猫を一匹だけ、しかも家の中だけで飼っていると、
その猫の気分はずっと赤ん坊のままなのだそうです。
特に雌猫の場合、
赤ん坊を産んで初めて母親の意識になると言います。
実は人間も同じで、
人は周囲の人との関係で人格が変わるのです。
むしろ相手に合わせて人格を変えられない人は、
精神を病んでいると言います。
つまり人は日常誰もが演じているわけです。
親との関係では子供になり、自分の子供に対しては親になる。
演じるヒントがここにあります。
母親役を演じるときに、母親らしく演じるのではなく、
相手に対して母親らしく振舞うことが肝要なのです。
例えば自分が今25歳なら、
5歳くらいの子供と接することを想像する。
ほら、よくじいちゃんやばあちゃんが、
幾つになっても子供は子供って言うでしょ。
相手役にとってどんな距離感で接するか。
役作りとはそういうものだと思うのです。
▶︎みりん