魅力 | 田窪一世 独白ノート

田窪一世 独白ノート

ブログを再開することにしました。
舞台のこと、世の中のこと、心の中のこと、綴っていきます。


よく魅力的な俳優だとか、

個性的な俳優だねという賞賛を耳にすることがあります。


俳優養成所などでも、

自分の売りを作れとか言って指導する人がいますが、

僕は俳優の仕事とはこれらと正反対の仕事だと思っています。


観客が舞台やスクリーンを見ていて、

それが「俳優」に見えていたのでは駄目で、

あくまでその物語の「人物」として見える。

これがよりリアルに近いのではないかと思うのです。


つまり、俳優の柄は、

中身を入れる透明な容器のようなものです。

もし俳優にとって魅力や個性が必要だというのなら、

それは外見や、なんだかわからない抽象的なものではなく、

その人物に対する理解や解釈力が、

魅力的で個性的であるべきだと思います。



▶︎下北沢