シェーン | 田窪一世 独白ノート

田窪一世 独白ノート

ブログを再開することにしました。
舞台のこと、世の中のこと、心の中のこと、綴っていきます。


西部劇を代表する名画「シェーン」ですが、

その冒頭のシーンに大きなミステイクがあります。


大西部の自然の中。

ゆっくりと水を飲む鹿。

その遠景に馬にまたがったシェーンの姿が見え、

彼の姿がしだいに近づいてくる。

きわめて印象的な主人公の登場シーン。

だが、そのとき画面左上を土煙をたてる物体が、

左から右へと移動していく。

これが、なんとバスなのです。


このバスの正体は、撮影現場付近を走っていた定期バス。

写り込んだことにスタッフは気づいていましたが、

シーンの仕上がりは、

撮り直し不可能と思われるほどの素晴らしい出来でした。

まったく大らかというか大雑把というか、

アメリカ映画にはこういうミステイクがけっこうあります。



▶︎台場