おあいそ | 田窪一世 独白ノート

田窪一世 独白ノート

ブログを再開することにしました。
舞台のこと、世の中のこと、心の中のこと、綴っていきます。


料理屋さんやお寿司屋さんなどで、

お勘定を払おうとするときに客が使う言葉です。


ところがこの言葉、最初は店の人が、

勘定書を渡す時に使ったものだったのです。

つまり「なんのお愛想も出来ずに失礼しました」

という意味を込めて店側が客に言うようになったのです。

このほうが「お勘定です」というより柔らかく聞こえたため、

たちまち広まっていきました。

客商売のデリケートさがうかがえるエピソードです。


ですからこの言葉は客側が使うと、

「なんのお愛想もなかったね」という意味になり、

お店を非難する言葉になってしまいます。


この言葉の意味を知ってから、

こういう場合、僕は「お勘定お願いします」

と言うようにしています。



▶︎みりん