料理屋さんやお寿司屋さんなどで、
お勘定を払おうとするときに客が使う言葉です。
ところがこの言葉、最初は店の人が、
勘定書を渡す時に使ったものだったのです。
つまり「なんのお愛想も出来ずに失礼しました」
という意味を込めて店側が客に言うようになったのです。
このほうが「お勘定です」というより柔らかく聞こえたため、
たちまち広まっていきました。
客商売のデリケートさがうかがえるエピソードです。
ですからこの言葉は客側が使うと、
「なんのお愛想もなかったね」という意味になり、
お店を非難する言葉になってしまいます。
この言葉の意味を知ってから、
こういう場合、僕は「お勘定お願いします」
と言うようにしています。