綿棒に付着した組織をとって、
培養し薬品処理をほどこします。
すると、現れたのは染色体。
遺伝子を包み込む入れ物です。
合わせて46本。
母親と父親から受け継いだ2本がワンセットになっています。
この中に命の設計図である遺伝子が納められているのです。
男か女であるという証拠は、
2本の性染色体を見ればわかります。
女性はXが2本。男性はXとYのペアです。
ところが、
Y染色体は徐々に小さくなり、
やがて消滅する可能性があるのです。
最新の研究を通してY染色体は早ければすぐに、
遅くても500万年後には消えると、
指摘する研究者が現れています。
さらに危機は男性の精子にも及んでいます。
質の劣化や濃度が低下している、
という報告もあいついでいるのです。
もともと人間は生まれてくるとき、
本来は女として生まれてくるよう設定されている、
という話を聞いたことがあります。
そして出来損ないとして生まれて来たのが男。
男の未来には暗雲が立ちこめているようですね。