男の未来 | 田窪一世 独白ノート

田窪一世 独白ノート

ブログを再開することにしました。
舞台のこと、世の中のこと、心の中のこと、綴っていきます。


綿棒に付着した組織をとって、

培養し薬品処理をほどこします。

すると、現れたのは染色体。

遺伝子を包み込む入れ物です。


合わせて46本。

母親と父親から受け継いだ2本がワンセットになっています。

この中に命の設計図である遺伝子が納められているのです。

男か女であるという証拠は、

2本の性染色体を見ればわかります。

女性はXが2本。男性はXとYのペアです。


ところが、

Y染色体は徐々に小さくなり、

やがて消滅する可能性があるのです。

最新の研究を通してY染色体は早ければすぐに、

遅くても500万年後には消えると、

指摘する研究者が現れています。


さらに危機は男性の精子にも及んでいます。

質の劣化や濃度が低下している、

という報告もあいついでいるのです。


もともと人間は生まれてくるとき、

本来は女として生まれてくるよう設定されている、

という話を聞いたことがあります。

そして出来損ないとして生まれて来たのが男。

男の未来には暗雲が立ちこめているようですね。



▶︎近景