1853年、アメリカのペリー艦隊の来航、
いわゆる「黒船来航」は日本の歴史を大きく変えました。
このときアメリカが日本に開国を求めた理由は、
貿易を目的としたものではなかったのだそうです。
開国要求の目的は、実は鯨を捕まえることでした。
当時、日本近海には、
年間300隻ものアメリカの捕鯨船が訪れていました。
そのためアメリカは、捕鯨船への薪水、
食料を補給するための寄港地を必要としていたのです。
その交渉を第一の目的として、
ペリーははるばる浦賀までやってきたのです。
当時、アメリカが大量の鯨を捕獲していたのは、
鯨の肉ではなく、鯨油を得る事が目的でした。
今では最大の捕鯨反対国であるアメリカは、
19世紀には世界最大の捕鯨国だったのです。