王子と踊子 | 田窪一世 独白ノート

田窪一世 独白ノート

ブログを再開することにしました。
舞台のこと、世の中のこと、心の中のこと、綴っていきます。


マリリン・モンローと、

ローレンス・オリビエが共演した映画です。

しかし撮影中2人の中は最悪で、

マリリンは彼のことを嫌なヤツだと言い、

オリビエは彼女の演技を批判しつづけました。


わかるような気がします。

オリビエの演技は左脳の演技です。

緻密に計算し人物像を的確に表現します。

しかし反面、説明がくどく、

生きた人間に感じられません。


反対にマリリンの演技は右脳の演技です。

感性の感じるままに感情の赴くままに演技します。

しかしマリリンはいつもマリリンで、

役を演じるというよりは、

画面の中にいるのはいつもマリリンでしかありません。


あれから50年。

現在のアメリカ俳優たちは、

右脳と左脳の両方を使って演技しています。


準備段階ではその映画の時代背景や、

人物像の資料などを読みあさり、

客観的に人間を分析しておきます。

そしていざ撮影が始まったら、

感性の赴くままに演技するのです。


この右脳と左脳を効果的に使う演技、

自分たちも会得したいですね。



▶︎下北沢