自宅にNTTの固定電話を設置するためには、
電話加入権が必要で、
数年前までその値段は72800円でした。
そしてこれは「資産」のはずでした。
では固定電話を解約した場合、
NTTは72800円を払い戻してくれるのでしょうか。
答えはNOです。
NTTには権利を預かる「休止」という制度はありますが、
解約の払い戻しにはいっさい応じてくれません。
加入権が不要なら民間の電話取引業者に売るしかないのです。
これだけでも変な話ですが、
問題は現在、電話加入権は2万円くらいでしか売れないこと、
加入権はいつの間にか大暴落していたのです。
しかも、最近NTTは電話加入権を払わなくても、
基本料金に640円上乗せすれば、
固定電話が引けるシステムをスタートさせています。
NTT自身が加入権を暴落させるようなことを、
平気でしているのです。
かくして、かつては国民全体で4兆円とも言われた資産は、
大幅にダウンしました。
この責任はいったい誰が取ってくれるのでしょうか。