勝したとか。
とにかく勝つ為には手段を選ばなかったということが、
多々あったらしいのです。
これなど、今の時代に置き換えてみれば、
手段を選ばずに金儲けを画策する、
ちょっと前に時代の寵児ともてはやされた、
ナントカエモンを連想するのは僕だけでしょうか。
ひとつの情報だけですべてを判断するのではなく、
色んな角度から物事を検証していく。
そういう視点が大事なんだと思います。